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マーク・ウォルバーグが語る体作りの秘訣　アクション映画に立て続けに出演

猿渡由紀 2014年8月6日 11:05

　マーク・ウォルバーグが、『トランスフォーマー／ロストエイジ』で、またもや見事なアクションを見せる。シャイア・ラブーフが主演した過去３作の続きでありながら、登場人物が一新する今作で、ウォルバーグが演じるのは発明家としての成功を夢見るシングルファザー。今作の前にも、『ブロークンシティ』（２０１２）、『ペイン＆ゲイン　史上最低の一攫千金』（日本未公開）、『２ガンズ』、『ローン・サバイバー』（いずれも１３）などアクション映画を立て続けにこなしてきたウォルバーグに、体作りの秘訣を聞いてみた。

ボディビルダーから戦士、そして危機に直面した一般人へ

　ウォルバーグが『トランスフォーマー』に主演するきっかけを作ったのは、『ペイン＆ゲイン』でのマイケル・ベイ監督とのコラボレーション。ウォルバーグに好感をもったベイ監督は、彼を主役に据えることで『トランスフォーマー』シリーズに新しい息吹を与えられるのではないかと思いついた。ウォルバーグもすぐに承諾。しかし、それはまた新たな肉体作りのチャレンジを意味した。

「どんなワークアウトと食事法を実践するかは、その役にどんな体が求められているかによって変わってくる。『ブロークンシティ』では、できるだけ痩せてほしいと言われた。その次の『ペイン＆ゲイン』での役はボディビルダーだったので、マイケルは僕に、筋肉をつけて、大きい体になれと言った。それで僕は、その２作品で７４．８ｋｇから９６ｋｇまで体重を変えることになったんだ。

　その次の『２ガンズ』ではまた１３ｋｇ落とし、『２ガンズ』の撮影終了から『ローン・サバイバー』の撮影開始まではたった３週間。その間に、僕は米軍兵になりきってみせなければいけなかったのさ」

『ローン・サバイバー』と『トランスフォーマー』の合間には、４カ月のオフがあった。
「やっと訪れた休みだったので、その間は食べたいものを思う存分食べ、たっぷりと寝たよ（笑）。そんなふうにのんびりとクリスマス休暇を過ごし、その後に家族とバケーションに出掛けた。そのバケーション先で、いよいよ『トランスフォーマー』のための準備を開始したんだ」

自らデザインしたプロティンシェイクも体作りの大きな秘密

『トランスフォーマー』で演じるケイド・イェーガーは一般人。ヒーロー的な派手なアクションではないものの、相当な体力が必要とされる撮影だった。

「目の前に現れる恐ろしいものをふりのけたり、走って逃げたり。そういうシーンがたっぷりのこの映画では、とにかくスタミナが必要とされた。年を取るにつれて、スタントがきつくなるのは、否定できないね（笑）」

　そう言いつつも、撮影の合間にクルーとバスケットボールをして体を動かし続ける姿を筆者は目撃している。エネルギーを保ち続けている秘訣のひとつは、彼自身がプロデュースする「MARKED」というサプリメントにあるらしい。今作に彼の娘の恋人役で出演するジャック・レイナーも、このブランドのプロティン・サプリメントの愛用者になったと語っている。

「『時々これを飲むと違うよ』と彼に勧めたのさ。男性はもちろん、女性にもお勧めだよ。僕の妻も大ファンのひとりだ」

映画の準備がない時も、早起きしてワークアウト

『トランスフォーマー』が終わってからは、自宅で普段のワークアウトをしている。

「毎朝４時半に起きて、家族が起きる前にワークアウトを済ませるんだ。今、妻がいろいろと忙しいので、僕が子供たちを学校に連れていき、その後、自分の仕事に取りかかる。やるべきことは、山のようにあるよ」

　スポーツマンに大人気のアルカリウォーター、「アクアハイドレート」も経営するウォルバーグ。俳優業はもちろん、フィットネス業界においても、さらなる活躍が期待できそうだ。

マーク・ウォルバーグ（Mark　Wahlberg）

１９７１年米国生まれ。９人きょうだいの末っ子。１０代のころは問題児で警察沙汰も起こす。兄ドニーの誘いで男性ボーカルグループ「ニューキッズ・オン・ザ・ブロック」に加わり、後に自分のラップグループを結成。９４年に『勇気あるもの』で映画デビュー。出演作に、『ブギーナイツ』（９７）、『PLANET OF THE APES　猿の惑星』（０１）、『ミニミニ大作戦』（０３）、『ザ・ファイター』（１０）、『テッド』（１２）など多数。『ディパーテッド』（０６）でアカデミー助演男優部門にノミネートされる。プロデューサーとしても活躍。

トランスフォーマー／ロストエイジ

妻を亡くして以来、良い父親として娘をまっすぐ育てると誓っているケイド（マーク・ウォルバーグ）。そんな父に、娘（ニコラ・ペルツ）は、自分にボーイフレンドがいることを隠している。そんな時、ケイドが安い値段で手に入れたトラックが、なんとオプティマスだったことが発覚。トランスフォーマーを取り締まる政府機関も現れ、ケイド一家は大混乱に陥る。配給：パラマウントピクチャーズジャパン。８月８日（金）、３Ｄ／２Ｄ／ＩＭＡＸ３Ｄ　全国ロードショー。

『トランスフォーマー／ロストエイジ』予告編 - YouTube

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著者プロフィール

猿渡由紀

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ１０年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている