PK戦を制したアルゼンチンがベスト4へ コロンビアの前線は最後まで機能せず
オスピナの堅守が光るも及ばず
オスピナはアルゼンチンのキッカーのコースをよく読んでいたが、触りきれなかった。一方、ロメロは6巡目のフアン・スニガのキックをストップした。しかし、およそ11分間にも及んだこのPK戦はGKの優劣ではなく、キッカーの度胸試しの勝負となっていた。コロンビアは2回、PKがゴール裏の観客席に飛び込むミスをした。一方、アルゼンチンには2度も勝利のリーチが訪れたが、共にキッカーが外していた。結局、最後は7巡目まで温存していたカルロス・テベスがさすがのシュートをみせ5−4で、アルゼンチンがコパ・アメリカのベスト4進出を決めた。
不振のファルカオを外すも効果なし
アルゼンチン戦のコロンビアは不振のラダメル・ファルカオを外し、カルロス・バッカも出場停止だったことから、テオフィロ・グティエレスとジャクソン・マルティネスが2トップを組んだ。この2人は、大会初戦のベネズエラ戦(0−1)でコロンビアが負けてしまった頃、「ファルカオを先発させるより、所属クラブで好調だったこの2人を使ったほうがいいのに」とささやかれていたコンビである。
しかし、今大会のコロンビアは4人のストライカーをどう組み合わせても結局機能しなかった。中盤の要となるエドウィン・バレンシアとカルロス・サンチェスが不在という不運もあったが、早くも24分にホセ・ペケルマン監督は動き、グティエレスを下げてエドウィン・カルドナを入れて中盤を強化せざるを得なかった。
非常に残念な今回のコロンビアだったが、彼らはペケルマン監督のもと、ブラジルワールドカップの予選から本大会まで魅惑的な攻撃サッカーを続け、今大会では輝けなかったがハメス・ロドリゲスというスターも生まれた。「若手育成のエキスパート」としているペケルマンは現アルゼンチン代表の何人かの選手の恩師にも当たり、「メッシはペケルマンによって代表デビューを果たした。恩師との対戦となる今回のコロンビア戦はメッシにとって101回目の代表戦となる」と各国で報じられていた。
アルゼンチンの大会になるのか?
すでにチリ、ペルー、アルゼンチンがベスト4に進出した。もし、パラグアイがブラジルを下すアップセット(番狂わせ)を起こせば、コパ・アメリカはまさにアルゼンチン人の監督がベスト4を総なめすることになる。
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