ウッズ、8打差圧勝 フェデックスランク首位を奪還!=米男子ゴルフプレーオフ第3戦 BMW選手権
米男子ツアープレーオフ第3戦、BMW選手権を2位に8打差をつける圧勝で制したウッズ 【Getty Images】
タイガー・ウッズ(米国)は最終日の13日、1イーグル、2バーディー、1ボギーの68でプレー。3日目にコースレコードの「62」をたたき出し、2位に7打差の独走態勢に入っていたこともあり、この日5アンダーと追い上げたジム・フューリク(米国)、3日目に7打差の2位につけていたマーク・リーシュマン(オーストラリア)の2人との差を8つに広げ、悠々と今季6勝目を挙げた。
これでウッズは、先週のドイツ銀行選手権で優勝したスティーブ・ストリッカー(米国)に奪われたフェデックスカップ・ポイントランキング首位の座を1週間で奪い返した。
強いオーラを出し、他を圧倒したウッズ
「トーナメントの中にトーナメントがあるみたいだった。(最終日は)タイガーが7打差で逃げて行き、2位を争うトーナメントをやっていたみたいだったよ」。
その言葉が示す通り、決勝ラウンド2日間は、まさにウッズのワンマンショーだった。
これまでに4勝している得意コースのコッグヒルで、久々にオーラに包まれたウッズ。勝負色の赤いシャツをまとったその姿に、ファンも関係者も、見とれるばかりだった。
これでツアー通算71勝目。ジャック・ニクラウス(米国)の73勝にあと2つと迫った。ウッズの勝利のうち、8打差以上の圧勝はこれが10勝目。改めて印象づけられたその強さは、次週のプレーオフ最終戦「ザ・ツアー選手権」(ジョージア州アトランタ、イーストレイク)に向けて、ライバル達をけん制するには十分すぎるものだった。
最終ホールで地獄を見たスネデカー
18番を迎えたときのスコアは6アンダー。一緒に回っているウッズ、リーシュマンのスコアはもちろん、すでにホールアウトしているライバル達の動向を見ても、ボギーで上がれば8位になり、そうすれば、トップ30に残れるはずだった。
しかしスネデカーは3.6メートルのパーパットを外すと、ショックからか、返しの90センチも外し、まさかの3パットダブルボギー。スネデカーは大会10位に終わったばかりでなく、ランキング33位で、最終戦進出はかなわなかった。
笑顔でホールアウトした2日目とは一転、ガックリと肩を落としたスネデカー。
「信じられない。すべてが台無しだ」と、言い残すがやっとで、プレーオフでの戦いに幕を下ろした。
1000万ドルを懸けた戦いは、いよいよ最終章
今季からルールが変わり、今大会終了後にこれまでのポイントがリセットされ、1位タイガー・ウッズに2500ポイント、2位スティーブ・ストリッカーに2250ポイント、3位ジム・フューリックに2000ポイント、4位ザック・ジョンソンに1800ポイント、5位ヒース・スローカムに1600ポイントと、順位ごとにポイントが再配分され、5位までの選手にフェデックスカップ優勝のチャンスがある。
優勝の行方としては、不調だったパッティングの調子を取り戻したウッズが大本命。現在ツアー通算71勝で、最終戦はジャック・ニクラウス(米国)が持つ、ツアー歴代2位の通算勝利数73に王手をかける絶好のチャンスとあり、目が離せない。
さらに、2位、優勝とプレーオフの前半2試合で好成績を残し、“ミスター・セプテンバー”と呼ばれるストリッカーも、BMW選手権では53位と失速。だが、まだまだ虎視眈々(こしたんたん)と逆転劇を狙っている。
<了>
PGAツアーモバイル(http://pgatourm.jp)では、「BMW選手権」のハイライト映像を配信。
また次週のザ・ツアー選手権の模様もライブスコアと速報ニュースでお届けします。
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