ジョシュとネルソンが“チーム対決”でも火花 9.27UFC日本大会出場選手が意気込み

長谷川亮

ジョシュ「サブミッションで極めたい」と一本勝ち予告

27日のUFC日本大会でネルソンと対戦するジョシュは「Road to UFC JAPAN」の“チーム対決”でも必勝宣言 【スポーツナビ】

「UFC FIGHT NIGHT JAPAN」(27日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)を2日後に控えた25日、出場ファイターが取材に応じ、試合へ向けての意気込みを語る「ウルティメイトメディアデー」が都内で行われた。

 テレビ番組「Road to UFC JAPAN」で日本人選手のコーチを務め、今大会メインイベントで対決するのはジョシュ・バーネットとロイ・ネルソン。
 日本語も堪能で親日家であるジョシュは、来日してからすでに中野ブロードウェイを訪れたことを明かすなど、ホームにいるかのリラックスムード。自身がコーチし廣田瑞人との「Road to UFC JAPAN」決勝に臨む石原夜叉坊には、「キレとスピードのある動きで、廣田にグラウンドへ持ち込ませないこと」と期待を込めつつ戦略を語った。
 自身の試合に関しては「どんな技かは決めてないけど、サブミッションで極めたい。みなさんが感動・関心するようような、楽しませる試合をしたい」と話し、得意とする関節技でのフィニッシュを誓っていた。

ネルソン「初回からKOを楽しみにしてほしい」

ネルソンは「初回から狙っていくので楽しみにしてほしい」とKO予告 【スポーツナビ】

 対する相手チームのコーチとなるネルソンは、「廣田の方がパンチがいいので試合をコントロールできるし、ゲームプランがしっかりしているので勝つだろう」と自軍の勝利に太鼓判。ジョシュ戦についても「いつも初回からKOを狙っていくスタイルなので、KOを楽しみにしてほしい。そうなるように全力を尽くす」と語り、廣田とともに“チーム・ネルソン”として勝利を挙げるとした。

ケイミュス自信「堀口より自分のほうが上」

「自分のほうがスキルが上だし、スピードでも負けていない」と自信を見せるチコ・ケイミュス 【スポーツナビ】

 山本“KID”徳郁の欠場を受け、日本人ファイターとしてより期待の高まる堀口恭司は、カン・ギョン・ホ、ブラッド・ピケットといった軽量級強豪に勝利しているチコ・ケイミュスと対戦。

「全体的に自分のほうがスキルが上だし、スピードでも負けていない。自分の戦いをすれば勝てると思っている」と話すケイミュスは、「サブミッションもパウンドもできるし、スタンドでもグラウンドでもどの局面でもエキサイティングな戦いができる。自分も(堀口同様)出入りをよくする戦い方が好きなので、噛み合うと思う」と自信を見せ語った。

堀口は王座再挑戦へ「しっかりKOで勝つ」

山本KID欠場で日本人ファイターとしてより期待の高まる堀口恭司 【スポーツナビ】

 一方、4月にデメトリアス・ジョンソンの持つ王座に挑むも敗れ、これが復帰戦となる堀口は「あと1.5kgぐらい」と減量も順調に進んでおり、「調子はメチャクチャいいです」と仕上がりに不安はない。対戦相手のケイミュスについては「足を使って、寝技も打撃も上手い選手」と評価したものの、前回の敗戦から、「今までは相手の映像を2回ぐらいしか見ていなかったけど、今回は10回は見た。相手の対策を立てるようになった」といい、こちらも「しっかりKOで勝つのを見せたい」と意気込み、「勝ち続けてまた(王座に)挑戦したい」とデメトリアスへの再挑戦を見据えていた。

ムサシ、対戦相手変更を歓迎「相性がいい」

4年ぶりの日本参戦となるムサシは「フィニッシュできる自信を持っている」と静かに闘志 【スポーツナビ】

 日本でDEEP、PRIDE、DREAMと活躍したゲガール・ムサシは、ジャマイカ出身、強力な打撃が持ち味のユライア・ホールと対戦。当初、寝技師ホアン・カルネイロとの対戦が組まれたムサシだがカルネイロが負傷により欠場、しかしこの変更を「彼との方が相性がいい。彼は打撃の選手だし、スタンドでもグラウンドでも自分の方が強いから」と、むしろ歓迎気味に受け入れる。

ホール、初来日に感激「もう帰りたくない」

「空手を学び、日本のアニメを見て育った」というホールは初来日に感激 【スポーツナビ】

「空手を学び、日本のアニメを見て育ったので、もう帰りたくないくらい」と初来日を喜ぶホールは、ランキング6位に位置するムサシとの対戦に「強い相手だけど、ここで得られるものは大きいと思う」とチャンスへの意気込みを見せる。しかしこれに対しムサシは、物静かでありながらも「フィニッシュできる自信を持っている」と一蹴する構えだ。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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