野菜ジュース選びのチェックポイント 管理栄養士おすすめ!コンビニ飯の選び方
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管理栄養士の川端理香さんに聞く「管理栄養士おすすめ!コンビニ飯の選び方」。シリーズ5回目は「野菜ジュース選びの要チェックポイント!」をご紹介します。知るべきポイントさえ押さえれば、次からは迷わない。野菜ジュースの選び方、をマスターしましょう。
1日に必要な野菜の量は?
一般的に成人ならば野菜の摂取量は350gと言われています。健康食品のCMなどでは、「350gの野菜を取るのはこんなに大変!」と過剰なアピールをするために、はかりに溢れそうな量の野菜を乗せているものも。その印象もあり、350g=膨大な量、そして誰もが野菜不足だと思い込んでしまう傾向が強いのですが、 実はニンジンやカボチャ、タマネギや大根など重量のある野菜を混ぜれば350gの野菜を摂取するのはそれほど膨大な量ではなく、3食でバランス良く摂取すれば十分に取り入れることができるのです。
とはいえ、おにぎりだけ、麺類だけ、パンだけ、といったように、糖質中心の偏った食生活をしていたら、野菜不足になるのも仕方ない。自炊できる時間があればいいけれど、という人にとって、野菜不足を補える食品が「野菜ジュース」です。
ビタミン補給に役立つ野菜ジュース
もちろん、野菜を350g摂取した分の栄養素を摂取できる、特に不足しがちなビタミンを補給できるという点では、野菜ジュースはとても役立つ食品です。ただし、誤解しないでほしいのは、だから野菜を食べなくてもOK、ではないということ。
野菜ジュース=野菜ではない、というカラクリをまずは理解したうえで、実際に野菜ジュースを選ぶ時にはどんなことに気を付ければいいのか、というポイントを整理しましょう。
野菜ジュースの選び方2つ
選び方のポイントは2つ。
まず1つ目は、パッケージだけではなく横面にある栄養成分表を見ること。エネルギー、たんぱく質、糖質、ビタミン、ミネラルの量などかなり細かに栄養成分が記されています。同じ謳い文句で、価格が変わらない野菜ジュースでもビタミンCの量やカロリーは大きく違います。
体脂肪を気にしている人はエネルギーが低いものを、肌荒れや免疫力が低下して風邪をひきやすい、といった方はビタミンCが多めのものを選ぶようにしましょう。
2)本当に野菜ジュース? ラベルの“裏”、栄養成分表示の見方
もう1つのポイントは、使用されている原材料を知ることです。野菜ジュースが野菜だけでつくられているわけではないことは先述しましたが、半分が果物の果汁でつくられているもの、もっと極端に言えば果物果汁70%のものもあります。これはすでに「野菜ジュース」ではなく「フルーツジュース」なので、野菜ジュースとしての効果を期待するならばあまりオススメできません。
栄養成分表の中には「野菜」と記された後、何が使われているのかさらに使われている野菜の種類が細かく記されています。この時、書かれている順番は使用料が多い順番に並んでいるので、ニンジン、トマト、と書かれていたらニンジンのほうがトマトよりも多く使われているということ。栄養成分と同様に、自分が気にしている要素をクリアしてくれる野菜がより多く使われている野菜ジュースは何か、見比べて選ぶクセをつけましょう。
噛むこと、バランスも大事 野菜ジュースはあくまで“お助け”
ただ、中には毎朝健康のために野菜や果物を豊富に入れたお手製のグリーンスムージーをつくるという方もいるかもしれませんが、そこまで過剰に「野菜」だけを意識する必要はありません。
それよりも、むしろジュースにしてしまうことで酵素が失われたり、噛んで食べることによる人間本来の働きがおろそかになってしまったりする可能性があります。それはもったいないこと。野菜だけではなく、もっと不足しがちなミネラルを摂取するためには海藻も必要だし、カルシウムを摂取するには乳製品があったほうがいい。健康志向もいいけれど、野菜だけ、野菜ジュースだけ、にとらわれず、食生活は「バランス」が大切だということを忘れずに。
川端理香プロフィール
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