ジェイソン・ステイサムが『エクスペンダブルズ３　ワールドミッション』で、またも見事なアクションを披露する。往年のアクションスターが勢揃いするこのシリーズは、回を重ねるごとにキャストが豪華になっており、今作には新しくハリソン・フォード、メル・ギブソン、アントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプスらが出演。アクションもますます派手になる一方だ。

　共演のシルベスタ・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーらに比べると若いとはいえ、ステイサムも４７歳。日ごろはどんなボディメンテナンスをしているのだろうか。

　ステイサムはもともと水泳の飛込み競技選手で、イギリス代表チームに所属していた。アスリートのバックグラウンドを持ち、アクションスターとして活躍する彼が、ワークアウトをさぼることは決してない。

「映画のための準備をしなきゃいけないし、運動はいつもしているよ。準備をして、撮影をして、２週間くらいオフがあったかと思ったら、また次の映画の準備に入る。それが僕の人生。半年間、ソファで寝そべっていることなんてありえないんだ」

　映画の準備という特別な目的を持つため、トレーニング内容はその都度違う。

「それらのトレーニングでは、映画で実際に使うスキルを学ぶ。腕立て伏せを何百回できたとしても、スクリーンではそんなに役には立たないだろう？　もちろん、ベーシックな体力がすでにあることは大前提だ。その上で、ファイトトレーニングなど、その映画で必要とされるスキルを、スタントマンの指導のもとに学んでいくんだよ」

　映画の準備という目的がない時も、ルーティーンは常に変えるのがステイサム流だ。

「同じことを、毎日、毎週やるのは退屈じゃないか。それに、全力を注がなければいけない時期もあれば、そんなに必死でやらなくてもいい時期もある。その波も好きなんだ。思いきりやったと思ったら、その後、少しはのんびりやればいい、というのがね。それに、僕は、ケガもずいぶんしてきた。正直なところ、常に何かから回復しようとしている感じなのさ」