【大学サッカー】Jリーグ・JFL加入合同会見を開催

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【日本大学】

昨年12月の全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)に2年連続5回目の出場を果たした日本大学サッカー部。チームのベスト8進出に貢献したメンバーの中で、2025シーズンからJリーグおよびJFLのチームに加入することが内定していた4名の選手たち−熊倉弘貴選手(法学部・4年、横浜FC内定)、熊倉弘達選手(法学部・4年、ヴァンフォーレ甲府内定)、木村凌也選手(スポーツ科学部・3年、横浜F・マリノス内定)、猪野毛日南太選手(文理学部・4年、クリアソン新宿内定)の合同記者会見が、1月10日(金)に法学部本館学生ホールで行われた。
また会見前のインタビューでは、それぞれが日大サッカー部での日々を振り返ると共に、新たな戦いの舞台に挑む熱い思いを語ってくれた。

合同会見に臨んだ(左から)小田部長、熊倉弘貴選手、熊倉弘達選手、木村選手、猪野毛選手、川津監督 【日本大学】

法学部の一般学生や教職員も見守る中で始まった記者会見。サッカー部部長の小田司 法学部長の挨拶に続き、選手たちが順番にマイクを握り、自己紹介とプロとしての一歩を踏み出す意気込みを語った。

日大入学時から“熊倉ツインズ”として注目され、4年生となってチームの主将を任された双子の兄のMF熊倉弘貴選手は、昨年7月に当時J2だった横浜FCへの加入が内定。チームは自動昇格の2位に入り、陥落から1年でJ1復帰を果たした。
「チームは今年、また1つレベルの高いステージで戦うことになりますが、J1に定着できるようになることが大事です。それに貢献していきたいので、これから始まるキャンプでしっかり自分をアピールし、開幕スタメンを獲れるように頑張りたいと思います」

昨年4月、兄よりも一足早くJ2・ヴァンフォーレ甲府への加入が内定し、JFA・Jリーグ特別指定選手としてチーム帯同も経験した弟のFW熊倉弘達選手。ルーキーながら背番号11を与えられたことからも、チームの期待の高さが伺える。
「今季の目標は、チームの中で主役として活躍し、ヴァンフォーレのJ1昇格に貢献することです」

横浜FC加入内定の熊倉弘貴選手 【日本大学】

ヴァンフォーレ甲府加入内定の熊倉弘達選手 【日本大学】

小学3年生頃から高校卒業までをF・マリノスの下部組織で過ごし、各世代別の日本代表としても活躍してきたGK木村凌也選手。昨年のインカレを最後に大学サッカーに別れを告げ、3年生ながら前倒しで横浜F・マリノスに加入することを決断した。
「1年目から試合に出ることが目標。チームの王座奪還に貢献できるよう頑張っていきたいと思います」

4年生になって頭角を現し、Aチームに抜擢されたMF猪野毛日南太選手。一時は一般企業への就職も考えたというが、プロ選手になるという夢を追って東京23区初のJリーグクラブ誕生をめざすJFL所属のクリアソン新宿へ加入することを決めた。
「チームにおける絶対的な存在となって、クリアソン新宿のJリーグ昇格を実現できるよう頑張っていきます」

横浜F・マリノス加入内定の木村凌也選手 【日本大学】

クリアソン新宿加入内定の猪野毛日南太選手 【日本大学】

選手たちの挨拶の後にはトークショーが行われ、会見の司会を務めたサッカー部学生幹事の髙森望さん(生物資源科学部・3年)から選手たちへ、「起床時間と朝のルーティーンは?」「4年間、3年間の一番の思い出は?」「日大サッカー部の魅力は?」といった質問が投げかけられた。

それまで緊張の面持ちだった選手たちも、ややリラックスした表情を見せながら丁寧に答えていく。さらに、後輩たちへのメッセージとして、「今年超えられなかった各大会でレベルの高い結果を残すために、日々妥協せずに取り組んでほしい」(熊倉弘貴選手)、「毎日100%サッカーのことを考えて生活できているかというのを、もう一回考えてほしい」(熊倉弘達選手)、「自分は手にすることができなかった総理大臣杯やインカレなどのタイトルを是非獲ってほしい」(木村選手)、「Bチームからでもプロをめざせる環境にあるので、最後まであきらめずに頑張ってほしい」(猪野毛選手)と、それぞれの思いを込めてエールを贈った。

