【大学サッカー】Jリーグ・JFL加入合同会見を開催
【日本大学】
また会見前のインタビューでは、それぞれが日大サッカー部での日々を振り返ると共に、新たな戦いの舞台に挑む熱い思いを語ってくれた。
合同会見に臨んだ(左から)小田部長、熊倉弘貴選手、熊倉弘達選手、木村選手、猪野毛選手、川津監督 【日本大学】
日大入学時から“熊倉ツインズ”として注目され、4年生となってチームの主将を任された双子の兄のMF熊倉弘貴選手は、昨年7月に当時J2だった横浜FCへの加入が内定。チームは自動昇格の2位に入り、陥落から1年でJ1復帰を果たした。
「チームは今年、また1つレベルの高いステージで戦うことになりますが、J1に定着できるようになることが大事です。それに貢献していきたいので、これから始まるキャンプでしっかり自分をアピールし、開幕スタメンを獲れるように頑張りたいと思います」
昨年4月、兄よりも一足早くJ2・ヴァンフォーレ甲府への加入が内定し、JFA・Jリーグ特別指定選手としてチーム帯同も経験した弟のFW熊倉弘達選手。ルーキーながら背番号11を与えられたことからも、チームの期待の高さが伺える。
「今季の目標は、チームの中で主役として活躍し、ヴァンフォーレのJ1昇格に貢献することです」
横浜FC加入内定の熊倉弘貴選手 【日本大学】
ヴァンフォーレ甲府加入内定の熊倉弘達選手 【日本大学】
「1年目から試合に出ることが目標。チームの王座奪還に貢献できるよう頑張っていきたいと思います」
4年生になって頭角を現し、Aチームに抜擢されたMF猪野毛日南太選手。一時は一般企業への就職も考えたというが、プロ選手になるという夢を追って東京23区初のJリーグクラブ誕生をめざすJFL所属のクリアソン新宿へ加入することを決めた。
「チームにおける絶対的な存在となって、クリアソン新宿のJリーグ昇格を実現できるよう頑張っていきます」
横浜F・マリノス加入内定の木村凌也選手 【日本大学】
クリアソン新宿加入内定の猪野毛日南太選手 【日本大学】
それまで緊張の面持ちだった選手たちも、ややリラックスした表情を見せながら丁寧に答えていく。さらに、後輩たちへのメッセージとして、「今年超えられなかった各大会でレベルの高い結果を残すために、日々妥協せずに取り組んでほしい」(熊倉弘貴選手)、「毎日100%サッカーのことを考えて生活できているかというのを、もう一回考えてほしい」(熊倉弘達選手)、「自分は手にすることができなかった総理大臣杯やインカレなどのタイトルを是非獲ってほしい」(木村選手)、「Bチームからでもプロをめざせる環境にあるので、最後まであきらめずに頑張ってほしい」(猪野毛選手)と、それぞれの思いを込めてエールを贈った。
続いて行われた質疑応答では、会見に集まったメディアからさまざまな質問が寄せられた。
― それぞれの持ち味と、憧れの選手を教えてください。
【日本大学】
熊倉弘達選手「ゴールとアシストはもちろんですが、高校時代から心がけている前線からの守備も、スカウトの方にも評価してもらったところなので自分の武器だと思っています。憧れは香川真司選手(セレッソ大阪)です」
木村選手「ビルドアップへの積極的な参加で、相手のプレスをはがす力が自分のプレーの特長。憧れの選手は高丘陽平選手(メジャーリーグサッカーのバンクーバー所属)です」
猪野毛選手「自分の特長は両サイドでプレーできるところだと思っています。憧れの選手はフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)やレロイ・サネ(バイエルン・ミュンヘン)で、左利きで両サイドできる選手の映像を見てイメージしています」
― 大学時代に成長したと思えるところはどういうところですか?
熊倉弘達選手「ゴールとアシストの数字の部分で、攻撃の選手として成長したと感じています。練習で積み上げたものを試合に出すというのを4年間できたということは自信につながりました。そして、サッカーに対する熱量というのも誰にも負けていないと思っています」
【日本大学】
猪野毛選手「4年間の寮生活の中でさまざまな選手たちと接する中で、筋トレなど体づくりの面で同期から学んだり、食事の面にこだわっている選手から学んだりと、チームメイトから多くの刺激を受け、サッカーに対していろんな面からアプローチできたことが成長につながったと思います」
― (木村選手へ)3年生で退部してプロになるという選択した決め手と、チーム内の競争に挑む決意を教えてください。
【日本大学】
最後に川津博一サッカー部監督が挨拶に立ち、「ここにいる4名のほかにも、この春から関東・関西の社会人リーグでプレーを続ける選手も複数名います。彼らが残してくれたものを大事にしながらチーム作りに邁進し、次の世代の学生たちと一緒にまだ見たことのない景色を見に行きたいと思っています」と語り、会見を締め括った。
会見終了後は、フォトセッションと囲み取材に笑顔を見せながら対応した選手たち。それぞれのステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、彼らの活躍を期待して止まない。
約80名の部員全員に“人間性の向上”を求めた指導しているという川津監督。「サッカー選手というより、サッカー界で長生きする人材になってほしい」と4選手にエールを贈った。 【日本大学】
合同会見の司会を務めた髙森学生幹事。「チームのエースたちが抜けて不安もありますが、彼らが残してくれたものを引き継いで、昨季より大きな結果を残せるように精進していきたいと思います」 【日本大学】
熊倉ツインズと小田部長。日本大学法学部からは吉永大志選手(2019年卒・福島ユナイテッドFC)、金子拓郎選手(2020年卒・浦和レッドダイヤモンズ)、近藤友喜(2023年卒・北海道コンサドーレ札幌)と前橋育英高出身の選手が巣立っており、2人もそれに続く形となる。 【日本大学】
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