日本サッカー協会（ＪＦＡ）は６日、都内で会見を行い、７月１６日〜２６日に行われるスウェーデン遠征に臨むサッカー日本女子代表（なでしこジャパン）のメンバー２１名を発表した。

　高倉麻子監督は今回の遠征について「このチームに合ったスタイルを見つけたい。チーム全体の枠組み、根幹を見つけていきたい」と強化の狙いを語った。

　遠征メンバーには平尾知佳（浦和レッズレディース）、國澤志乃（ＡＣ長野パルセイロ・レディース）の２人が代表初招集。京川舞（INAC神戸レオネッサ）、有町紗央里（ベガルタ仙台レディース）、田中美南（日テレ・ベレーザ）の３人は高倉体制となってから初めて代表に招集された。高倉監督は「ずっと気になっていた選手、または育成年代から各代表に名を連ねていたけれど、最近は代表に入ってこれなかった選手などを選んだ。ぜひ代表に新しい力を加えてほしい」と新たに招集した選手たちに期待を寄せた。また、前回の米国遠征で招集が見送られた宮間あや（岡山湯郷）は、コンディションが整っていないという判断から、今回も選出されなかった。

　日本は現地時間２１日にスウェーデン代表と国際親善試合を行う。

＜メンバー２１名＞

ＧＫ：
山根恵里奈（ジェフユナイテッド市原・千葉レディース）
山下杏也加（日テレ・ベレーザ）
平尾知佳（浦和レッドダイヤモンズレディース）※

ＤＦ：
有吉佐織 （日テレ・ベレーザ）
川村優理（ベガルタ仙台レディース）
熊谷紗希（オリンピック・リヨン／フランス）
佐々木繭（ベガルタ仙台レディース）
高木ひかり（ノジマステラ神奈川相模原）
村松智子（日テレ・ベレーザ）

ＭＦ：
阪口夢穂（日テレ・ベレーザ）
宇津木瑠美 （シアトル・レインＦＣ／米国）
中島依美（INAC神戸レオネッサ）
國澤志乃（AC長野パルセイロ・レディース）※
千葉園子 （ASハリマアルビオン）
京川舞（INAC神戸レオネッサ）
中里優（日テレ・ベレーザ）
増矢理花 （INAC神戸レオネッサ）

ＦＷ：
永里優季 （1.FFCフランクフルト／ドイツ）
有町紗央里（ベガルタ仙台レディース）
横山久美（AC長野パルセイロ・レディース）
田中美南（日テレ・ベレーザ）

※代表初選出

登壇者：
高倉麻子（サッカー日本女子代表　監督）

高倉　皆さんこんにちは、今日は暑い中、お集まりいただきありがとうございます。前回は（６月に）米国遠征を行いまして、今回はまたスウェーデン遠征を行うことになりました。目的としては、世界の強豪国がリオデジャネイロ五輪に向かって、チームの強化に努めていますので、日本もそこで何もしないというわけにはいきません。粛々と日本は日本で次のタイトルを狙うための準備をしたいということで、今回も強豪国であるスウェーデンと試合ができることをうれしく思っています。

　選手選考を新たにして、数人新しい選手を加えました。代表選手に求めることは前回と同様です。「テクニックがありクレバーである」「走力がある」「チームのために戦うことができる」「代表に懸ける思いが強い」ということは根本的には変わっていません。長くリーグを見る中で、ずっと気になっていた選手、または育成年代から各代表に名を連ねていたけれど、最近は代表に入ってこれなかった選手などを選びました。ぜひ代表に新しい力を加えてほしいということで選びました。

　選手への期待と言いますか、新しい戦いは始まっていますので、選ばれたということに誇りや責任を持ってもらいたいと思います。また、選ばれているということは、試されているということを強く感じてほしいと思います。ですからチームの中で、ピッチ内で存分に力を発揮してもらいたいと思いますし、ピッチ外でもこの代表で未来に向かって戦い続けるという強い気持ちを持ち続けながら、それを表現できる選手を選び続けていきたいと考えています。

　今回は前回の米国遠征から新しく、ＧＫの平尾、中盤の國澤、京川、ＦＷでは有町と田中という選手を入れました。先ほど言ったようにずっと見てみたいと思っていた選手であるということです。平尾に関しては現在Ｕ−２０のメンバーで、基本的にはＵ−２０のメンバーは今年は加えないと言っていましたが、ＧＫは特殊なポジションです。国際舞台の経験を早く積ませたいということで、今回は選ばせていただきました。前回の代表から（外れたメンバー）ですと、岩渕（真奈）に関しては今回もメンバーに加えたのですが、所属チーム（バイエルン／ドイツ）からチームの始動期間であることから選手は出せないと言われたので、今回は外しました。