洛南、桜花学園など、高校バスケの強豪がオールジャパンに挑む
スコアラーとして洛南3連覇の原動力となった比江島慎。オールジャパンでもスーパープレーを見せるか!? 【(C)JBA】
「冬の王者」となったこの2チームだけでなく、いくつもの魅力的なチームが高校バスケの醍醐味(だいごみ)を存分に表現してくれた。この中から元日に開幕する「第84回天皇杯・第75回皇后杯 全日本総合選手権大会」(以下オールジャパン)に出場するチームがある。
ウインターカップ決勝でタイムリーに3ポイントシュートを決めた水島沙紀。U−18日本代表メンバーの一人だ 【(C)JBA】
一方、女子は今季2冠の桜花学園(愛知)に加え、ウインターカップには残念ながら出られなかった東海代表の星城(愛知)と九州代表の小林(宮崎)の2チームが出場する。
彼ら、彼女ら高校生チームが、大学や社会人のチームに胸を借りて立ち向かう。
桜花学園、先輩後輩対決の行方は……
ウインターカップで2年連続16回目の優勝を飾った桜花学園。彼女たちの勇姿がオールジャパンでよみがえる 【(C)JBA】
そんな名選手を数々輩出してきた桜花学園の中で、今まさに注目を集めるのが2年生センターの渡嘉敷来夢である。身長190センチの高さに加えて、走る力も兼ね備えた、日本代表を今後、背負って立つ選手である。その実力は、第19回FIBAアジアU−18女子選手権初制覇の原動力となったことでも実証済みだ。そんな渡嘉敷が、ウインターカップが始まる前日にこう語っていた。
「U−18の大会では、ドライブインで得点することを意識して、自分でも頑張れたと思っています。リバウンドは周りに頼ってしまいましたけど。まずはウインターカップですが、オールジャパン1回戦での山形銀行との試合も楽しみです。山形銀行は、(山田)かがりさんが行ったチームなので。でも……」
心配なのは、自身が抱えている足のけがの状態だ。ウインターカップに強行出場しただけに、オールジャパンのコートに立つのは難しい状況ではある。それでも、渡嘉敷がチームのためにどんな貢献を見せるのか。または彼女が苦しんでいる時に、周りがどう奮起するのか。ウインターカップでも発揮されたチームワークに大いに期待したい。
明治大vs.洛南は実現するか!?
セネガル人留学生たちと対等以上に戦い、ウインターカップを大いに盛り上げた洛南もオールジャパンに姿を現す。写真は主将の佐藤将斗 【(C)JBA】
また男子では、明治大(大学5位)に洛南を卒業した岩澤裕也(3年生)や、昨年の洛南のキャプテン田村晋(1年生)が在籍する。洛南はシード枠のため2回戦からの登場となるが、明治大が中国地区代表のツースリーを破れば、洛南も先輩との対決ができるわけである。そうした、先輩と後輩との再会を実現させられるのも、オールジャパンが秘める魅力の一つではないだろうか。
高校生から、大学生、社会人、そしてトップレベルまでが一堂に会するオールジャパンは元日に開幕。初日のみ、東京体育館と代々木第2体育館の2会場で。2日目〜3日目は東京体育館で、そして準々決勝が始まる4日目以降は、代々木第一体育館に決戦の舞台を移して行われる。
栄冠はどのチームの頭上に輝くのか。そして高校生たちは、どんなプレーを表現してくれるのか!? 今年度のオールジャパンも見どころが満載である!
<了>
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