HIROKOリベンジへ、赤野は返り討ち狙う=ジュエルス

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「ジュエルス 7th RING」(3月19日、東京・新宿FACE)に参戦する選手たちが会見で意気込みを語った 【スポーツナビ】

「女子総合格闘技ジュエルス 7th RING」(3月19日、東京・新宿FACE)の一部対戦カードが発表され、出場選手が都内DEEPオフィシャルジムで会見を行なった。

 前回大会でメーンイベントの重責を担った石岡沙織の負傷欠場により勝井雅夫広報いわく「8〜9割の確率」でメーンのカードとなりそうなのが、赤野仁美vs.HIROKOの対戦。米国総合格闘技「Strikeforce」で活躍する赤野と、米国進出を今年の目標に掲げるHIROKOの一戦は日本人重量級女子選手による頂上決戦とも目される。
 その他にも、昨年のラフストーンGP−54kg級を制した長野美香や、ジュエルス全大会に出場中でデビュー以来わずか1敗(6勝)の杉山しずかといった美女ファイターも参戦し、「新年最初の大会にふさわしいラインアップ」(勝井広報)がそろった。

HIROKO、10キロ減量で雪辱狙う

リベンジに燃えるHIROKO(左)と返り討ちを狙う赤野 【スポーツナビ】

 HIROKOと赤野は2008年4月25日に後楽園ホールで開催された「SMACKGIRL WORLD ReMix TOURNAMENT2008」無差別級準決勝で対戦。その時は、デビューから無傷の4連勝でスマックガール無差別級女王の座についていたHIROKOを赤野が腕ひしぎ十字固めで下した。それ以来の再戦となる。
 HIROKOは会見で「負けた時からまた戦いと思っていました。2年前とは違う、成長した自分を見せたい」と打倒・赤野への意気込みを語った。
 またHIROKOは、赤野と体重を合わせるために約10キロの減量に臨んだことも告白。「初めての経験だったんですけど、体が軽くなって今までよりいい感じに仕上がっています」と調子の良さをアピールした。

 一方の赤野はHIROKOを警戒しながらも、返り討ちに自信を見せる。「シャノン・フーパー戦(ジュエルス 3rd RING)でセコンドについていたので間近で見たんですけどローキックとか技術が全般的に上がっていますね。あれをカットして自分の形にもっていけるかがポイント。私も2年前より、グラップリングの技術が上がっているので、タイミングが合えば1本取れると思います」

 HIROKOは米国進出を目標としており、赤野は「Strikeforce」でも活躍する。国際派である両者の対戦は世界レベルの戦いとなりそうだ。なおこの試合はパウンドありの特別ルールとなる。

長野の中途半端さに市井がブチ切れ

淡々と質問に答えた長野(右)と豪快にKO宣言をした市井 【スポーツナビ】

 昨年は4戦全勝。ラフストーンGP−54kg級を制し、今年さらなる飛躍が期待される女子格闘技界きっての美女ファイター、長野はプロレスラーの市井舞と対戦する。

 両者は長野が昨年プロレスに初参戦する際に、市井が所属するアイスリボン道場で一緒に練習した経験がある。そこで長野が感じた市井への印象は「首相撲みたいなことをやられて、すごい身体能力の高い選手だと思いました」。そのパワーの前に「ちょっと怖い」と言いながらも「前に出る試合をやりたい」と受身に回るつもりはないようだ。

 一方、プロレスラーである市井は総合格闘家としての実績も持ち、2008年5月19日の「DEEP 35 IMPACT」では初代DEEPフライ級女王・しなしさとこを破っている。
 その市井は、会見の冒頭から豪快そのもの。仕事で会見に遅刻した長野に対し、「そういう中途半端なところがすごく腹が立つ。会見があるんだから仕事は休めって思う。私は休みましたよ」とバッサリ。
 さらに「プロレスやるからってうちの道場に来たけど、1回しか練習に来ない。むかついたし、ぶっ倒してやりたいです。右フックでKOします」と、長野がその場にいなかったこともあり、言いたい放題だった。

「今年は藤井(惠)選手や石岡(沙織)選手と戦いたい」という長野と、「3月以降も継続参戦を狙う」という市井。目標達成に向け、両者にとっては負けられない一戦となる。

杉山「赤野選手に挑戦したい」

森藤(右)のオファーを杉山が受ける形でこの一戦が実現 【スポーツナビ】

 昨年9月の「ジュエルス 5th RING」でアレクサンドラ・サンチェスに敗れ、デビュー以来初の黒星を喫した杉山。 しかし同年12月の「ジュエルス 6th RING」ではシュートボクシングから参戦してきた尾関煌を判定でくだし、敗戦のショックを払しょくしてみせた。
 その杉山と対戦するのが−58kg級で長年活躍しているベテラン選手・森藤美樹だ。今回の試合は森藤たっての希望から実現したもの。「かわいくて強いって聞いていたので、どれだけ強いのか戦って確かめたいと思って」とオファーを出した理由を明かした。

 申し出を受ける形となった杉山も「同じ階級だし、いつか対戦するんだろうなとは思っていました。森藤選手が私とやりたがっているのも知っていました」と話す。
 杉山の今年の目標は「自分の階級で上のほうにいる選手にひとつひとつ勝っていって、最終的に赤野選手に挑戦すること」。惜しくも一本負けを喫したものの、試合終盤まで赤野と接戦を演じた経験を持つ森藤との戦いは、杉山の実力をはかる試金石ともなる。
■「ジュエルス 7th RING」
3月19日(金)東京・新宿FACE 開場17:45 オープニングファイト開始18:00 本戦開始18:30

【決定対戦カード】

<JEWELSルール −65Kg契約>
赤野仁美(AACC)
HIROKO(マスタージャパン)

<JEWELSルール −52Kg契約>
長野美香(S−KEEP)
市井舞(アイスリボン)

<JEWELSルール −58Kg契約>
森藤美樹(T−BLOOD)
杉山しずか(空手道禅道会横浜支部)

<シュートボクシングルール −54Kg契約>
高橋藍(シーザージム)
ASAKO(U−FILE CAMP 岐阜)
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