柔道代表争いに前進だけじゃない――原沢久喜の価値ある勝利
ライバル七戸を破って初優勝
七戸とのライバル対決を制して全日本選抜体重別選手権初優勝を飾った原沢 【写真:田村翔/アフロスポーツ】
柔道のリオデジャネイロ五輪日本代表最終選考会を兼ねた平成28年全日本選抜柔道体重別選手権大会が2日に福岡国際センターで開幕し、男子の100キロ超級は原沢が内股による有効で七戸龍(九州電工)を下して初優勝を飾った。翌3日の閉幕後には男女計12階級の代表内定選手が発表されるが、最重量級は、無差別級で行われる4月17日の皇后杯全日本女子柔道選手権、4月29日の全日本選手権を最終選考会としているため、両大会終了後に代表選手が決まる。原沢と七戸の争いもまだ最終章を残していることになるが、世界選手権で2度の銀メダルという実績を誇る七戸を追って来た4歳年下の原沢が、大一番で代表争いのライバルに明確な勝ち方を収めてハッキリと優位に立った。
原沢は「(勝って)ホッとしたというのが一番だけど、全日本選手権もあるので、ここで喜んでいるようでは、五輪はないなと思っている。(全日本では、代表争いの)プレッシャーとかを考えずにノビノビできるかなとは思うけど、慢心や過信をせずに戦いたい」と最終決戦まで気を緩めずに戦う気構えを示した。
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