錦織圭を試合中に威嚇する米国の悪童を紹介=テニス

テニスマガジン

コートの上では鬼となり、コートを出れば天使に。そのギャップが魅力のひとつであるアンディ・ロディック 【Photo:ロイター/アフロ】

 錦織圭を試合中に威嚇するなど、コート内でのマナーがよくない米国の悪童を紹介。世界最速サーブを武器に相手を粉砕するアメリカン・ボーイ。いかにも米国の若者といった出で立ちと言動はテニス界でも際立った存在。また、ジュニア時代から才能の面でも他を圧倒していた。

 2000年には全豪オープン、USオープンのジュニアタイトルを獲得。米国国民の期待を受け、ジュニアランキング1位へと上りつめた。そして、03年USオープン決勝で第1シードのファン・カルロス・フェレロ(スペイン)をストレートで撃破。念願の世界ランキング1位に輝く。デビューしてから常に安定した成績を残し、トップ10クラスとして常に君臨し続ける。今年の全豪オープンではロジャー・フェデラー(スイス)に敗れたものの、グランドスラム2年ぶりのベスト4に進出。新しいコーチであるラリー・ステファンキのもと好調な滑り出しを見せている。

 強気な性格のため、主審や線審のアウトコールに抗議する場面をよく目にする。ときには暴言を放ち、ペナルティを受けてしまうことも。一時はマリア・シャラポワ(ロシア)と噂になるなど話題に事欠かない。
 実は海外メディアからはウケがよく、会見ではユーモア、皮肉たっぷりの発言でメディアの笑いを誘うことも。また、積極的にチャリティー活動するなど社会貢献への気持ちも強い。04年にはATPアーサー・アッシュ・博愛賞を受賞するなど、その活動は多くの人に評価されている。コートの上では鬼となり、コートを出れば天使となる。そのギャップも人々をひきつける魅力のひとつかもしれない。

■アンディ・ロディック プロフィール
ANDY RODDICK 
1982年8月30日生まれ
ATPランキング:6位
ツアー通算26勝
グランドスラム通算1勝

※記録はすべて2月9日現在。


<了>

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著者プロフィール

1970年創刊の最も長い歴史を誇るテニス専門誌。国内トップクラスのコーチ陣が解説する技術特集は、上級者からビギナーまで全てのプレーヤーにとって、上達のヒントが散りばめられている。グランドスラム4大会をはじめ、試合報道が充実しているのも特徴。

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