続いて行われた質疑応答では、会見に集まったメディアからさまざまな質問が寄せられた。

― それぞれの持ち味と、憧れの選手を教えてください。

【日本大学】

熊倉弘貴選手「持ち味は左足のキック。そしてピッチ内外問わず、リーダーシップを発揮して目標達成に向けてプラスになることを仲間に要求できるところ。憧れの選手はジョルジーニョ選手(アーセナル)です」

熊倉弘達選手「ゴールとアシストはもちろんですが、高校時代から心がけている前線からの守備も、スカウトの方にも評価してもらったところなので自分の武器だと思っています。憧れは香川真司選手(セレッソ大阪)です」

木村選手「ビルドアップへの積極的な参加で、相手のプレスをはがす力が自分のプレーの特長。憧れの選手は高丘陽平選手(メジャーリーグサッカーのバンクーバー所属)です」

猪野毛選手「自分の特長は両サイドでプレーできるところだと思っています。憧れの選手はフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)やレロイ・サネ(バイエルン・ミュンヘン)で、左利きで両サイドできる選手の映像を見てイメージしています」

― 大学時代に成長したと思えるところはどういうところですか?

熊倉弘貴選手「サッカーでの成長は当然感じていますが、それ以外の人間性の部分も大きいです。さまざまなタイプの選手と接してきた中で、それまで得られなかったいろんな価値観を自分の中に採り入れることができ、人間として少しは成長できたかなと思います」

熊倉弘達選手「ゴールとアシストの数字の部分で、攻撃の選手として成長したと感じています。練習で積み上げたものを試合に出すというのを4年間できたということは自信につながりました。そして、サッカーに対する熱量というのも誰にも負けていないと思っています」

【日本大学】

木村選手「この3年間で、ビルドアップの質やフィジカルの力強さという点は成長できたと思いますし、世代別代表へ参加してきて世界との差を知れたこともいい経験でした」

猪野毛選手「4年間の寮生活の中でさまざまな選手たちと接する中で、筋トレなど体づくりの面で同期から学んだり、食事の面にこだわっている選手から学んだりと、チームメイトから多くの刺激を受け、サッカーに対していろんな面からアプローチできたことが成長につながったと思います」

― (木村選手へ)3年生で退部してプロになるという選択した決め手と、チーム内の競争に挑む決意を教えてください。

【日本大学】

木村選手「世代別代表や大学サッカーでの経験を通じて、自分の力でやれるということが証明できたと思いますし、より高いレベルで早くやりたいなと思っていたので、1年早く挑戦することを決めました。チームのキーパー陣で競争もありますし難しいものだと思いますが、その中で得られることもすごくあると思うので、切磋琢磨しながらより成長していきたいと思っています」

最後に川津博一サッカー部監督が挨拶に立ち、「ここにいる4名のほかにも、この春から関東・関西の社会人リーグでプレーを続ける選手も複数名います。彼らが残してくれたものを大事にしながらチーム作りに邁進し、次の世代の学生たちと一緒にまだ見たことのない景色を見に行きたいと思っています」と語り、会見を締め括った。

会見終了後は、フォトセッションと囲み取材に笑顔を見せながら対応した選手たち。それぞれのステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、彼らの活躍を期待して止まない。

約80名の部員全員に“人間性の向上”を求めた指導しているという川津監督。「サッカー選手というより、サッカー界で長生きする人材になってほしい」と4選手にエールを贈った。 【日本大学】

合同会見の司会を務めた髙森学生幹事。「チームのエースたちが抜けて不安もありますが、彼らが残してくれたものを引き継いで、昨季より大きな結果を残せるように精進していきたいと思います」 【日本大学】

熊倉ツインズと小田部長。日本大学法学部からは吉永大志選手(2019年卒・福島ユナイテッドFC)、金子拓郎選手(2020年卒・浦和レッドダイヤモンズ)、近藤友喜(2023年卒・北海道コンサドーレ札幌)と前橋育英高出身の選手が巣立っており、2人もそれに続く形となる。 【日本大学】

【日本大学】

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著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

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