【アイスリボン】 藤本つかさがベルト奪取で全選手制覇宣言 松本都がタッグ王座挑戦権獲得&再入団へ
藤本つかさが世羅りさに勝利し、第23代王者に 【横田修平】
メインイベントではICE×∞選手権試合として、王者・世羅りさに藤本つかさが挑戦。エースの意地と強さを見せた藤本がビーナスシュートで世羅を破り、第23代王者となった。
世羅は藤本の壁を越えられず
藤本は渾身のビーナスシュートを決め、世羅をマットに沈めた 【横田修平】
また6月25日の10周年記念となる北沢タウンホール大会では、藤本が「なんで後楽園で世羅に挑戦するか。私はあなたにすべてを任せたいと思っています。今の世羅に私はもどかしさを感じます。あなたにアイスリボンを引っ張ってほしい」と挑戦の意味を伝える。それに対し世羅は、藤本は「お姉ちゃん」的存在であり、「藤本つかさが上にいる安心感っていうのはずっとあって、この人がいるから私はやっていけるっていうのがある」と藤本がいるからこそ自由にやれているという気持ちを明言していた。
その中で迎えたメインイベント。試合序盤から緊張感が支配し、観客も固唾を呑んで2人の戦いを見守る。藤本が世羅を座らせ、強烈な蹴りを背中に入れる。すると体を入れ替えた世羅が藤本の背中にラリアット。お互い効いていないと示すため自ら座って技を受ける。藤本は先に背中への蹴りを3連発、正面から蹴りを入れると、すかさずドロップキック、エースクラッシャーと攻めていく。世羅もダブルニーで藤本を場外に落とすと場外マットでボディースラム。さらにエプロンから飛んでのダブルニーを落とす。
リングに戻すと逆エビ固め、カンバーナとさらに藤本の背中を攻めていく。さらにランニングニー、ダブルニーなど世羅が優勢となる。10分過ぎにはエアーズロック、セラリズムバスター、ダイビングダブルニードロップなどフィニッシュ技を狙っていくが、藤本が返し、逆にドロップキック、極楽固め、ダイビング・ローリング・ネックブリーカードロップなどを繰り出す。
それでも世羅はエルボー合戦で打ち勝ち、倒れた藤本の顔をにやけ顔になりながら足で踏みつける。これに藤本も怒り、ヘアーホイップから蹴りの連打。これに世羅も怒りを示して、髪をつかんでエルボーを打ち込んでいく。感情をむき出してのぶつかり合いから、藤本はツカドーラで丸め込み、さらにインフィニティ。ビーナスシュートを狙うがこれは世羅がさせないが、つっかちゃん☆ボム。世羅もダイビングダブルニーで応戦するが、藤本の延髄蹴りから、すぐさまコーナーを飛んでビーナスシュートを完璧に決めると、世羅は動けず。藤本が3カウントを奪った。
次期挑戦者に雪妃を逆指名
試合後は全選手がリングに上がり、「プロレスでハッピー アイスリボン!」で大会を閉めた 【横田修平】
この2人のやり取りに間を割って入ったのがつくし。「いい雰囲気のところ失礼します。なんで、そこが世羅りさなんですか? アイスリボンは世羅りさだけじゃないんだよ!」と言うと、アイスリボンの選手全員がリングに入る。
この行動に藤本は「待ってたよ、待ってたよ。こういうのを! いつまでもアイスリボン=藤本つかさでいいんですか? つくしにも優華にも235にも…」と全員の名前を挙げ「すべてを託したい」と伝える。(松本都にだけは、「お前はいいや」と、オチもつける)
藤本はこの選手たちの行動に「アイスリボンは安泰ですね」と笑顔を見せるが、「でもこのベルトを巻いたからには、32歳、藤本つかさがもうひと頑張りしちゃうぞ」と意気込みを示す。そして恒例の握手の後には「アイスリボン全選手とタイトルマッチをします。まずはこの前、鼻血を出させられた、雪妃真矢から行きましょうか?」と北沢大会での言葉の通り、逆指名。次の7.18「横浜リボン2016(関内・ラジアントホール)」での対戦を要求した。これに雪妃は「人生初で団体最高峰ですか! 楽しみですよ」とやる気を見せた。
葛西&都が次期挑戦権を獲得
葛西がパールハーバースプラッシュで優華をしとめ、次期挑戦者組に 【横田修平】
試合は天使タッグの奇襲からスタート。いきなりの場外戦となると、観客席の入り口階段上から優華のダイビングボディープレスを決める。リングに戻ってからも、「青い妖精」大畠と「白い天使」優華の連携エルボードロップを決めるなど葛西を攻めていくが、次第に葛西が攻勢に出て、優華の顔を腕でこすり「化粧を落とすとブサイクなんだぞ!」と大人気ない攻撃。さらに優華を肩車しながら、大畠をジャイアントスイングでぶん回すなど、パワーの違いを見せ付ける。
