ハリルホジッチ「リベンジのために戦う」 W杯予選 シンガポール戦前日会見

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スタメンについて、「誰がプレーするかは明日、決める」と語ったハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は12日、シンガポール・ナショナルスタジアムでワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップUAE2019予選のシンガポール代表戦に臨む。試合を翌日に控えた11日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が会見に臨んだ。

 W杯アジア2次予選の初戦でシンガポールと対戦した日本は、ホームで主導権を握り多くのチャンスを迎えながらも、引いて守る相手に得点を奪うことができず痛恨のスコアレスドローに終わった。この試合を受けて、ハリルホジッチ監督は「選手たちに要求するのは、確固たる決意をもってこのリベンジを果たすということ」と明言。「自信を失わずに、アグレッシブにゴールを目指すことを続けなければならない」と試合に対する強い意気込みを見せた。

確固たる決意をもってリベンジを果たす

 今年最後の2試合になる。この2試合は勝利で終えたい。われわれの目的は、この2試合に勝つことだ。最初に対戦するシンガポールには、苦い経験がある。この試合については、すでに多くを語ってきた。選手はリベンジのために戦うと思う。もちろんシンガポールも、祖国のために戦ってくるだろうが、われわれの選手もしっかりとしたクオリティーと決断でもって勝利に向けてトライすることだろう。すでに選手へのスピーチも終えている。何人かの選手が疲れているので、(明日の出場は)難しいかもしれない。特に欧州組は、時差もあるし、睡眠もとれていない。暑さもあるので何人かは疲労している。誰がプレーするかは明日、決める。

──選手にはどういう言葉をかけたのか?

 すでに昨日、ポジションに関するタクティクス(戦術)のトレーニングをして、2つのソリューションを選手には話した。ただ、何人かの選手が疲れている。11月は日本国内でもリーグ戦が終わりかけており、(日程的に)かなり厳しい時期だ。試合も多いし、移動の問題もある。タクティクスのトレーニングを昨日行い、今日の朝はビデオで相手がどうプレーするのか、長所と短所を見せた。さらに昨日は、ここまでのまとめをやった。まだ終わってはいないが、たくさんのことを話した。

 まずこの試合に関してはリベンジだ。選手たちに要求するのは、確固たる決意をもってこのリベンジを果たすということだ。この試合に向けて、やる気を見せてほしい。しかも相手はホームでの試合だ。1試合目よりも状況的には難しくなるという話もした。ただ、われわれの選手はしっかりしたクオリティーと経験で、この試合を突破してくれると信じている。決意をもって、勝利を探しにいかなければならないという話はした。今日の夜と明日の朝にかけて、また選手に話をする。誰が試合に出るかは、今日の夜のトレーニング、そして明日の決断になる。疲労し過ぎている選手に関してはリスクはとりたくない。最終決断は今日の夜、もしくは明日の朝になる。

──監督は常々ロシアを目指すと言っているが、アジア2次予選では格下との戦いが続く。こうした試合は世界と戦う上で別のものか、あるいはつながっていくものなのか?

 もちろんレベルは違うので、同じ準備ではない。W杯はまた別になるので比較にはならない。ただW杯予選というものに軽い試合はない。われわれより実力が下の相手であっても、必ず勝てるというものではない。すでに初戦で見られたように、勝つためにすべてを出したけれど勝てなかった。それはリアリストになれなかった、仕留めるべきところで仕留められなかったからだ。それらを含めて、選手にそこまでプレッシャーをかけたくはないが、もっと決断してくれ、もっと決意をもってくれと。そしてわれわれのグループの終わり方、今年はできるだけすべて勝とうと言った。

 そして第二段階として最終予選が待っている。そこでは、相手はさらに強くなる。どのようにプレーするかについては、各試合で準備が違ってくる。ブロックの位置を高くとるのか、低くとるのか。それはゲームの支配によって違ってくる。ときには低く設定してカウンターを狙うことも必要だろう。今のところ、われわれの対戦相手はかなり低いブロックを敷いてきている。それも9人、10人のブロックを敷いてくるので、得点を取るのは難しくなる。こういう試合では、できるだけ早く点を取ることが重要になる。それができなかったときは、自信を失わずにアグレッシブにゴールを目指すことを続けなければならない。

 昨夜、われわれが向上すべきことについて(選手に)話をした。センタリングに合わせること、FK、ミドルシュート、ラスト30メートルでの爆発的なスピード、そういったことをまだまだ向上させないといけないという話もした。このチームはまだまだ向上の余地があるが、W杯はまた別の話になる。もし本大会行きが決まれば、それに関してまた話そうと思う。

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