心身の状態を反映する呼吸 基礎・第3回「腹式呼吸」
【Getty Images】
その反対に、晴れやかでイキイキとした人は、凛と背筋が伸びて、ゆったりとした深い腹式呼吸を行っています。こんな風に、私たちのココロと体は“心身一如”で、あわせ鏡のようなもの。なかでも、呼吸という活動は「息」という字を、「自らの心」と書くように、心身の状態をダイレクトに反映しています。
呼吸で心身の浄化や健康を促進
【Getty Images】
そしてもうひとつ、アーヤマという言葉もポイント。呼吸法の醍醐味(だいごみ)は“まるで息が止まっているぐらい”の呼吸を目指すこと。「呼吸を深めるのに息を止める!?」と、矛盾を感じるかもしれませんが……(笑)。“長息(ながいき)は長生き”というように、呼吸が止まっているかのごとく、深く長く静かな呼吸は、私たちのココロを穏やかで、落ち着きのある状態に導いてくれます。
ちなみに「プラーナ」は、東洋医学の概念で使われる「気」とほぼ同様の意味で、エネルギーまたは、波動のようなもの。日本語では「元気、生気、やる気、景気、雰囲気」などといった「気」という字がつく言葉が持つ響きを思い浮かべてもらうとイメージしやすいかと思います。
目には見えないけれど、ココロと体をつなぐ架け橋として、毎日欠かすことなく行っている呼吸。私たちの生命活動に直結しているものだからこそ、大切に扱いたいもの。もし今の瞬間、ご自分の乱れた呼吸に気がついた人は、早速呼吸の意識改革を行ってみませんか? いつでもどこでも、たった5分あれば、ココロも体もすっきりと軽やかに変わります。継続は力なり、健やかな明日のために、気持ち良い呼吸を習慣づけましょう。
Let's TRY「腹式呼吸」
【坂本清】
腹式呼吸を毎日の習慣にすることで、リンパ液や血行の流れを促し、特に下腹部の血行不良からくる冷え性や便秘、生理痛や生理不順などの婦人科系の疾患の改善にも期待が持てます。
【呼吸法を実践するにあたって】
・食事直後はNG、食後2時間が経過してから行いましょう
・適温で気が散らない静かな場所を選びましょう
・体を締めつけない楽な服装で行いましょう
・特別な指示がない場合は基本、鼻呼吸で行います
・呼吸という文字の通り“呼気(吐く息)”からスタート!
【ポーズ手順】
(1)楽な姿勢で座り、目を閉じてココロを落ち着ける
(2)背筋を真っすぐに整えたら、片手を下腹部(おへそのあたり)に当てる
※お腹の圧迫で横隔膜が持ち上がり、肺の中の空気が押し出されるイメージ
(4)息を吐き切ったら、下腹部をゆるませるように鼻から息を吸う
※お腹の圧迫が緩むことで横隔膜が下がり、肺に空気が満ちるイメージ
(5)ココロと体が穏やかになるまで続ける
【POINT】
呼吸法の実践に慣れないうちは、深い呼吸を繰り返そうとついつい頑張り、ココロと体が緊張した……なんて本末転倒な結果も。そんな人は、ご自分が“心地よい”と思う感覚を大切にしながら、のんびりと行ってみましょう。
吸う息では軽く背骨が伸び、吐く息では上半身の力が抜けていくような感覚をイメージしていくと◎。さらに、膨らんだりしぼんだりする体の細かな動きや、体内をめぐる気の流れを意識することで、ココロと体が調和し、心地よい静寂を実感することができます。
親子で楽しむ青空ヨガ体験
コールマン「アウトドアリゾートパーク」
会場:東京ミッドタウン「芝生広場/コートヤード」
開催日時:5/24(土)11:00-21:00、5/25(日)11:00-20:00
○親子向け青空ヨガ(お1人様でのご参加も歓迎!)
両日13:00〜13:30
インストラクター:羽山隆次、村上華子(Hana)
○青空ヨガ
両日17:00〜17:30
インストラクター:村上華子(Hana)
・参加費無料
・先着50名様まで、無料でヨガマットのレンタルがあります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