藤波&長州の名勝負数え唄に指原さん興奮 HKTvs.乃木坂の東西アイドル対決も

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【GUM ROCK FES.】

 音楽と格闘技の“対決コラボレーション”を取りそろえたイベント「GUM ROCK FES.」が25日、東京・日本武道館で開催された。音楽の“対バン”対決(Thinking Dogs vs. Silent Siren)、東西の“人気アイドル”対決(HKT48 vs. 乃木坂46)、プロレスラーとお笑い芸人による異色の対決(南海キャンディーズ・しずちゃん vs. スーパーササダンゴマシン)、そして“名勝負数え唄”藤波辰爾vs.長州力によるプロレスといった4番勝負が並び、会場を埋め尽くしたファンがそれぞれの戦いに熱狂した。

長州がリキラリアット連発で藤波撃破

【GUM ROCK FES.】

 メインイベントとして行われたのが藤波vs.長州。11年1月のレジェンド・ザ・プロレス以来となる約5年ぶりの一騎打ち。イベントの締めということで、客席も高揚感が漂い、2人の入場時から大きな歓声が送られた。

 先に登場したのは長州。おなじみの『パワーホール』が流れると、黒いTシャツに、黒いパンツ、白いリングシューズという出で立ちでリングイン。続けて『ドラゴン・スープレックス』が流れる中、白いガウンを着た藤波もリングへ。ステージ上ではHKT48のメンバー、乃木坂46のメンバーら、出演者全員が見守る。

 ゴングが鳴ると、ロックアップ、ヘッドロックとオーソドックスな入りをする2人。力比べでは、長州が押し気味に進める。それでも長州が藤波に蹴りを繰り出すと、その足をつかみ、本家のドラゴンスクリュー。さらにそこから足4の字に入る鉄板の流れを披露。ブレークしてからは長州がラッシュをかける。ロープに走って1発目のラリアットを当てると、すぐにブレーンバスター。再びロープに走るが、ここは藤波がコブラツイストにとらえようとする。しかし、これが決まる前にほどくと、再びロープに走ってリキラリアット2連発。藤波をマットになぎ倒すとそのままフォールに入り、スリーカウントを奪った。

【GUM ROCK FES.】

 5分49秒で決まった試合の後は、固い握手をしながら抱擁し健闘を称えあう。感想を求められた長州は「めちゃくちゃ大変でした」と、やや聞き取りずらい滑舌で熱戦を振り返ると、一方の藤波も「やられましたね」と苦笑いだった。

 2人の戦いを見ていたHKT48の指原莉乃さんは「本当にすごかったですね。興奮して(4の字固めに捉えられた時に)『長州、ひっくり返せ!』とずっと叫んでいました」と自然と熱が入ってしまった様子。また乃木坂46の生駒里奈さんも「男と男のぶつかり合いはこんなに熱いものなんだと思いました。男性のこういう戦いを見る機会が生活の中ではないのですが、かっこよかったです。熱いものが込み上げてくるのは久しぶりです」と2人の激闘に興奮を隠せない様子だった。

 同イベントは音楽と格闘技の対決をテーマにしたイベントだが、主催したサイモン利根川プロデューサーは「音楽と格闘技の融合、確実な未来が見えた気がする。次もやっちゃおうぜ!」と次回の開催を誓い、エンディングを迎えた。

次回のガムフェスでは「NGTvs.ねぎっこ」!?

