復活を遂げたヴァンダレイ・シウバが桜庭にエール!!=kamipro発

kamipro

UFCでの激勝直後のシウバをkamiproが独占キャッチ 【kamipro】

 あのヴァンダレイ・シウバが帰ってきたぜぇぇぇぇ!!
 決してファイティングポーズを崩さない攻撃精神、その姿勢——。
 いつだって我々を熱狂させてきたヴァンダレイだが、ひさしく勝利の二文字から遠ざかっていた。ここまで3連敗中である。もちろん、相手が超難敵だったということもあるのだが、勝利の咆哮をあげてこそ“あのヴァンダレイ・シウバ”なのだ。でしょ? そして訪れた完全復活の日。激闘冷めやらぬバックステージで、大きなプレッシャーのこと、今後のこと、戦友・桜庭和志のことを聞いた!!

シウバ「この3カ月、もの凄いプレッシャーを感じていた」

【kamipro】

――ヴァンダレイ選手! 素晴らしい勝利、おめでとうございます!

シウバ アリガトーッ! アリガトーッ!

――キース・ジャーディンを秒殺KOし、復活をとげたいまの気持ちを聞かせてください。

シウバ とてもハッピーだよ。昔の自分のようなファイトができた。“ヴァンダレイ・シウバ”が戻ってきたんだ。

――試合前にボクがさせていただいたインタビュー(『kamipro.com』に掲載中)では、昔の自分に戻るために、かつてと同様にスキンヘッドにしたと語ってましたね。

シウバ そうだね。スキンヘッドにしたかいがあったよ(笑)。アメリカに来てから、大勢のファンに言われたんだ。「昔みたいなヴァンダレイが観たい」ってね。だから自分としてもPRIDEで闘っていた頃を思い出すために剃ったんだ。

――PRIDEで桜庭和志選手やクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、ヒカルド・アローナらを倒したときは、いつもスキンヘッドでしたもんね。

シウバ ああ、だから身も心も昔の荒々しい俺、荒々しいヴァンダレイ・シウバに戻ろうと思ったんだ。ファンも自分もそれを望んでいるからね。

――実際、オクタゴンに上がったときのシウバ選手は、獰猛で野蛮な顔をしていましたよ。かつて「主食・日本人」と呼ばれていた頃の顔でした(笑)。

シウバ そうかい? 自分としては、べつに日本人を食べるのが好きだったわけじゃないんだけどね(笑)。でも、昔はホントに相手を食ってやるぐらいの気持ちで試合をしていた。今回は気持ちの面でも、それぐらいのものを作れたと思うよ。

――でも、UFCデビュー再デビュー戦である昨年末のチャック・リデル戦で敗れ、PRIDE時代のダン・ヘンダーソン戦、ミルコ・クロコップ戦も含め3連敗中でしたから、非常に大きなプレッシャーを感じていたと思いますけど、いかがでしたか?

シウバ 確かにこの3カ月、もの凄いプレッシャーを感じていたよ。俺にとっては絶対に落とせない試合だった。不思議なもので、昔はずっと勝ち続けていたのに、少し負けが続くと選手というのは「もう勝てないんじゃないか……?」と不安に駆られるものなんだ。

――ヴァンダレイ選手ですらそうでしたか。

シウバ それだけこのスポーツは、そういった恐怖心や不安との闘いなんだ。そして、それを払拭するために、俺はとにかく激しいトレーニングを積んできた。自分に自信を取り戻すためには、そうするほかはなかったからね。

シウバ「桜庭は偉大なチャンピオン」

【乾晋也】

——やはり、こういった絶対に落とせない試合の前というのは、メンタル面が大事になりますか。

シウバ そうだね。ただ、もちろん大事なのはメンタルだけじゃない。フィジカルもメンタルもすべての要素が必要だった。

――では、今回の勝因は、そのすべてが揃ったことですか?

シウバ 完璧に揃ったかどうかはわからないけど、自分の最善を尽くしたとは言えるよ。今日はスタンドアップの打撃がよかったと思うし、ムーブメント(試合でのステップ等の動き)もよかった。あと、自分のコーチたちがキース・ジャーディンのことをよく研究して、いいゲームプランを作ってくれたので、それが大きな勝因だね。

――いま、アメリカでのトレーニングはどこでやっているんですか?

シウバ いくつかのジムでやっているけど、打撃や柔術、レスリングといったファイトのトレーニングに関してはエクストリーム・クートゥアーを中心に行なっている。そのほかに『MMAコンディショニング』というジムで、フィジカルトレーニングを積んでいるよ。

――そんなジムがあるんですか。

シウバ そこは、多くのファイターがオープンで通っているフィジカルのトレーニングジムで、いろんな選手がチームの枠を超えてトレーニングしている。今回、日本のナカムラ(中村和裕)が、『MMAコンディショニング』の場所を教えてくれって言ってきたから、教えてあげたんだ。

――そんなサポートもしていましたか。

シウバ あとトレーニングはブラジルに帰って行うこともあるし、フロリダのジムでやることもある。いまの自分は非常に恵まれたトレーニング環境にあると言っていいよ。

――そんな充実した練習環境も復活の一因なんでしょうね。今回のキース・ジャーディン戦は、ヴァンダレイ選手自身にとっても、忘れられない勝利になりそうですか?

シウバ そうだね。とにかく、いまはうれしいよ。ここ2年間ではベストのファイトができたと思う。自分のファイト人生の中でもベスト5に入るくらい、大きな勝利だったんじゃないかな。今日の試合によって、昔の自分を思い出して、凄い自信になったよ。

――じつは、日本でも桜庭和志選手が6月に完全復活をかけたような大一番に挑むんですよ。

シウバ 心配することはないよ。ちゃんとトレーニングを積めば、彼は偉大なチャンピオンなんだから、昔のようなパフォーマンスで相手を倒すことはできるさ。サクラ〜バも苦しい時期はあったんだろうけど、彼はずっと自分の力を信じていた。そして、俺と同じように復活を信じ、必死で努力をしたんだろう。そうじゃなきゃ、ブラジルまで来てトレーニングをしようとは思わないさ。

※ヴァンダレイが戦友・桜庭に送ったメッセージとは? 以下、元気はつらつなヴァンダレイ独占インタビューは『kamipro Special 2008 JULY』でチェック!!

【5月24日(現地時間)/米国ネバダ州ラスベガス、MGMグランド・アリーナにて収録】
(聞き手/堀江ガンツ 試合写真/Josh Hedges(UFC))

『kamipro Special 2008 JULY』

『kamipro Special 2008 JULY』表紙 【kamipro】

6月6日発売 定価780円(本体743円+税)発行/エンターブレイン

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ヴァンダレイ・シウバ
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