「目標は世界一」サムライジャパンが始動=WBC日本代表監督・コーチ発表会見詳細

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原監督を中心に握手するコーチ陣と王相談役(左から4人目)と加藤コミッショナー(同6人目) 【スポーツナビ】

 来年3月に行われる第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)の監督、コーチ発表会見が12日、都内で行われた。すでに代表監督就任を受諾していた原監督を支えるコーチ陣は、元中日の山田久志投手コーチ、前西武の伊東勤総合コーチ、前中日の高代延博内野守備走塁コーチ、元中日などの与田剛投手コーチ、さらに巨人から篠塚和典打撃コーチと緒方耕一外野守備走塁コーチの6名体制となった。原監督は「コーチ陣6名は野球人として尊敬するメンバー」と語り、「目標は世界一。大きな目標に一歩一歩向かっていきたい」とWBC連覇に強い意欲を見せた。

 会見に同席した王貞治相談役は「原監督の明るさと思いの熱さを表現する力が短期決戦には不可欠。監督を引き受けてもらえて良かった。私も前の経験を生かして役に立てればと思っている」とサポートを約束した。

 また、同席した日本プロ野球組織の加藤良三コミッショナーから、今回のWBC日本代表の名称は「サムライジャパン」となることが発表された。

王相談役「原監督は最高に適任」

以下は会見の要約。

加藤コミッショナー
 王特別顧問といろいろ協議を重ねた結果、原監督にWBC全日本監督をお願いするのが一番という結論になりまして、読売ジャイアンツのオーナーと、それから原監督ご自身の快諾を得まして、今日この発表を正式に行う段取りとなりました。原監督の下、いいコーチ陣、選手をもって考えられるべく最善のチーム編成を行って、明年のWBCで熱戦を繰り広げ、日本の実力を余すところなく発揮していただきたい。また、そういうことが十分に期待できるだろうと思っています。

原監督
 日本シリーズ直前に、全日本監督という形で正式に要請を受けまして、自分の中でも強い決断の中、お受けさせていただき、そして今日、WBCに向けてスタートを切りました。やはり世界中に集う野球人一同が協力し合い、一致団結して最強の日本チームをつくりWBCにおいて日本野球人、日本、全日本、ジャパン、世界に名を響くように心新たにし、また強い決意の下、今日からスタートして参ります。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

王相談役
 現役の原監督には大変、スケジュール的にも、精神的にもかなりハードな役割を担っていくことになって大変申し訳ないと思う気持ちもありますが、原監督の明るさと熱さ、思いの熱さですね。それを表現できる力というのが短期決戦には不可欠であると、最高に適任である原監督に監督を引き受けていただいて、本当に良かったと思っています。勝負はどうなるかわかりません。ですから、私も前の経験を生かして、原監督の役に少しでも立てればと、そういう風に思っています。やる以上は、ファンの皆さんの期待も大きいと思いますけど、原監督には思い切って、自分の思い通りに指揮を執ってもらいたいと、そのように思っています。

伊東コーチ「原監督を一生懸命サポートしたい」

山田投手コーチ
 先ほど、第1回目のスタッフ会議がありまして、投手の選考と言いましょうか、ある程度の選択はできたんじゃないかというふうに思いますけど、これからが大切な大切な人選に入っていきます。立派な人選をして、原監督に思い切ってさい配を振るっていただけるような(投手)スタッフにしたいと思います。

高代内野守備走塁コーチ
 三塁コーチを務めさせていただきますが、まず敵がどうのこうのと言う前に、チーム一丸という固い絆をつくれるように一生懸命努力して、原監督にタクトを振るっていただきたいと思います。

篠塚打撃コーチ
 まだ選手は決まっていないんですけど、私の役目というのはしっかりと選手とコミュニケーションをとって、1人1人のバッティングの体調、良し悪しというのを把握して、少しでもバッターの選手たちの役に立てるよう、またしっかり調整して監督に任されるような、そういう体調を整えながら、技術うんぬんというのはしっかりとしたバッターが来ますから、そのへんは選手に任せてしっかりとコミュニケーションをとってやりやすい環境をなんとか整えてがんばっていきたいと思います。

伊東総合コーチ
 私自身、日の丸を背負って戦うのは初めてでございます。非常に今のうちから緊張しています。最終的に日本チームが優勝できるように、われわれが原監督を一生懸命サポートしていきたいと思います。

与田投手コーチ
 現役を退いてから、たくさんの人に支えられて野球の勉強をさせていただきました。原監督の下、微力ではありますけれども、チームのために私もチャレンジしていきたいと思っています。

緒方外野守備走塁コーチ
 私が一番若いコーチになりますが、自分の与えられた仕事を全うすることは当然のことながら、全日本のために何でもやるつもりでいます。

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