高温多湿の日本の夏を乗り切る大きな味方 南井正弘のイチオシ!
【南井正弘】
日本の高温多湿な環境でも快適な着用感
【Getty Images】
しかしながら、この過酷な環境下では海外のスポーツブランドが考えるよりもワンランク上の暑さ対策が必要だと考えられてきた。今春リリースされたアンダーアーマーのアーマーベント テクノロジーを採用したスポーツウェアは、日本の高温多湿な環境でもアスリートに快適な着用感を提供し続ける。
ハワイやラスベガスなどで走った人は分かると思うが、これらの街の30℃と日本の夏の30℃は全く異なる。ハワイやラスベガスは湿度が低く、ランニング中に汗をかいてもすぐに乾燥してしまうので、衣類内環境はさほど不快ではない。それに対して、日本の夏の30℃の日に走ると、汗は流れ続け、湿度が80%を超える日も珍しくないので、汗で衣類が肌に付着し続け、不快極まりない。
コットン製のスポーツウェアはもちろんのこと、吸汗速乾性の高さを誇示するウェアでも、長時間の運動時には当初の快適な着心地を失ってしまう。汗の乾くスピードが湿度の低い地域より圧倒的に遅いのである。日本をはじめとした高温多湿な地域では、欧米地域で考えられる吸汗速乾性よりも高いレベルの機能性が必要となってくる。アンダーアーマーが今春リリースしたアーマーベント テクノロジーは、通気性、軽量性、伸長性、耐久性、速乾性といった多岐にわたる機能性を向上させることに成功しているという。
背中部分の快適性が飛躍的に向上
アーマーベントの核となるスペックが、通気性に優れたエンジニアードメッシュ。高い疎水性、軽量性、伸長性を誇るポリエステル系複合繊維を用い、生地を織ると同時に通気孔を形成。生地へのダメージが少なく、メッシュ部分に異なった素材を使った場合と比較して、生地の伸縮率の違いによる不快感を抑えることが可能になった 【南井正弘】
まず前者を着てランニングをしてみると、本体部分に使用している素材は吸汗速乾性に優れており、当日の気温は27℃ほどだったが、この程度の気温なら6kmの走行中も快適な着心地をキープしてくれた。本当の意味で、アーマーベント テクノロジーが本領を発揮したのは、このモデルを着て2度目に走ったとき。当日は31℃の最高気温だったが、背面部分に生地を織ると同時に通気孔を形成するエンジニアードメッシュを配することによって、運動中、特に汗をかき、高温になる背中部分の快適性を飛躍的に向上させていた。
「UAアーマーベントHG RUN SS」は背中の広い部分にエンジニアードメッシュを配している。夜間走行時の安全性を高めるために、自動車やバイクのヘッドライトの灯りを反射させるリフレクターも装備 【南井正弘】
ウェアが肌にまとわりつく感覚とは無縁
「UA アーマーベント ヒートギア フィッティド SL」は前身ごろの両サイド、そして背中の中央部分にエンジニアードメッシュを配し、運動時の快適性を高めることに成功している 【南井正弘】
このモデルは前身ごろの両サイドと背中の中央にエンジニアードメッシュが配されており、前から入った風が背面中央の通気孔から抜けるようで、常にウェア内で空気が循環しているような気がした。その結果、汗を大量にかいても、これまで夏季に着用したスポーツウェアと比べてトップクラスの快適性を保持していたのである。
また、「これまでは暑さに負けて夏季の走行距離が伸びなかった」というランナーにもピッタリかもしれない。アンダーアーマーのアーマーベントは、ランナーなら誰もが経験する汗でウェアが肌にまとわりつく、あの不快な感覚を最小限に抑えてくれるはずだ。
アーマーベント
【(C)アンダーアーマー(ドーム)】
6,000円(税抜)
【(C)アンダーアーマー(ドーム)】
4,300円(税抜)
9:30-17:00(平日のみ)
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