甲子園V投手は大成しないってホント? 歴代67人のその後から定説の真偽探る
高校野球の長い歴史の中で、この小笠原と同じく“夏の甲子園優勝投手”の称号を手にした高校生は数多くいる。では、彼らはその後、どのような野球人生を送ったのだろうか。甲子園優勝投手のその後の進路、プロでの活躍を追うとともに、「甲子園優勝投手は大成しない」というジンクスについても再度、検証したい。
愛甲、桑田、松坂ら約半数がプロ入り
【ベースボール・タイムズ】
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その一方で、大卒プロ入りは西田真二(PL学園高→法政大→広島)、斎藤佑樹(早稲田実高→早稲田大→日本ハム)、島袋洋奨(興南高→中央大→ソフトバンク)の3人。大学、社会人を経てプロ入りしたのは、小川淳司(習志野高→中央大→河合楽器→ヤクルトなど)、石田文樹(取手二高→早稲田大中退→日本石油→横浜大洋など)の2人で、高校から社会人へと進んでプロ入りしたのは石井毅(箕島高→住友金属→西武)の1人のみ。その他の34人(大学在学中も含む)は、各自さまざまな事情もあってプロ入りはかなわなかった。
野手転向、バットで成功した男たち
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その活躍ぶりを個別に見ても、柴田が通算2018本安打&579盗塁という球史に残る大記録を残せば、金村、吉岡は近鉄の“いてまえ打線”の一員としてリーグ優勝に貢献し、畠山も98年の横浜優勝時の右の代打として存在感を発揮。愛甲は勝負強いバッティングでファンを沸かせ、小川はコーチ、監督としても手腕を発揮した。
野手転向組は8人。もともと打撃面での評価が高かった面々がそろうが、甲子園で培った経験と精神力の強さは、バットを握っても生かされた。