リコシェ&サイダルがKUSHIDA組を撃破 IWGP王者オカダが棚橋に血祭り予告

高木裕美

リコシェ&マット・サイダル組が、KUSHIDA&アレックス・シェリーのタイムスプリッターズを破る 【前島康人】

 24日の新日本プロレス「Road to POWER STRUGGLE」東京・後楽園ホール大会では、超満員札止めとなる1738人を動員。11.7大阪府立体育会館大会及び来年1.4東京ドーム大会に向けての前哨戦及び「Super Jr. Tag Tournament 2015」1回戦4試合などが行われた。

2人の「エアーサイダル」でまとめて完全KO

リコシェ&マット・サイダルは過熱するジュニアタッグ戦線に新たなチームとして殴り込みをかけた 【前島康人】

「Super Jr. Tag Tournament 2015」1回戦では熱戦続出に客席が熱狂。メインイベントでは、新日本では初タッグとなるリコシェ&マット・サイダル組が、KUSHIDA&アレックス・シェリーのタイムスプリッターズを破り、過熱するジュニアタッグ戦線に新たなチームとして殴り込みをかけた。

 かつてDRAGON GATEなどでも活躍していた2人は、新日本マットでも大人気。KUSHIDAのホバーボードロックにサイダルがつかまり、リコシェもシェリーに卍固めで捕獲されるピンチもあったものの、タイムスプリッターズの必殺技である合体技のアウトアタイム、I−94を徹底的に阻止。コーナーから同時にエアーサイダル(シューティングスタープレス)を決めて、2人まとめて完全KOした。

 1回戦突破に上機嫌のサイダルは「僕らは最高に危険な存在。この2人が組んだからには誰も止められないよ」とニヤリ。リコシェも「これから毎回2人で組んで経験を重ねていく。ヤング・バックスは昔からチームを組んでいるけど、僕たちはこれから組んでいくことで日ごとに成長していくよ」と、トーナメント優勝と、その先にあるIWGPジュニアタッグのベルト、さらにその先の輝かしい未来にも手を伸ばした。

六本木ヴァイス、reDragonなどが準決勝へ

 田口隆祐&マスカラ・ドラダ組VSマット・ジャクソン&ニック・ジャクソン組は、ヤングバックスが兄弟の絆を見せ付けて完勝。田口がヒップアタックで掻き回す場面もあったものの、ぎたった直後にドラダに同士討ちしてしまい、すかさずヤングバックスが変形インディテイカーで仕留めた。完勝劇にマットは「何をやってもオレたちは最高だ」と胸を張った。

 ロッキー・ロメロ&バレッタの六本木ヴァイスは、タッグ経験の浅いケニー・オメガ&チェーズ・オーエンズ組を制し2回戦進出。現IWGPジュニアヘビー級王者のオメガが、スチールバケツで奇襲攻撃を仕掛けるなどラフファイトで迫るも、オーエンズが合体技のストロングゼロに沈んだ。

 現IWGPジュニアタッグ王者組である“reDragon”ことカイル・オライリー&ボビー・フィッシュ組は、ベテランの獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク組を撃破。ライガーの掌底、タイガーのタイガードライバーなどを食らいながらも、タイガーを必殺技のチェイシング・ザ・ドラゴンで振り切った。

 オライリーは「reDragonは、史上最強のIWGPジュニアタッグチームとしてのレガシーを刻みにやってきた。このトーナメントには必ず優勝するし、このベルトは誰にも渡さず何十回でも防衛するつもりだ」とキッパリ。フィッシュも「IWGPジュニアタッグの王座は誰にも渡さない。新日本プロレスよ、どんな挑戦者でも用意してこい」と最強タッグチームとしての誇りと自信をみなぎらせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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