未来の凱旋門賞馬ムーヴザワールド★9つ フランケル牝駒ミスエルテには★8つ!
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
世界を動かす逸材? その名もムーヴザワールド
ムーヴザワールド(橙帽)がエアウィンザー(赤帽)を制してデビュー勝ち(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
ムーヴザワールド 牡 馬体重:510kg
★★★★★★★★★ 9点〔GIクラス〕
騎手:C.ルメール 厩舎:(栗) 石坂
生産: ノーザンファーム
馬主: サンデーレーシング
父:ディープインパクト
母:リッスン(Sadler's Wells)
タッチングスピーチの全弟vs.エアスピネルの全弟という今開催で最も注目を集めた一戦。スタートはやや出負け気味だったが、すぐに挽回して中団につけたムーヴザワールド。直線では先にエアウィンザーに抜け出され、やきもきさせられたが、エンジンが掛かると間を割って一瞬で抜け出してきた。勝ち時計の1分47秒8は阪神芝1800mの2歳新馬では歴代最速。スケール感があってクラシック戦線をリードする存在になることは明らか。
馬体診断
510キロと父の産駒にしては大柄。それでもやはりディープ産駒らしく、全体的な重苦しさは見受けられず好馬体。仕上がりで言えば2着のエアウィンザーの方が上で、調教時計の出方から言ってもまだ余裕残しではあった。前後がカチッとハマっていて骨格もしっかりとしている様子は全姉タッチングスピーチとも似ている。パワフルな瞬発力が持ち味ではあるが、2400mくらいまではこなせるだろう。
血統診断
母リッスンは英マイルGIの勝ち馬で、全姉タッチングスピーチがローズSを勝ち、エリザベス女王杯でも3着に好走。従兄弟に英・愛2000ギニーなどGI・4勝の名馬ヘンリーザナヴィゲイターという血統である。姉が重馬場の京都記念でサトノクラウンの2着しているように、母父サドラーズウェルズが効いて重たい芝でもOKのタイプ。来年には凱旋門賞に出ていてもおかしくはない逸材。
馬券の狙い目→勝ち時計、レースぶりからダービー候補と言っていい。反応面は課題だが、小回りでもない限り力は出せる。
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