柔道の内柴、日本選手にエール「これを弾みにメダルをとってほしい」 内柴、中村が喜びの一夜明け会見

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男子66キロ級は内柴正人が金メダルを、女子52キロ級の中村美里が銅メダルを獲得 【スポーツナビ】

 10日に行われた柔道男子66キロ級で連覇を達成した内柴正人と、女子52キロ級で銅メダルを獲得した中村美里が11日、北京市内のジャパンハウスで記者会見を開いた。

<以下は、会見での内柴のコメント>

2連覇を果たした内柴は、ほっとした表情 【スポーツナビ】

内柴 試合が終わって、とりあえずほっとしました。今年で30歳になるんですが、柔道はベテランになったら、試合の流れとか駆け引きをして勝ち上がっていくということが多いですが、僕はそのスタイルではなく、若いころと同じように初めから最後まで前に出て行くという柔道を徹底して、それを貫き通せたからここにいるんだと思います。すごく素敵な一日を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

 試合が終わった後、時間があれば家族に会いたかったのですが、家族にも会うことができず(笑)、スケジュールに追われ、金メダルというのはすごく大変なことだったなとあらためて感じています。(家族と会う予定は?)帰国後ですね。

中村 昨日は悔しい結果に終わってしまいました。3回戦までは自分の思うような柔道ができていなかったのですが、3位決定戦では自分らしいスタイルで勝つことができて、そこはよかったと思っています。(司会、そして銅メダリストになりましたが)やっぱり、銅メダルは悔しいですね。

現在19歳の中村の次の目標は、4年後のロンドン五輪だ 【スポーツナビ】

――内柴選手に質問です。これまでいろいろなメダルを取ってきたと思いますが、北京で取ったメダルは今までとどう違いますか。また、北京の印象はどうですか(中国記者)

内柴 アテネのメダルも僕にとっては大変な思いをして、うれしい金メダルだったのですが、その後の選手生活ですごく悔しい思いをしてて、アテネ後の国際大会初優勝が北京オリンピックだったので、いままでで最高にうれしいメダルです。
 中国の感想は、まだ減量と試合とで楽しめてないので、残りの選手を応援しながら、食事と町を楽しみたいと思っています。

――組織委員会によりますと、今回のメダルはオリンピック至上もっとも重いメダルなんですが、あらためて手にされてどうでしょうか

内柴 重さは、この上に選手生活の人生が乗っかっているのですごく重いです。それはアテネの時と変わらないし、これまでも重さも入っているので……。

中村 金メダルを目指してたのですが、銅メダルになったのはくやしいことなんですけど、3位決定戦で銅を取ることによって、自信につながりました

――(内柴選手に)選手村に戻ったのは何時で、睡眠時間と、メダルをどこにおいてすごしたのか

内柴 12時30分ぐらいに選手村について、カップラーメンを1つ食べて、すぐ寝ました。今日の選手が朝6時半に軽量に行くので、男子柔道のキャプテンですので、入れ違いにならないように6時30分に目覚ましをセットして、今日の選手に声をかけてきました。
 まだ僕の部屋には(試合前の)選手がいるので選手に見られないように、本当ならば自慢して見せびらかしたりしたいのですが、やっぱりメダルは自分の力でつかむものだと思うので、試合が終わって見せ合おうということで、引き出しの中に入れておきました。

――(内柴選手に)柔道に限らずチームジャパンで金メダル第1号となりました。アテネの時は、前日に2つ金メダルがあって、その翌日でした。今回は前日に金メダルがなく、内柴選手が最初になりました。チームジャパンの第1号ということで違いはありますでしょうか

内柴 チームとして考えて、野村(忠宏)先輩がアテネの1年前まで僕ライバルだったんですが、(アテネの時に)一階級上げて仲間となって、前日に野村先輩が金メダルをとってくれたので、それを弾みにして僕も取れたという感じでした。
 今回は初日メダルがなかったということで、今回は野村先輩や柔ちゃん(谷亮子)の役目を果たさなければいけないと思っていました。(隣にいる中村選手は)すごく力がある選手なので、「お互いにどっちが上に行くか勝負しようぜ」と声かけてやりました。これを弾みにチーム全体がメダルをたくさん取ってくれたら、うれしいなとおもいます

――今後の目標と練習再開の予定が決まっていたら教えてください

内柴 僕はありません。大幅な夏休みをとらせていただきます!!

中村 今後の試合をひとつひとつ勝ち上がって、ロンドンオリンピックを目指したいです。(練習は)すぐ始まると思います。

<了>
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