戦極・國保代表「五味選手もうかうかしてられない」=第六陣総括
戦極を主催するワールドビクトリーロードの國保代表が第六陣を総括 【佐々木亜希】
今大会では来年1月4日に同所で開催されるニューイヤーイベントでのタイトルマッチ出場をかけたライト級GP、ミドル級GPシリーズの準決勝・決勝が行われ、ライト級は北岡悟が、ミドル級では中村和裕をKOで下したジョルジ・サンチアゴが優勝。それぞれ五味隆典、三崎和雄が待つ王座戦へと駒を進めた。
その一方で、志願の出場となったライト級エースの五味がタイトル前哨戦でまさかの敗戦を喫する波乱。また、総合デビュー2戦目となる新鋭キング・モーがまたしても底知れない強さを見せてシュート・ボクセの刺客を葬るなど、ビッグインパクトも相次いで起こる大会となった。
大会後には主催者であるワールドビクトリーロードの國保尊弘代表が総括。國保代表は五味の敗戦、各階級GPについて、また来年1月4日の大会について意見を述べた。
「北岡選手が抜けていたのかな。五味選手もうかうかしてられない」
ライト級GPを制した北岡について、國保代表は「彼が抜けていたのかな」 【t.SAKUMA】
サンチアゴ選手が第1試合から非常に強さを見せてくれました。今年に入ってから全4試合、すべてKOか一本で見せてくれました。これからどんな戦いをしてくれるのか、楽しみになってきました。2試合目は中村選手、佐々木選手の対戦で、日本人で誰が一番なのかというのがテーマだったわけですが、判定とはいえ中村選手がひとつ頭を飛び出たかなと。残念ながら決勝ではKO負けという結果になりましたが、1R、2Rとスタミナがきれるまでは互角以上に戦ってくれたかなと思います。スタミナをつけて、中村選手には再度挑戦していただきたい。三崎選手の試合いかんによりますが、挑戦者候補筆頭だと思います。
廣田選手と横田選手、激しい打撃線を予想していたのですが、実力は紙一重というか、どちらが勝ってもおかしくない試合だったと思います。両選手とも勝ちを意識していたのか、判定となりましたが、横田選手は見事に勝ったと思います。
北岡選手と光岡選手の試合は、個人的にもどちらが勝つのか非常に興味深い試合でした。正直、1Rで北岡選手が勝つとは予想もしませんでした。判定まで行くかなと思っていましたが、近年の北岡選手の極めの強さというのを感じさせてくれました。まぐれというだけでなく、ライト級の混沌とした中でひとつ抜けていたのかなと思います。五味選手も今までのように、うかうかしていられない挑戦者が現れたのかなと思います。
竹内選手はなかなか本来の力が出しきれなかったのかなと。また相手を変えて、いい試合をしてもらいたいです。第6試合のホルヘ選手、スーファン選手はお互いに強さが分かっている分、なかなか前に出れない、そのあたりが判定となったのかなと思います。また次に戦極のリングに出てもらいたいです。
第7試合は、決してホジェリオ選手が調子が悪いというわけではないと思います。いかに強い選手を呼んでいるかということが、証明できたのかなと思います。ホジェリオ選手に一本もKOもとらせない、そういった戦い方ができたのかなと。また、世界的にもこれだけ、ホジェリオ選手と互角以上に戦った選手がいるということは、戦極のレベルの高さが証明できたのかなと感じました。
キング・モー選手は、総合でどれだけの実力があるのかが、ファビオ選手と戦うことでレベルが測れるのではないかなと思っていました。モー選手はまだまだ経験は浅い選手ですが、あの、カウンターの後のタックルや、それから上にのったときの強さ、パウンドの強さ。存分に強さを見せていただきました。名前だけのキングではなく、本物のキングになっているのではないかと思います。ぜひ1月4日も継続参戦してもらいたいです。
「五味選手の勝ちだったかなと思ったところもあるんですが」
五味戦の判定について「勝ちかと思った」と前置きした國保代表だったが、「ジャッジは非常に良く見ていた」とした 【t.SAKUMA】
長い興行になりましたが、本当にありがとうございました。
――PPVは全て流せたのでしょうか?
國保代表 北岡選手のコメントの途中まではオンエアできました。
――来年の1月4日は「戦極の乱」になるのでしょうか?
國保代表 そうですね。戦極の乱として開催したいと思います。正式には戦極の乱2009です。
――1月4日大会の放映時間は決まっているのでしょうか?
國保代表 まだ決まっていません。これからテレビ東京の方と相談して決定していきたいと思います。
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