復活V目指す藤田「最善を尽くして頑張る」=東京マラソン2009 招待選手会見

スポーツナビ

22日に迫った東京マラソン2009に先立ち、記者会見に臨んだ(左から)高岡、藤田、尾方、中尾 【スポーツナビ】

 今年で3回目を迎える東京マラソン2009を22日に控え、藤田敦史(富士通)、尾方剛(中国電力)、土佐礼子(三井住友海上)、弘山晴美(資生堂)ら国内外招待選手が20日、都内ホテルで記者会見を行い、それぞれの意気込みを語った。

 男子のレースは、8月に行われる世界選手権(ベルリン)の代表選考会となるため、それぞれの選手がコンディションを整えてきている。特に、07年別府大分毎日マラソンの優勝以来、けがに泣かされてきた藤田や、昨年の北京五輪男子マラソンで13位という成績に終わった尾方は、世界の舞台で再び戦うために、今大会日本人1位を目指し世界選手権代表の座を狙う。

 また、今回の東京マラソンで現役を退くことが決まっている高岡寿成(カネボウ)、土佐、弘山は、それぞれ最後のレースに向けて、ベストな体調で臨むとコメントしている。

 東京マラソンは22日朝9時10分に都庁第一本庁舎前をスタートし、ゴールの東京ビッグサイトを目指す。

<<以下、東京マラソン出場選手のコメント>>

藤田敦史(富士通)「自分が納得できるような結果を出したい」

「1年かけて準備してきた」と語る藤田 【スポーツナビ】

 東京マラソンに向けて1年かけて準備をしてきました。今度のレースでは自分が納得できるような結果を出せるように、最善を尽くして頑張ろうと思います。
(練習は)奄美大島を中心に合宿を組んできました。途中、疲労が出てしまい、練習全体を見ると順風満帆とはいえないのですが、最後の調整の段階でようやく調子が上がってきました。
 コースについては、後半の35キロ以降にアップダウンがあり、脚にくるんじゃないかなという印象は持っていますね。こういう大都市で走るマラソンは、同じマラソンとはいえ、僕自身初めてとなるので、楽しみな気持ちが大きいです。

尾方剛(中国電力)「世界で戦える結果が残せるように走りたい」

「我慢のレースになると思う」と語る尾方 【スポーツナビ】

 今回は我慢のレースになると思いますが、しっかり粘って、勝機を見出せるように頑張りたいと思います。
(昨年12月の)福岡国際(マラソン)に出る予定でしたが、体調を崩したりして出場できませんでした。その後も、レースにはまったく出ていないのですが、その分しっかり走り込めたと思います。
(記録更新について)タイムは全然考えていません。しっかり勝負ができるように、世界で戦える結果が残せるように走りたいです。(コースは)最初が下りなので、流れに乗ればタイムが出るコースだと思っています。
 東京マラソンは、たくさん人が東京のど真ん中を走るマラソンなので、めったにないことだと思っています。自分もその中で、走れることをうれしく思っています。

中尾勇生(トヨタ紡織)「経験のためにも積極的なレースをしていきたい」

「積極的なレースをしていきたい」と語る中尾 【スポーツナビ】

 僕はマラソンの持ちタイムがずば抜けて遅い(最高記録:2時間23分29秒)ので、明後日はしっかりとした結果が残せるようにしたいです。日本人トップを意識して、とにかく経験のためにも積極的なレースをしていきたいです。コースはまだ見ていないのですが、最後の上り坂というのを一番意識しています。
(マラソンで結果が思うように出ないのは、)去年のびわ湖マラソンの場合は、前半でマメができてしまい失速したという経験があるのですが、もう一つ理由を挙げるとしたら、精神的にどうも入り込みすぎてしまったところが強かった。とにかくリラックスして、距離とかタイムとかを追わずに、感覚を大事に練習してきました。去年の反省を生かして、しっかり結果を出せたらいいなと思っています。

ダニエル・ジェンガ(ケニア)「みなさんが声を掛けてくれることがうれしい」

「いい流れで走れれば、いい結果が出て、いいタイムが出る」と語るジェンガ 【スポーツナビ】

 東京マラソンは去年の12月に出場することを決めました。そして、1月からケニアで練習をしてきました。無事に練習が終わったので、日曜日にいい結果が出るように頑張りたいと思います。
 前半はペースメーカーがいるので、ペースメーカの流れについていくことでタイムも狙えると思います。ポイントは5キロから15キロまではペースメーカーを見ながらいい流れを作っていきたい。いい流れで走れれば、いい結果が出て、いいタイムが出ると思います。
(東京マラソンに)3年連続して出場できることがうれしいです。また、今年は世界選手権があるので、ケニア代表に選ばれるためにも頑張りたいと思います。
 東京マラソンは、市民ランナーの人もすごく多くて、折り返しの地点では、みなさんがいつも声を掛けてくれることが、何よりもうれしいです。

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