早大ラクロス部女子 日本の頂点に挑む 『柏原組』最終章/全日本選手権
【早稲田スポーツ新聞会】記事 長屋咲希 写真 廣野一眞、髙岡紗也、辻岡真波、林朋亜、吉田陽南子
試合は開始直後からNeoが主導権を握る。ポゼッションを得たNeoは、開始1分、瞬足を生かして早大のマンディフェンスをいとも簡単に突破し、ゴール右から先制点を決めた。次のプレーではMF田中美亜(スポ4=東京・国立)がグランドボールを取り切り、早大の攻撃に持ち込んだが、1on1から突破したAT横幕円香(文構4=神奈川・公文国際学園)のシュートが惜しくもゴーリーに阻まれ、同点弾とはならず。Neoに攻撃権が移った。Neoはロングパスを用いてクリアに成功すると、3分、1on1からゴール前に入り込み、上から振り抜いて早くも2点目を挙げた。その後は相手のフリーシュートやカットインで点差を離され、0-6で第1Q(クオーター)を終えた。
立て直したい第2Q。最初の攻撃権を手にした早大は、横幕が再びNeoディフェンスを突破しシュートするが、ゴーリーの足に当たってしまいこちらも得点にならない。リバウンドを取ったNeoは、ランクリアで早大ディフェンスに攻め込み、フリーシュートを獲得。しかしここは第1Qの途中からゴーリーについていたG星井萌子(スポ2=東京・駒場)の好セーブで追加点は与えなかった。互いに無得点の時間が続いたが、5分、小林遥佳(Neo)が自陣でのパスカットから、圧倒的な脚力でゴール前まで運びこみ、そのままシュートし、この試合自身3得点目を挙げた。その後もう2点を追加され、まさにNeoの独壇場といった形で試合は進んだ。しかし2Q終盤、早大ディフェンスを崩しながらゴール前に入り込み放ったシュートに対して、星井が再びセーブに成功。ポゼッションを取り戻した早大は終了間際、AT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)が屈強なNeoディフェンスを突破し、また抜きシュートで欲しかったチーム1点目を挙げた。
水野が得点を挙げ、喜ぶ選手たち 【早稲田スポーツ新聞会】
『柏原組』最後の15分間。1得点のまま終われない早大は8分、AT星川陽恵(スポ4=埼玉・浦和一女)がフリーシュートを獲得。上から振り抜いたシュートはゴールネットを揺らし、待望の2点目を挙げた。しかしその後はNeo優勢の流れが続き、2-19でゲームセット。1年近くに及んだ『柏原組』のシーズンが終了した。
ボールを運ぶ星川 【早稲田スポーツ新聞会】
試合後インタビュー
――どのような思いで今日の試合に臨みましたか
4年生とできる最後の試合だったので絶対に笑って終わりたいという気持ちで臨みました。また、今までとは違って社会人相手だったので、チャレンジャーとして早稲田らしさや学生らしさを全部出し切って勝ちたいと思っていました。
――Neo相手にセーブシーンが多く見られ、優秀選手賞にも選ばれました。この日の自身のプレーを振り返っていかがですか
このような大きい舞台でプレーするのは初めてだったのでワクワクと緊張が混ざっていたのですが、Neo相手にセーブすることができて、優秀選手賞もいただくことができたのは純粋に嬉しいしまだ信じられないです。ただ、あともう10cmクロスを右に出せていたら、とかもう少し速く反応できていたら、という後悔もあって、もっと出来たなと思うところが沢山あるので悔しい気持ちの方が大きいです。
――柏原主将はどんな存在でしたか
主将は、ライバルでもあり常に1番の味方でした。ゴーリーは1人しか試合に出られないので、絶対にかっしーさんを越えるという気持ちで1年間過ごしていたし、これはかっしーさんにも宣言していました(笑)。けど、ゴーリーにしかわからない悩みやきつさもあるので、お互い吐き出して励まし合っていたし、沢山いじってちょっかいをかけていましたが、心から尊敬できる存在でした。
――来季に向けて意気込みをお願いします
3年生になるとこれまでより背負うものが何倍にも増えると思うけど、その責任や期待を全て引っくるめてラクロスを楽しめるように、今まで以上に貪欲に努力して成長し続けたいと思います!
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