力道山OB会主催で「昭和プロレス」第2弾開催

高木裕美

大会の成功を誓った力道山夫人(左)と坂口征二実行委員 【高木裕美】

 昭和の時代に活躍したプロレスラーたちが一堂に会する「昭和プロレス」の第2弾興行が12月18日に後楽園ホールで開催されることが決定。30日、都内のホテルで発表会見が行われた。
「昭和プロレス」は今年5月12日に同所で第1弾興行が開催され、試合以外にも歌やトークショー、お宝鑑定などが行われて好評を得たが、前回大会の主催者が「自分たちでは荷が重過ぎる」と力道山OB会に委託。かつて00年3月に横浜アリーナで「力道山メモリアル」を開催したりと実績のあるOB会が継承することになった。
 大会の名誉会長を務める力道山夫人の田中敬子さんは「昭和のすごさを今の元気の無い若い人たちに伝えてほしい。戦うことが素晴らしい原動力を生み出すことになる」と大きな期待を寄せた。

坂口征二実行委員長は裏方に専念

「昭和プロレス」旗揚げ戦に往年の名レスラーが集合 【スポーツナビ】

「5月の第1弾興行を見て、これ1回で終わらせるのはもったいないと思った」と第2弾興行開催に尽力した坂口征二実行委員長は、「今後も3回、4回と続けていきたい」と継続開催にも意欲を見せた。
 同大会では、現在も現役で活動を続ける長州力、大仁田厚、佐山聡(初代タイガーマスク)、渕正信、グラン浜田のほか、すでに引退した選手など総勢20人以上が参加予定。試合は5試合程度を予定しているが、自身の参戦については「今月ひざを手術したばかりなので、裏方に徹します」とやんわりと完全否定。それでも、「試合のできない選手はリング上から紹介したり、過去のVTRを流したりしたい」と幅広い選手の参加を呼びかけ、より多くの人々に昭和の良さを訴えていきたいとアピールした。

ヤマハブラザーズが復活

初代タイガーは旗揚げ戦に続き第2戦にも出場予定 【スポーツナビ】

 現時点での対戦カードは未定だが、開催責任者の岩沢敏雄氏は「新日本、全日本、国際による団体対抗戦にしたい」と、昭和ファン垂涎の夢のカードを組むことを示唆。かつて新日本で活躍した山本小鉄&星野勘太郎による「ヤマハブラザーズ」再結成はほぼ内定しており、対戦相手には全日本または国際の選手をぶつけるつもりだ。
 また、蝶野正洋、スーパー・ストロング・マシン、獣神サンダーライガーという、このメンバーの中では“若手”の選手たちは、「出場予定選手がけがをした時のリザーバー」的なポジションで、あくまで主役は昭和世代のレスラーたちとなる。
 選手たちの安全面を考え、試合時間も30分ではなく10分や15分に短縮する方向で、リングドクターもスタンバイ。古き良き昭和が再びプロレスの聖地に蘇る大会となりそうだ。

昭和プロレス第2弾興行

12月18日(木) 東京・後楽園ホール 開始18:30

名誉会長 田中敬子(力道山夫人)
相談役 アントニオ猪木
実行委員長 坂口征二
開催責任者 岩沢敏雄

【参加予定レスラー】(順不同)
山本小鉄、星野勘太郎、グレート小鹿、北沢幹之、ザ・グレート・カブキ、木村健悟、柴田勝久、小沢正志(キラー・カーン)、ジョージ高野(ザ・コブラ)、ターザン後藤、大仁田厚、佐山聡、藤原喜明、グラン浜田、長州力、渕正信、タイガー戸口、ドン荒川、栗栖正伸、ミスター・ポーゴ、小林邦昭

【交渉予定選手】
アニマル浜口、輪島大志、藤波辰爾、剛竜馬、鶴見五郎、マイティ井上、寺西勇、蝶野正洋、スーパー・ストロング・マシン、獣神サンダーライガー

総合アナウンサー 若林健治
リングアナウンサー 田中秀和
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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