谷川貞治FEG代表が檄!=『格闘技通信』発

格闘技通信

6.10全日本プロレスで船木は武藤とガッチリ握手 【(C)菊田義久/格闘技通信】

 7・13K−1MAXは、魔裟斗vs.川尻達也の他流試合に加え、佐藤嘉洋がリザーブマッチに出場。また、船木誠勝の全日本プロレス参戦も決定。大一番を控えた男たちに、谷川貞治FEG代表は何を思うのか?

「やるからには、プロレスに専念したほうがいい」

――魔裟斗vs.川尻達也が近づいてきました。

 面白くなると思いますよ。川尻選手は侮れないですよ。K−1の選手はK−1の練習をすればするほど研ぎ澄まされていくけど、他の技術で来られるとモロいからね。ましてや、川尻選手は武田幸三とか(J.Z.)カルバンを真っ向勝負で超えてきて勢いに乗ってるし、すごい左ストレートをもっているから侮れない。川尻選手は一皮むけましたね。

 でも、何だかんだいって、魔裟斗君はジャンルを背負ってますよね。記者会見でもそうだけど、あのムキになり方はいいですね。川尻戦をガチンコのケンカだと思っている。これは武蔵とかバダ・ハリにはない感覚ですね。この間の会見でも、完全にファイターの目に戻ってたから。ピリピリしてた。ちょっと仕上げるのが早いんじゃないかっていうぐらい戦闘モードに入ってた。前日も電話で話してて怖かったですもん(苦笑)。

――MAXのリザーブマッチにエントリーされた佐藤嘉洋選手に今望むことは?

 優勝しろと思っています。そのパーセンテージは極めて少ないけど。それでもリザーブマッチに勝って、運を手繰り寄せて、年末の魔裟斗戦をつかみ取れと思っていますよ。この間の所(英男)君じゃないけど、どん底からチャンスを引き寄せないとダメですね。

――這い上がりのドラマを生み出せるかどうか。

 そうそう。そういうドラマを見せられる格闘家なのかどうかというのが問われるでしょうね。

――魔裟斗選手に挑む川尻選手、どん底からの挑戦になる嘉洋選手や城戸選手、(アンディ・)サワーに挑む(アルトゥール・)キシェンコ選手、唯一MAXで日本人で残っている山本優弥選手、再起戦に臨む青木真也選手……ちょうど今、時代を担う選手たちがみんな、目の前の高い壁を乗り越えられるかどうかの勝負どころにいますね。

 今の格闘技界はみんなが超えなければいけない勝負どころにぶつかっていて、これを超えた人間がこれからの格闘技界を引っ張っていけるということだと思うんです。だから、しんどいですよ、みんな。日菜太君なんかもチンギス・ハンに勝つことはすごく重要なんですよ。

――格闘技界全体のテーマとして、新時代の切符を誰がもぎ取るのかというのがあって、7月のMAXなんかはそういうテーマが凝縮されていますね。

 そういうことだと思います。新時代の切符を思い切り掴む男が出てきてほしいなと思いますね。だから、川尻君も魔裟斗君を倒したら、DREAMの大黒柱になれるよ、本当に。

――船木誠勝選手の全日本プロレス参戦が決まりました。船木選手の今後はどうなるんですか?

 やるからには、プロレスに専念したほうがいいと思います。プロレスに転向はしなくてもいいし、総合の試合をやりたかったら舞台は用意しますけど、でもプロレスをやる以上は中途半端にやらないほうがいいと思います。やるんだったら、プロレスで天下を獲るつもりでやったほうがいいと思います。その実力はあると思いますから。

(船木の全日本プロレス参戦に至る経緯とは? 続きは本誌『格闘技通信』7月号をお読みください)

(文=本多誠)

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