ハリルホジッチ「がっかりしている」 東アジアカップ 北朝鮮戦後会見
北朝鮮戦後、不機嫌な表情で会見に臨んだハリルホジッチ監督 【写真は共同】
日本はキックオフと同時にアグレッシブに攻め立て、前半3分に武藤雄樹が代表初ゴールとなる先制点を奪う。試合の主導権を握った日本は、その後も決定機を作り出すも、宇佐美貴史、永井謙佑、川又堅碁らが放つシュートはなかなかネットを揺らすことができない。すると1点リードのまま迎えた後半33分、後半途中出場した北朝鮮の長身FWパク・ヒョンイルが頭で落としたところに走り込んだリ・ヒョクチョルに同点弾を決められると、43分にはパク・ヒョンイルにヘディングで決められ万事休す。東アジアカップの初戦は、痛恨の黒星スタートとなった。
試合後ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「非常にがっかりしている。残り2試合で何か違うことをトライしないといけない」とコメント。再三の決定機を生み出しながらも決めきれない得点力不足をまたしても露呈する格好となり、「10以上の決定的なチャンスがあったが、このように失敗し続けてはいけない」と悔しさをにじませた。また、今後の対応を問われると「他の選手にチャンスを与える」と、次戦でメンバーを変更することも示唆した。
日本代表は次戦、5日に韓国と対戦する。
これが日本のフットボールの現状
今後の対応を問われたハリルホジッチ監督は「他の選手にチャンスを与える」と、韓国戦でメンバーを変えることを示唆した 【写真は共同】
勝利するためには、より得点が必要だった。毎試合、このようなチャンスを作りながら(得点を)決められず、こうなってしまった。非常にがっかりしている。残り2試合で何か違うことをトライしないといけない。このような大会の場合、少し準備期間が欲しかった。日本のフットボール界は疑問を抱かないといけないと思う。これは言い訳ではなく、3日前に到着して、1回のトレーニングしかしていない。相手は何週間かの準備期間があり、それが決定的な違いを生んでしまったと思う。
──前半、内容は良かったが得点が取れなかった。それを受けて後半、どのような修正を考えたか?(大住良之/フリーランス)
ハーフタイムでは2点目を狙いに行こうと言った。それによって、おそらくわれわれが完全に試合を握ることができた。われわれはボールを奪ったときに、前に行くべきか、少しキープすべきかというところで迷いがあり、ボールを簡単に失ってしまった。また、先ほども言ったように、フィジカル的にきつい選手が何人かいた。暑さもあったが、試合が進むにつれて、何人かの選手が走れなくなっていた。
この失敗した試合に関しては多くのディスカッションをしないといけない。選手とはたくさんの話し合いをしてきたし、準備もしてきた。だが、われわれよりもフィジカルが強い相手に対して、対抗することができなかった。今日も10以上の決定的なチャンスがあったが、このように失敗し続けてはいけない。がっかりしているが、こうなってしまったと言うしかない。なでしこが負けていたので、われわれは勝たなければならないと思っていただけに、本当にがっかりしている。
──今後も日程的にきつい状況が続く中、フィジカルに関して今後どのような対応を考えているのか?(田村修一/フリーランス)
次の準備としては、何人かの選手を交代して使うと思う。何人かの選手はかなり疲労しているし、けがもあるのでおそらくプレーできない。今日は空中戦でかなり支配されていた。大したことはできないが、他の選手にチャンスを与えるということだ。日本のフットボール界の責任ある方々は、今日何が起こったのかをしっかり見てほしいと思う。われわれに対して、きちんと疑問を抱かなければならない試合だった。この大会に入る前にも疑問を投げかけたが、今日もそれを繰り返そう。残念ながら私の方に理があると思う。真実を見ないといけない。これが日本のフットボールの現状だと思っている。
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