ケネディ大使も参加 3000人が復興支援 第2回「ツール・ド・東北」が開催

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 東日本大震災の復興支援および震災の記憶を未来に残していくことを目的に行うサイクリングイベント「ツール・ド・東北2014」が14日、宮城県・石巻専修大学を発着点としたコースで開催された。
 第2回となる今年は最長の「気仙沼フォンド」(220キロ)、「南三陸フォンド」(170キロ)、「北上フォンド」(100キロ)、「女川・雄勝フォンド」(60キロ)の4コースが設けられ、約3000人のサイクリストが参加した。

広報大使を務めるモデルの道端カレンさん(中央)は最長コースとなる220キロのレースに挑戦 【スポーツナビDo】

 昨年に続く参加で、広報大使を務めるモデルの道端カレンさんも登場。今年は最長の気仙沼フォンドに挑戦するということで「(初めて220キロという距離を走るので)少し緊張していますが、最後まで東北を感じながら笑顔で走りきりたい」と意気込みを語っていた。
 また女川・雄勝フォンドにはキャロライン・ケネディ駐日米国大使も東北復興支援活動の一環として参加。「宮城は3度目の訪問となりますが、被災された方々からいつも勇気と力をもらっています。素晴らしい沿岸線の景色を眺めながら走るのが楽しみです」とあいさつし、笑顔でコースへと走り出した。

三陸地方の海産物も振る舞われ、参加者も絶賛

 気仙沼フォンドは、濃霧が立ち込む朝5時30分にスタート。時間がたつにつれて霧は晴れていき、最後のスタートとなった女川・雄勝フォンドの参加者が走り始めたころには青空も見え、絶好の自転車日和のなかでのレースとなった。

 コースは三陸海岸を見渡せる風光明媚な景色を楽しめる設定だが、アップダウンも激しい。単純なファンライド(楽しみを目的に走ること)にとどまらず、“走り応え”も楽しめるコースものとなっている。
 苦しい場面では、沿道に並ぶ地元の方たちからの声援が、参加者への大きなエネルギーとなった。またコースの途中に設置されるエイドステーションでは、水分補給のためのスポーツドリンクやお茶、栄養補給のためのバナナなどが置かれ、さらに三陸地方の海産物も振る舞われた。

キャロライン・ケネディ駐日米国大使もエイドステーションの焼きホタテに舌鼓 【スポーツナビDo】

 第2エイドステーションの雄勝硯伝統産業館前には、この日の朝3時に雄勝湾で水揚げされたほたてが用意され、鉄板の上で香ばしいにおいを漂わせていた。担当者に話を聞くと、「今年は4000個のホタテを準備しました。昨年は途中で品切れになってしまいましたが、今年は全員に行き渡るように準備しています」と話す。また、この焼ホタテの味も好評で「食べていただいた方には『甘くておいしい』と絶賛してもらい、SNSなどで広めていただいています」と地元の味を広く伝えてもらうことで、復興の一端を担ってもらっていたいと語ってくれた。

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