1ランク上の走りを実現するハイソックス 南井正弘のイチオシ!
【南井正弘】
ランニング用ハイソックスが米国で人気
左右専用デザインを採用することにより、足とソックスの高いフィット感を実現。汗によるムレを軽減する湿度および温度をコントロールするテクノロジーを採用しているので、夏季の着用にも対応している 【南井正弘】
しかしながら日本と米国で状況が大きく異なるランニンググッズが存在している。それがランニングソックスで、特にハイソックスは米国のランナーはかなりの割合で着用しており、ドイツ生まれのCEP(シー・イー・ピー)は同ジャンルをリードするブランドである。
筆者は2012年に2大会、13年に3大会、米国のロードレースに出場しているが、街中を走るランナー、レース出走者の足元に気になるアイテムを見つけた。それがランニング用ハイソックスである。11年までは米国でも着用しているランナーはあまり見かけなかったが、12年以降は急速に販売数量を伸ばし、頻繁に見かけるようになったのである。
ランニング用のハイソックスは大別すると2種類に分けられる。ひとつがナイキの「ランニング エリート サポート ライトウェイト ロングソックス」のような単一の着圧のタイプであり、もうひとつが足首からふくらはぎにかけてコンプレッション(着圧)を変化させた段階的着圧を追及したタイプである。
米国では後者がランナーの間で特に人気となっており、いくつかのブランドが同タイプのハイソックスをリリースしているが、CEPはランナーから最も高い評価を得ることに成功し、良好な販売を記録している。CEPは60年にわたる医療用ソックスメーカーのノウハウから誕生した「メディ・コンプレッション」という独自の着圧設計により、スポーツ中の筋肉の安定、最適な着圧による自然な動きのサポート、疲労感の軽減および持久力の向上といった機能性が期待できるという。
サイズ選びは足のサイズではなく、ふくらはぎの最大周囲のサイズで行う。いずれのサイズの場合もメンズモデルの場合は24cm〜29cm、ウイメンズモデルの場合は22cm〜26cmに対応する 【南井正弘】
リカバリー効果も期待できる
足首部分の着圧が最も強く徐々に弱くなっていき、ふくらはぎ部分は均一。リフレクター(反射材)を装備しているので、自動車やバイクのヘッドライトの灯りを反射してランナーの存在を効果的にドライバーに知らせる 【南井正弘】
今回トライしたのは夜間ランニング時に視認性の高いカラーリングを採用した「NIGHT RUN SOCKS 2.0」。発色のよいネオンカラーを採用し、写真のように暗闇でもランナーの存在を目立たせることができる 【南井正弘】
CEPのハイソックスを履いたことによる走力の向上は、部位によって着圧を変更することで筋肉の安定、疲労感の軽減および持久力の向上が期待できるなど、複数の要因が関連しており、かなりメカニカルであると思われた。さらに運動からの疲労回復の促進という、リカバリー効果も期待できるという。
今回は、これら特徴のあるCEPのハイソックスを履いて6km×3の18kmを走ったが、特に感じたのが段階着圧タイプのタイツを履いているときと同様の快適な走行感と、翌日に疲労が残りにくいこと。
筆者はほぼ毎日6kmを走っているが、このハイソックスを履いた翌日と別のランニングソックスを履いた翌日では疲れの残りかたが違う気がした。CEPのハイソックスは「足の付け根の可動域を狭めることなく、ふくらはぎ部分の着圧を求めるランナー」「定期的に走っており、疲労を翌日に残したくないランナー」に最適なプロダクトであり、その高い機能性を考慮すれば5000円を超えるプライスも決して高くないだろう。
CEP NIGHT RUN SOCKS 2.0
お問い合わせ:CEPカスタマーサービス 0800-800-2380
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