ソウル五輪銀メダリストの福島が、5大会ぶりのメダルを狙い打つ
北京五輪個人競技の内定第1号を決めた福島實智子。本番では、ソウル五輪銀メダリストの実力を発揮できるか 【Photo:YUTAKA/アフロスポーツ】
男子ピストルでは、松田知幸(神奈川県警)と小林晋(岡山県警)が50mピストルと10mエアピストルに出場。松田は昨年のW杯バンコク大会50mピストルで5位となり、五輪出場枠を獲得。今年5月のW杯ミュンへン大会の同種目では、決勝で最高点を得て逆転優勝を果たすなど、近年の活躍は目覚ましい。小林は、ラストチャンスとなった昨年のアジア選手権エアピストルで6位入賞し、五輪出場を決めた。05年岡山国民体育大会ではプレッシャー下で2冠を達成するなど、逆境での精神的な強さは特筆に値する。
ライフル射撃には、昨年12月のアジア選手権男子エアライフルで7位入賞し、五輪出場権を獲得した山下敏和(自衛隊)が挑む。過去2度の五輪は選考会で苦杯をなめた山下だが、北京五輪ではライフル3姿勢50mを含む計3種目に登場する。
クレー射撃には中山由起枝(日立建機)がただ1人出場する。中山は、シドニー五輪のダブルトラップで13位になった後、一度は引退したが復帰。07年W杯韓国大会の同種目で、06年アジア大会女王のチェン・リー(中国)らを抑えて優勝し、国別の五輪出場枠1つを獲得した。その後、国内外の7試合を用いて行われた国内選考会を戦い、代表の座を勝ち取った。日本人離れした度胸の持ち主で、06年からはメンタルトレーニングも行っている。この種目では、中国やイタリアが強豪選手を擁するが、気象条件に左右されやすいため、メダルの行方を占うのは難しい。
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