優華も旋回式DDT、大畠がダイビングボディーアタックと攻め、大畠がジャーマンを狙うが、葛西が急所蹴りで防御しようとするが、そこは男性相手とは違い「女だったー」と声を出すが、すかさずバックドロップで切り返す。都もフライングクロスチョップ、チンクラッシャーなど、やっと仕事をするようになる。さらに都がリバースタイガードライバーを決め、葛西も「俺が本当の妖精だー」と叫びながらのラリアット。都のフットスタンプ、葛西の垂直落下式ブレーンバスターと連続で技を決めると、優華に鼻水を吹きかけてからパールハーバースプラッシュを狙うが、これは大畠がロープを揺らしてカット。
優華も息を吹き返して、雪崩式フランケンシュタイナー、ジャーマンスープレックス、コーナーからのエンジェルサンダー。優華のエルボーと大畠のダブルチョップで葛西を攻撃していくが、葛西が投げっぱなしジャーマン、ラリアット、リバースタイガードライバーと優華を攻めると、最後はパールハーバースプラッシュが決まり、カウント3を奪った。
試合後、会場からは大“葛西コール”が起こると、マイクを握り「おい、大畠、優華! お前ら、自分のことを天使や妖精だといっていたけど、今日から俺らが天使だ! よーし、この勢いでベストフレンズからベルトをもらっちまって、おれら2人がベストフレンズで、妖精を名乗ります!」とノリノリで、藤本&中島安里紗のベルトを狙うと宣言した。
また都は、メインイベント終了後のマイクで、「私ね、崖のふちプロレスをやめてフリーになったけど、一個言いたいことがあってきたの。私をもう一度、アイスリボンに入団させてください。アイスリボン所属に戻りたいです。お願いします」と藤本に頭を下げる。これに会場からはなぜか「断れ」コールが起きるが、都は土下座して藤本に懇願すると、藤本は「ばーか。おかえり! まさかこんな断れコールが起こるとは思わなかったけど、私の数少ない同期だから入れてあげてもいいかな」と再入団を認める。
これで晴れて都は再び、アイスリボンの選手となることになった。
ベルト初挑戦の清水愛がトライアングル奪取!
ベルト初挑戦となった清水愛が釣りガール式ばくだん固めでまる子を降し、初戴冠となった 【横田修平】
王者の弓李とまる子がやり合う中、清水も一緒に混じって隙を突くフォールを狙う。さらに弓李をつり天井に捕らえるなど、東京女子で培った能力を見せ付ける。挑戦者のまる子も払い腰からの脇固め、丸投げ2連発などチャンスを作るが、清水愛がまる子を抱え上げて前に回転しながらたたきつけ、さらに釣りガール式ばくだん固め(変形フィッシャーマンズスープレックスホールド)でまる子を仕留め、ベルト初挑戦で初戴冠となった。
試合後、ベルトを巻いた清水は、「自分はこんな風にベルトに触れられる日が来るなんて思っていなかったので……。そうなったらいいなと思っていたんですけど、年齢的にもみんなより上だし、引退まで挑戦するチャンスがないんじゃないかと思っていたけど、コツコツ頑張っていたらいいことあります」と感無量の様子だった。今後もフリーということで、ほかの仕事とかぶらなければ参戦すると明言しており、「ベルトを持つにふさわしい、周りに尊敬されるような王者になりたい。憧れてもらえる人になりたいです」と、理想の王者像を語り、王者として戦っていくことを誓った。
7月3日(日)東京・後楽園ホール 観衆:875人
<第7試合 ICE×∞選手権試合>
[王者]●世羅りさ
(18分06秒 ビーナスシュート→片エビ固め)
[挑戦者]○藤本つかさ
※第22代王者2度目の防衛に失敗。藤本が第23代王者に
<第6試合 次期タッグ王座挑戦者決定戦>
○葛西純、松本都
(13分59秒 パールハーバースプラッシュ→片エビ固め)
大畠美咲、●優華
<第5試合 タッグマッチ>
中島安里紗、○つくし
(13分04秒 ハルカゼ)
●柊くるみ、山下りな
<第4試合 トライアングルリボン選手権試合>
[王者]弓李
(4分51秒 釣りガール☆ばくだん固め)
{推薦者]○清水愛
[挑戦者]●長崎まる子
※弓李が初防衛に失敗。清水愛が第23代王者に
<第3試合 雪妃真矢7番勝負5本目 シングルマッチ>
●雪妃真矢
(7分38秒 東海道落とし→体固め)
○松本浩代
<第2試合 タッグマッチ>
豊田真奈美、●宮城もち
(9分17秒 250℃→片エビ固め)
水波綾、○藤田あかね
<第1試合 6人タッグマッチ>
チェリー、235、●松屋うの
(7分08秒 ダイビングボディープレス→片エビ固め)
○星ハム子、飯田美花、テキーラ沙弥
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