【GUM ROCK FES.】

 この日の第2試合には“パワポレスラー”スーパーササダンゴマシン(DDT/松竹芸能)と、昨年までリオデジャネイロ五輪を目指しボクシングに取り組んでいたお笑い芸人の南海キャンディーズ・しずちゃん(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)の対決が行われた。ササダンゴマシンは過去に、しずちゃんの相方である山里亮太さんとDDTのリングで戦っていることもあり、南海キャンディーズとは不思議な縁があるようだ。

 この日、2人の対戦方法は「次回のガムロックフェスで盛り上がる構想を立てる」というプレゼンテーション対決。元々、プレゼンを得意とするササダンゴにとっては有利な試合形式となるが、しずちゃんには女芸人のまちゃまちゃがセコンドに付き、人数の上ではハンディキャップマッチとなる。(しかし、ササダンゴは「(しずちゃんと)2人だと不安だったので、(まちゃまちゃがいてくれて)安心感があります」と本音を話していた……)

【GUM ROCK FES.】

 先行はササダンゴマシン。まずは自己紹介で「苦手なものはプロレス」というつかみで、MCから「プロレスラーだろ!」というつっこみで観客からの笑いを誘い心をつかむと、ここからはササダンゴの独壇場。「ガムロックフェスの中で戦っていないのは誰か?」についての分析から、それは「ガムである」という無理のある答えを導き出す。そこから、ガムの国内市場規模が1180億円であるということで、その成功の要因を細かく分析していくと、「友情+努力+勝利」というキーワードが導き出され、それが「週刊少年ジャンプと同じである」と解が得られる。

 さらにジャンプの人気漫画「バクマン。」を読んで、少年ジャンプで成功する作品の秘訣を「魅力的なライバル対決」と解析。それをガムに当てはめてライバルを見つけることになるが、それは「餅」であるという解が得られた。「ガムvs.餅」という構図をアイドルに当てはめると、新潟で見られる「N●T48vs.Negicc●」(※●の部分は伏字)が次回のガムロックフェスで盛り上がる対決ではないかという構想を発表すると、会場に詰めかけたAKBグループファンから大拍手が送られ、プレゼン終了となる。

しずちゃんがササダンゴマシンにガチ勝負を提案するも……

【GUM ROCK FES.】

 後攻のしずちゃんは、「次回のガムロックフェスで私が戦いたい相手」を発表。

 最初に名前を挙げたのは、相方である山里さん。「今まで漫才では、小出しで殴ってきたけど、一度、本気でボッコボコにしてやりたい相手。最近はおかっぱをやめて、メイク室で『前髪を遊ばせてくれ』と頼んでいるのを聞くと、すごいむかつく。こいつの前髪をひきちぎってやりたい」と山里さんの恥ずかしい舞台裏の様子を暴露しつつ、怒りの矛先を向けた。ただ、「こいつは本番になると、当日に逃げそう。『大人の事情で』とか言って、本気で逃げるから」と、相手不在になることを心配し、第2候補を上げることに。

 第2候補として挙げたのは「ロッキー(シルベスタ・スタローン)」。同じボクシングをしていたということで「戦いがあれば来る筋肉馬鹿」と暴言を吐きつつ、対戦を希望。ただ、現実的に忙しそうだから難しい、という理由から第3希望を発表。すると、会場の画面がいったん暗くなり、再び画面が映ると、そこにはササダンゴマシンが映される。
「(第3候補は)お前や! 次のガムロックフェスで、ガチで戦おうぜ!」と対戦表明し、ファイティングポーズをとる。

 ややあたふたした様子を見せるササダンゴマシンだったが、「私は女性と試合をすることは構わない。でも私は、格闘技経験のある人とのプロレスはいっさい断ります!」と断固拒否の姿勢を示す。MCの人が「女性ですよ?」と、試合を受けるように促すが、「本気で殴ってくるじゃないですか? プロボクサーって本気で殴り合うなんて、僕には絶対にないです。ありえないです。私は、ずっとプロレスをやっていたいので、勘弁してください」と、ケガのリスクを回避するためにも、マジ対決には拒否の姿勢を見せた。

 結局、この後微妙なタイミングで試合終了のゴングが鳴り、結果判定となるが、会場の支持はもちろんササダンゴマシン。しかしイベントプロデューサーのサイモン利根川さんが「男の恥だな、お前は」という理由で、しずちゃんに勝利を与えた。

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