初の甲子園狙う岡豊高と済美高が3校目争い=センバツ出場校予想・四国地区編
今治西高が10年ぶりの優勝
打線の軸は3番の濱元大樹(2年)。旧チームからレギュラーだった天才肌の選手で、明徳義塾高戦でサヨナラ打、済美高(愛媛)との準決勝では決勝打を放った。4番の関裕一郎(2年)がこの大会で不振だったが、5番の倉渕俊(2年)が打率4割8分でカバーした。ディフェンス面でもショートの濱元とサードの関がチームを引っ張る。濱元はセンス抜群で、明治神宮大会では奇策としてファーストを守り果敢な守備を見せた。捕手の見乗健人(1年)は強気なリードと下位ながら勝負強い打撃がウリ。例年とは一味違うチームになりつつある。昨春のセンバツでは体調不良者が続出して2回戦で報徳学園高(兵庫)に大敗。大野監督のことしにかける気持ちが強い。
準優勝の高知高は30年ぶりに甲子園1勝を挙げた夏のメンバーがほとんど抜けた。1番を打っていた池知佑也(2年)と控え投手だった筒井太智(2年)の2人が新チームを引っ張る。左腕の筒井は県大会準決勝の岡豊高(おこう=高知)戦で延長13回を投げ切り完封したことが大きな自信になった。四国大会では全3試合で完投。直球のスピードは120キロ台だが、カーブ、スライダー、ナックルを操る。ややひじの下がったフォームも打者にとっては打ちにくい。打線は1番・池知、3番・亀井雅人(1年)、4番・竹村仁志(2年)などを中心にチーム打率は2割9分。ただ得点力には大きな課題が残った。
済美高・鈴木は3試合すべてで完投
この岡豊高を抑えて21世紀枠候補になったのが川島高(徳島)。2年生12人、1年生6人と部員は18人しかいないが、徳島3位で四国大会に進むと、初戦で高松高(香川)を破った。準々決勝で高知高に2対3で敗れたが、9回サヨナラと大善戦。2006年から中高一貫校となりグラウンドは中学とも共用ですし詰め状態。ダイヤモンド分しか使えない困難な状況も候補として残った要因になっている。
<了>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