和太鼓ドン!で発散エクササイズ 脳も活性化、日本の伝統は奥が深い

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和太鼓ってエクササイズになるの?

 暑い夏でも体を動かしたくなる刺激的エクササイズ・シリーズも、ラストスパートの第4回目。カレンダーの上では8月も残り1週間となりましたが、厳しい暑さは絶賛継続中。と言うことは、そろそろ夏の疲れがドッと出てくるころでは?

 そんな残暑と疲れをスカッ!と吹き飛ばすエクササイズを見つけました。それは……ドン! 和太鼓です!!

 和太鼓ってエクササイズになるの? そんな疑問を抱えながら向かった先は東京・渋谷の外苑前駅から徒歩4分にある世界最大級の和太鼓スクール「TAIKO−LAB(タイコラボ)青山」。

 スクールの外観、内装ともにまず思ったのは、すごくオシャレなのである。もっと“和”なイメージなのかと思ったら、第1回「フィールサイクル」、第2回「リアルフィット」といった最先端トレーニングジムに負けず劣らずのスタイリッシュさ。ここなら変な敷居の高さは感じないし、気軽に入っていくことができそう。そしてレッスンを行うスタジオに入ってみると、大小さまざまな和太鼓がズラリ。今からここで、普段は触れる機会がない太鼓を打つことができるのかと思うと、それだけで高揚感が上がってくるというものだ。

力を抜いて打つ、これが原則

まずはバチの持ち方、構え方などからスタート 【スポーツナビDo】

 さて今回も、和太鼓エクササイズを体験してくれる素敵なお2人に来てもらいました。小・中学校で野球、高校ではバスケットボールに熱中していたというゆうたさんと、軟式テニスでインターハイ出場の実績を持つというスポーツウーマンのあやめさん。どちらも運動神経、体力には自信アリ! そして今回、我々を指導してくれた講師はどことなく劇団ひとりに似ている星崎将也先生です。

 さあ、さっそく太鼓を打ちましょう!……と、その前に何事にも準備体操は大事。後で詳しく説明しますが、和太鼓を打つという動作は、実は全身運動なのです。つい先日、スポーツナビ編集部員がテニスをしている最中にアキレス腱を切るという重傷を負ったこともあり、特にアキレス腱を入念にストレッチ。その後、いよいよバチをもって和太鼓をドコドコドコ……と、星崎先生の合図があるまで連続で打っていきます。

体の力を抜いて打つのがポイント 【スポーツナビDo】

 ここまでが準備運動。いやあ、これだけでも結構な運動になりますね。腕にはじんわり疲労感です。しかし、これは肩や腕などに力が入りすぎている証拠。和太鼓を打つに当たっては、この打ち方はダメなんだそうだ。

 では、どう打つかと言うと「体の力を抜いて打つ」というのが原則。バチの先端を前にして両手を上に上げ、ヒジからガクンと落ちるように力を抜いて打つ。これができたら、次はリズムに合わせて太鼓を打つ番だ。

リズムに合わせて“楽しく”縦ノリ

あやめさんの表情からも自然と笑顔が出てくるように 【スポーツナビDo】

 まずは「ドン! ハッ!(息継ぎ) ドン! ハッ!」の2分音符からスタート。「ドン! ハッ! ドン! ハッ!」と声に出しながら打っていくのだが、やっぱり最初はちょっと恥ずかしくて声は控え目です。そんな生徒たちの恥じらいを取り払うべく、星崎先生は軽妙なトークとジョークを交えながらの指導。ちょっと高めの声も含め「ますます劇団ひとりに見えてきた」とは、いっしょにレッスンを受けたスポーツナビ鬼の編集K(カネシゲタカシさん連載でおなじみ)のコメントだ。そんな星崎先生のペースに乗せられ、徐々に緊張と恥じらいも解けていくゆうたさんとあやめさん。リズムに乗るのに合わせて、だんだんと笑顔も出てきた。

大きな声も出てくるようになり、みんな楽しそうに和太鼓を打っている 【スポーツナビDo】

 このリズムに合わせるとき、体の力を抜いて打つことと、もうひとつ重要なことが下半身の動き。ヒザが真っすぐのままの棒立ちでは当然ダメで、ヒザや股関節を柔軟に使い、リズムに乗って体を上下させることがポイントだ。

「和太鼓と言いますと、腕だけを回すイメージがあると思いますが、そうではなくて体の中心部分を感じながら太鼓を打ってほしいんです。もっと言えば、体のもっと内側の筋肉の部分。丹田とかコアと言われている体の中心部分から動いていくイメージです。そうすることで体に負担をかけずに全身を動かす運動になりますし、汗もたくさんかいて、代謝を良くする効果も出てきます」(星崎先生)

 そして、体を上下にと言ってもマジメにスクワットをするのではなく、リズムに合わせて“楽しく”縦ノリするのが、なんだかんだで一番大事なこと。だってエクササイズである前に、楽器を打ってるんですから、やっぱり音楽は楽しくないと! お、ゆうたさん、あやめさんも物すごく楽しそうに打っている。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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