小久保監督「柳田、山田が中心」=プレミア12最終ロースター発表
大谷翔平、中田翔(北海道日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)、前田健太(広島)、嶋基宏(東北楽天)ら代表常連メンバーに加え、菅野智之(巨人)や中村剛也(埼玉西武)らが国際大会で初めての代表入り。1次登録メンバーに名を連ねた黒田博樹(広島)、糸井嘉男(オリックス)が外れ、中村悠平(東京ヤクルト)が最終ロースターに加わった。
小久保監督は「今シーズンの活躍、過去のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を含めた経験者の割り振りで決めた。日本の誇る投手陣、偉業を成し遂げた打者(柳田悠岐、山田哲人)もいますので、若い選手の力にも期待している」と、世界一獲得へ自信を示した。
以下は、会見のダイジェスト映像と小久保監督への質疑応答。
エースは前田健太
今シーズンの活躍、過去のWBCを含めた経験者の割り振りで決めました。
――チームの強みは?
今シーズン中心として活躍した各球団のエースクラスのピッチャーが多数入っていますが、やはり日本の誇る投手陣が強み。打者にしても歴史的な偉業を成し遂げた2人(柳田悠岐、山田哲人)も入っているので、若い選手が力になってくれると思います。
――選考にあたって悩んだポイントは?
負けられない世界大会ということで、スターティングメンバーをある程度頭に置きながらコーチと相談しました。スタメンを想定した中で、「ここにはこのサブが必要だ」との議論になりました。投手13名、キャッチャー3名という人数編成を決めたあと、野手が12名ということになったので、正直あと1人、2人の議論に時間かかりました。残り1人、2人のサブをどの選手にするのかで悩みました。
――投手の編成について、どう考えていますか?
予選は5試合なので、5人の先発を考えています。当初の中継ぎ、抑えとして考えていた選手に故障者が出てしまったので、あえて中継ぎ、抑え(投手)の補強をせずに、先発投手で中継ぎ、抑えでまわってもらう選手も出てくると思います。
――ずばりエースは誰でしょうか?
過去の経験を含めて前田健太が中心で引っ張っていってくれるだろうと思っています。
――守護神は?
若いピッチャー陣が多いので、ピッチングコーチと相談しながらですが、そのとき、そのときの相手の打線の並びを考えて、その都度決めていこうと思います。
――大谷、藤浪、松井裕樹(楽天)と若いピッチャーが入っていますが、期待することは?
レギュラーシーズンで投げた姿のまま、マウンドに上がってもらえれば、もう十分通用するという確信があります。11月8日が開幕なので、日本シリーズに出るチーム以外は、試合まで期間が空きますから、そこまでの準備をしてきてほしいなという思いがあります。それをすれば、結果はついてくると思っています。
4番に悩みも「中田翔でという思いもあるが…」
自分自身が今年の選手を見た中で、まずこのスタメンでいこうというものを決めました。その中で、パ・リーグの柳田や、セ・リーグの山田が非常に長いプロ野球の歴史を見ても素晴らしい成績を収めた。彼らが中心として、若いのですが、チームを引っ張っていくような力があると思います。
――4番については、どのような考えを持っていますか?
(監督に)就任してから、中田翔(北海道日本ハム)と言ってきました。ただ、中村(剛也)が入っています。中田翔でという思いもあるが、中村は代表に縁の無かった選手ですが、レギュラーシーズンをフルに出ればホームラン王という実績のある選手ですので、体調の面を考慮しながら考えていきたいと思います。
――長丁場の試合となりますが、キーマンは誰になりますか?
1人というわけにはいかないでしょう。「勝ちゲームに勝ち切る」というのが大事になってくると思います。守護神の名前を挙げませんが、勝ちゲームを勝ち切ることのできるチームがペナントも制してきているので、そういう意味では最後を締める選手が重要になるかなと思います。
――初戦を迎えるまでに、どうチームの結束を高めていきますか?
WBCと違って、現状、準備・合宿の期間が極めて短いですが、結束という意味では心配していない。連携プレー含めたサインプレーをしっかりしないといけないなと思っています。
――対戦チームの印象は?
強いチームばかりです。初戦が韓国、しかも日本で行われる。おそらく私も含め選手もガチガチに緊張するだろうと思います。初戦というのは当然良いスタートを切りたいと思いますので、韓国がキーになると思います。
――大会の目標は?
世界一です。世界一を取りにいくために頑張ります。