凱旋門賞でいきなり出た高額配当 奥深い海外競馬の魅力に酔いしれる
コースレコードで決着
凱旋門賞を制したのは4歳牝馬のファウンド。エイダン・オブライエン厩舎がトップ3を独占した 【写真提供:フランスギャロ】
レースは、ヴェデヴァニが引っ張り、直線に入るとファウンドが内から突き抜け、ハイランドリールの猛追をしのいだ。5戦連続でGI2着と惜敗続きだった4歳牝馬は、2015年のブリーダーズカップターフ以来となる、自身3つ目のGIを手にした。
シャンティイ競馬は前日から先行馬が上位に入線した結果となっており、この日も最初の2レースで先行した馬が優勝していた。勝ちタイムは2分23秒61のレースレコード。前日に行われた同距離のロワイヤリュー賞(G2)より約8秒早く、スピード、持久力の両方が必要とされる結果となった。
凱旋門賞というお祭り
今年の会場はシャンティイ競馬場。改修中のロンシャン競馬場にかわり、史上初めて凱旋門賞の舞台に 【写真提供:フランスギャロ】
競馬場があるChantilly-gouvieux駅を降りるとほのかに馬の香りがしてくる。日本でいうと、大井競馬場前駅のといった感じか。駅を降りると競馬場はすぐに見えるが、入り口は約10分ほど歩いたところ。道中は、直線コース脇を歩いていく。
ビール、ワイン、アイスクリーム、ワッフル……お祭りを楽しむ人々 【写真提供:フランスギャロ】
奥が深い海外競馬
ライアン・ムーア騎手とともに歓喜の関係者たち 【写真提供:フランスギャロ】
それを象徴するのが、馬券の売り上げ。総売り上げは、41億8599万5100円。JRAの想定を大きく上回ったようだ。配当では、3連単で380,060円、馬連でも13,800円の高額配当となった。ヨーロッパのブックメーカーの単勝と比べると、ファウンドは日本とそれほど差異はなかったが、ハイランドリール、オーダーオブセントジョージはそれぞれ日本と差があった。
日本で海外競馬はなじみが薄い。海外競馬は、厩舎、騎手、オーナーとの結びつきが結果にかなり色濃く反映される。今回で言えば、オブライエン厩舎のワンツースリーフィニッシュだった。騎乗したライアン・ムーア騎手はオブライエン厩舎の主戦騎手。そして、1〜3着はすべてガリレオ産駒だった。海外競馬は奥が深い。知れば知るほど、海外競馬が楽しくなる。馬券購入が可能となり、日本の競馬に加えて海外の競馬熱が広がっていく予感をさせた今年の凱旋門賞だった。
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