【新日本プロレス】 オカダ、ドームのメインは「甘くない」 オメガ「ファンの涙の雨を降らせる」
東京ドームのメインで戦うことが正式決定した王者オカダ(左)と挑戦者オメガ 【スポーツナビ】
ノア丸藤との激闘を制しIWGPヘビー王座を守ったオカダ 【スポーツナビ】
後藤の執念を退け、ドームでのIWGP挑戦を決めたオメガ 【スポーツナビ】
これがシングル初対決となる2人だが、オメガは「ハートがお前の試合では見えない」とオカダのチャンピオンとしての素質に疑問符を付けるが、オカダは「ケニーがこうやってヘビー級に入ってきてからの試合は見たこともない」と眼中になかったと語り「これから戦って、どんなレスラーなのかを感じていきたい」と前哨戦の中でオメガの実力を探っていくと話した。
以下、会見での両選手コメント。
オカダ「いろいろあって、あっという間の1年だった」
「本当にこの1年、いろいろなことがあって、とてもあっという間の1年でした」と振り返るオカダ 【スポーツナビ】
オメガ オカダよ、日本や新日本プロレスは、お前のことをよく扱っている。車も、洋服も、お金も、欲しい物すべてを与えてもらって、ハングリーさも苦労も、何も味わうことなくここまで来た。しかし、米国に参戦した時、苦労や苦しさ、ハングリーさというものを経験したはずだ。東京ドームでその米国で経験した苦しみを今一度、思い出させてやる。俺が東京ドームで勝って、お前を地の底に落としてやる。そして、ここまで上がってくるための苦労、ハングリーさを思い出させてやる。
お前が世界最高だと思っているかもしれないが、俺がここに来たということは、それが事実でないということを証明する。ここまで俺が来るためにすべてを投げ打って頑張り、努力してきた。新しい伝説を創り上げてやる。その伝説というのは、1つでは終わらない。ただその1つが、外国人選手がここで頂点に立つという前代未聞のことを達成するということだ。お前が苦労を味わうこと、俺はそれを楽しみにしている。
オカダ もう棚橋(弘至)さんとやった、『WRESTLE KINGUDOM 10』が、ついこの前のような感じはしますが、次の東京ドーム大会のメインイベントが決まったんだなと。本当にこの1年、いろいろなことがあって、とてもあっという間の1年でした。
(対戦相手が)ケニーと決まりましたので、苦労、確かに僕は味わったことないです。苦労したことがないので、それを経験させてくれるというのであれば、経験して、苦労して、もっともっと強いベストなレスラーになりたいと思います。
――対戦相手についての印象を。
オメガ (オカダと)シングルで対戦するのは初めてで、それが東京ドームで実現するということになる。あのリングの真ん中に立って、俺は1人の男として、1対1で、この大きな舞台に挑む。その挑戦する権利を得ることはできた。もちろん最高の状態で、最高の試合をしてみせる。
本来なら、相手に対して悪口を言うのは、俺は得意でない。オカダは、ハンサムで、背が高くて、とてもファンに愛されている。ケガもなくここまで来て、何の苦労もなくここまできた。それは、俺とは真逆。俺はたくさんのケガをして、逆境の中、ケガを乗り越えてここまで来た。そして、その痛みと、自分自身との闘いでの孤独さ、それを抱えてここまで来ている。それこそが、チャンピオンになるための素質だと思う。お前には、その特別な何かがない。試合をしているのを見ていても、その特別な何か、ハートがお前の試合では見えない。日本では珍しいことかもしれないが、俺は自分の持っているハート、ハングリーさ、そして大きな仕事に対する感情と情熱を持って、今回の試合に挑む。
オカダ タッグマッチでは何回か試合をしたことがあるのですが、それは去年の話ですし、ケニーがこうやってヘビー級に入ってきてからの試合は、見たこともないです。今年のG1の試合も見てないですし、G1の後の権利証の試合も見ていないですから。
今回こうして正式に決まりましたから、これから戦って、どんなレスラーなのかを感じていきたいですから、今のところは印象がないですね。
――オカダ選手に。オメガ選手から「ハートがない」というコメントがありましたが?
オカダ ないのかも知れないです、それは。なぜなら、全部自分の思ったようにできてしまいますから。でも、本当にそれは自分の中で一番欲してた物ではありますから、それを経験させてもらいたいなと思いますね。
オメガ「俺が真の戦うベストバウトマシーン」
「すべてのファンの笑顔を涙に変えてやる」と挑発するオメガ 【スポーツナビ】
オメガ 俺はビジネスマンであり、自分の成功が自分自身とバレットクラブの成功につながる。そしてグッズの売り上げが伸びれば、そこから利益も大きく得られる。とはいえ、この戦いは、自分自身のものであり、自分のユニットとは何の関係もない。もちろんCHAOSとも関係ない。これは自分の伝説を創るための道筋だと思っている。9年間かけて日本でやってきた旅路の1つのゴールになる。自分を押さえつけてきた、そして「チャンピオンにはなれない」、「ヘビー級には小さ過ぎる」といろいろ言っていた人たちに対する戦いであり、もちろん自分のファン、過去に「自分がここまで来れない」と、1回でも疑問を抱いたファンに対する戦いでもある。自分の強さをここで必ず見せてやる。
ただ、オカダはとても人気がある。CHAOSのファン、新日本のファンもたくさんいる。そのすべてのファンの笑顔を涙に変えてやる。そこで俺がチャンピオンになって、オカダが落ちていくところを目の当たりにし、涙の雨を降らせるファンがたくさん現れるだろう。
オカダ 僕もCHAOS対バレットクラブという考えはなく、ケニーもYOSHI-HASHIさん、後藤さんと倒してきましたけど、僕にとっては関係のないことで、このIWGPの防衛戦の1つとして考えています。過去にプリンス・デヴィットにしても、AJスタイルズにしても、このベルトを懸けて戦ってきましたけれども、その2人はG1を優勝していないですから。ケニーがバレットクラブのリーダー格として、唯一優勝した外国人選手ですから、それが楽しみな部分ではあります。
大きな舞台で勝利を収めるのはオカダか、オメガか 【スポーツナビ】
オメガ 東京ドームで外国人がメインイベントという舞台に立つということは珍しいかもしれないが、それについては特に何も思っていない。これは自分が達成するための1つのゴールであり、1つの達成しなければいけない人生のミッションだ。だからといって、ここを大きくとらえることはなく、自分はこれのためにトレーニングを変更したり、他人が俺のことをどう思うかも気にしない。俺は、俺のために、この東京ドームに向けて準備を進めていく。
東京ドームは特別なことだと思うが、自分にとって何が大切かと言うと、このタイトルマッチで自分が挑戦者であるということ。俺が、真の新日本プロレスにおける、戦うベストバウトマシーンだということ。俺以上にいい試合を見せる男が、他にいるか。自分こそが、この新日本のMVPだ。新日本のMVPであるということは、日本のMVPであり、それはイコール、世界でも一番のプロレスラーであるということだ。これは真実であり、とても大きいこと。新日本プロレスを見ている全員に、このことを頭に入れて、この試合を楽しみにしてほしい。自分が何をするか、大きなことを成し遂げるところを見てほしい。
オカダ やっぱり世界で一番激しい試合が行われる場所だと思いますし、一番世界に響く戦いが行われる場所だと思います。ケニーはいろいろ言っていましたけど、「東京ドームのメインイベントはそんなに甘くない」と言いたいですね。
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