久保は途中出場、レアル・ソシエダはエスパニョールに2−1で勝利

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

4試合ぶりの勝利で大きく順位を上げる

 ラ・リーガ第23節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにエスパニョールを迎えた。国王杯ではレアル・マドリー、アトレティコ・デ・マドリー、バルセロナのスペイン3強と共にベスト4に進出した一方で、リーグ戦直近の5試合を1勝4敗で勝ち点を積み上げられずにいるラ・レアルは順位を11位(勝ち点28)まで落としている。前節でレアル・マドリーに勝利するなど好調のエスパニョールは降格圏を脱し勝ち点23で16位に位置する。

 3日に1試合のペースでの連戦が続くラ・レアル、イマノル監督は木曜日の国王杯準々決勝オサスナ戦から6選手を替えてこの試合に臨んだ。ホームでの勝利に飢えるレアレ・アレナが熱狂に包まれるまで時間は掛からなかった。久保に代わって右サイドで先発したベッカーがスチッチのクロスから抑えの効いたシュートでネットを揺らす。電光石火の一撃で30歳の誕生日を自らのゴールで祝う。

 出鼻を挫かれたエスパニョールは主将でエースのFWハビ・プアドを中心にカウンターから得点を目指すがアリツ・エルストンド率いるラ・レアル守備陣が攻撃をシャットアウト。攻めては調子の良さを見せるスチッチがゲームメイクだけでなく自らエリアへと侵入しゴールを狙うが、エスパニョールGKジョアン・ガルシアが右足一本でセーブする。38分にはセルヒオ・ゴメスがエリア内で肘打ちを受け倒れるがファウルは見逃された。

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1−0で迎えた後半立ち上がり、思わぬ形で同点弾を許してしまう。DF裏へのボールを競る中でアゲルドとハビ・プアドの接触があったとした主審はPKの判定を下す。ラ・レアルはこの判定に抗議するが判断が覆ることはなく、ハビ・プアドがPKを決め同点に追いつく。62分にはバレネチェ、オヤルサバル、オラサガスティを投入し勝利を目指すラ・レアルは、サイドからの攻撃で多くのクロスを送るが得点には繋がらない。

 76分には久保、その4分後にはブライス・メンデスも出場し攻撃はさらに厚みを増していき、ついに待望の追加点を奪う。CBでありながら左サイドを駆け上がりタッチラインからクロスを送ったアゲルド。このパスにオラサガスティが触り、ゴーリ前に残ったボールをブライスがチップキックで得点。苦しんだ末の勝ち越し点に揺れるレアレ・アレナ。試合終了までの時間、試合をコントロールしたラ・レアルがラ・リーガで4試合ぶりの勝利を取り戻した。

 暫定順位を7位としたラ・レアルは次戦13日にELプレイオフでミッティランとのアウェイ戦に臨む。また、水曜日には国王杯準決勝組み合わせ抽選会が行われ対戦相手が決定する。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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