オカダIWGP初防衛 棚橋が1.4ドームで挑戦へ 内藤の“パレハ”の正体は元ヤングライオン渡辺

高木裕美

宿敵AJスタイルズとの死闘を制しIWGPヘビー級王座初防衛に成功したオカダ 【横田修平】

 12日の新日本プロレス「KING OF PRO−WRESTLING」東京・両国国技館大会は、超満員となる8302人を動員した。メインイベントのIWGPヘビー級選手権試合では、王者“レインメーカー”オカダ・カズチカが宿敵AJスタイルズを下し初防衛に成功。来年1.4東京ドーム大会のメインイベントで、因縁の棚橋弘至を迎え撃つことが決定した。

レインメーカー3連弾で宿敵AJを粉砕

渾身のレインメーカー3連弾で宿敵AJを粉砕 【横田修平】

 オカダとAJはこれまで4度シングルで対戦し2勝2敗。決着戦ともいえるこの一戦で、AJはバレットクラブのセコンドを試合に介入させ、20分過ぎにはオカダのレインメーカーが完璧に決まったところを、アンダーソンがレフェリーの足を引っ張ってカウントを阻止。オカダはセコンド3人にまとめてトペコンヒーロを放つなど孤軍奮闘するも、息を吹き返したAJが雪崩式ブラディサンデー、カーフキラーと猛攻開始。
 オカダはギブアップ寸前まで追い込まれながらも、3度目のカーフキラーをツームストンパイルドライバーに切り返してみせると、コーナーに上がったAJの腕をつかんだままショートレンジ式のレインメーカー2連弾。さらに正調レインメーカーで完璧なフィニッシュを決めた。

6年連続メインの棚橋「IWGPは近いぞ」

1.4東京ドームでIWGP王座戦が決定した王者オカダ(左)と棚橋 【横田修平】

 2年連続、ドームのメインに立つことが決まったオカダの前に立ちはだかったのは、6年連続のメインとなる棚橋だった。セミファイナルで内藤哲也を下し、東京ドーム権利証を死守した棚橋は、「エース、チャンピオン、これが分かれてるから面倒くさい。もう、ベルトは目の前にある。オカダ、IWGPは近いぞ」と、12年のドームでオカダに言った「IWGPは遠いぞ」になぞらえて、王座奪取を宣言。
 これに対し、オカダは「エースだろうが何だろうが、勝手に言っておけばいい。僕はチャンピオンですし、レインメーカーですから」とあしらうと、「僕の強さだけをしっかり見せて、レヴェルの違い、かっこよさ、レヴェルの違い、華やかさ、すべてを出してしっかりと防衛したい」とキッパ リ。外道も「乾杯は東京ドームまで取っておくか」と、祝福ムードから戦闘モードに突入し、ドームで2敗した借りを来年こそ返すと息巻いた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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