道端カレン、今年は220kmに挑戦 「ツール・ド・東北」広報大使に

スポーツナビDo

【スポーツナビDo】

被災地の新しい交流の場に

左から佐藤真海さん、道端カレンさん、中西哲生さん 【スポーツナビDo】

 東日本大震災の復興支援および震災の記憶を未来に残していくことを目的に行う自転車イベント「ツール・ド・東北 2014」の“広報大使”“東北応援大使”就任発表会が10日、東京都内で行われ、広報大使にはモデルの道端カレンさん、応援大使にはパラリピアンの佐藤真海さん、元Jリーガーで現スポーツジャーナリストの中西哲生さんが就任した。
「ツール・ド・東北」は2013年11月3日に初めて開催され、今年が2回目。昨年は宮城・三陸エリア(石巻市、女川町、南三陸町)を舞台に、総勢1,316名の参加者が東北を駆け抜けた。イベントを主催する河北新報社の一力雅彦代表取締役社長は「大変な好評をいただいて、成功に終わりました。アンケートでは“絶対にまた来たい”と回答した人が98%もいました」と報告。「被災地に新しい交流の機会が生まれたと思います」と振り返った。

「応援し、応援されるような1日に」

今年は気仙沼を往復する最長220kmコースを新設 【スポーツナビDo】

 第2回イベントを開催するにあたり、昨年から大きく変わった点は3つ。開催時期が2カ月早くなり9月実施となったこと、それにより日照時間も長くなったことで募集人数を2倍の3000人に増員したこと、そして、走行する場所を気仙沼まで延ばし220kmコースを新設したことだ。
 そのほかにも、昨年は5カ所だった休憩ポイントのエイドステーションを、今年は20kmおきに9カ所設置。昨年同様このエイドステーションでは地元の名産・特産の食事が振舞われ、被災地の人たちとの交流の場となる。さらに、「クルー(ボランティア)」として参加した人たちは、翌年のイベントでライダーとして参加できる優先出走権を得られる形式を採用。1回きりの参加ではなく、長期的にイベントに関わっていける工夫が施されている。

ヤフーの宮坂社長(左)は「被災地のみなさんが沿道から応援してくれる。涙が出る思いだった」と第1回大会を振り返る 【スポーツナビDo】

「内容をよりいっそう充実させたい」と一力社長。同じくイベントを主催するヤフー株式会社の宮坂学代表取締役社長は「始めた以上は最低でも10年はやっていこうと思っています。ただ、同じことを繰り返しても進歩、進化したとは言えません。東北の復興は毎年進んでいます。我々も歩みを同じくして毎年前進したい」と意欲を語ると、「今年は気仙沼までのコースを作りましたので、テレビや写真ではなく、ぜひこの目で見てほしい」と訴えた。

 また、宮坂社長は昨年、60kmコースを完走。当初、東北に応援の気持ちを届けたいと思っていたが、「むしろ逆に、被災地のみなさんが沿道から応援してくれるんです。涙が出る思いでした」。その思いから、今年のイベントには“応援したら、応援されていた”というキャッチフレーズをつけ、「応援し、応援されるような1日にしたい」と意気込みを述べた。

佐藤真海「逆に応援されている気持ち」

広報大使に就任した道端カレンさんは220kmコースへの挑戦を宣言 【スポーツナビDo】

 一方、広報大使に就任した道端カレンさんも昨年参加しており、なんと160kmコースを見事に完走。「順位を競わないファンライドという形の割にはすごくキツかったです(笑)」と正直な感想を語ったものの、「被災地の方たちとたくさんお話したり交流して、とても温かい思いになった。逆に気持ちをいただきました」と、宮坂社長同様に地元の人たちからパワーをもらった。その分も込めて広報大使の役割をしっかりこなしたいと語ると、今年は最長220kmコースへの挑戦を宣言。先月すでに気仙沼までの片道110kmコースを試走しており、「有言実行でいきたいですね。最後はニコニコ笑顔でゴールできるように、地元の方たちとたくさん交流しながら楽しみたい」と抱負を語った。

1/2ページ

著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント