【Road to 2026】パラノルディックスキーのリーダーたちが目指す場所
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ミラノ・コルティナでメダルを獲得するために
*オールコンバインド:立位、座位、視覚障がいに加え、男女も一緒に競う
今シーズンは、W杯に参加していなかった中国選手が3シーズンぶりに姿を現し、上位を席巻している。約1年後に迫るミラノ・コルティナ冬季パラリンピックでも、中国旋風が吹き荒れるのは間違いない。
「中国の強さに驚いている」と話すのは、アジアカップ札幌大会でスプリント・クラシカル、5kmフリーともに4位の新田佳浩だ。
1998年の長野から2022年の北京まで7大会連続でパラリンピックに出場を果たし、金3個を含む5個のメダルを獲得しているレジェンドは、「SNSで情報を集めると、中国は海外を拠点にして1年を通して(雪上で)練習している様子。ペースの速い選手について走る練習をしている中国勢についていくためには日本のやり方やシステムを見直さないといけない」と力を込めて語った。
今回のクラシカルも、「カギを握る」と話す平地を、片腕ながらダブルポールで滑り切り、まずまずの手ごたえを得たようだ。
パラリンピック初出場を目指す
そう明るい表情で話すのは、新田と同じ1980年生まれの源貴晴(男子/座位)だ。歩んできた道は、9歳で競技を始めたレジェンドの新田とは異なり、40歳になってこの競技を始めた。前回、北京パラリンピックの出場権はあと一歩で逃しており、ミラノ・コルティナでパラリンピック初出場を目指している。
「オフシーズンのトレーニングの成果が、今ここにきて滑りに反映されているのかな。下り坂のカーブなど苦手意識も克服しました」
「(試作品を調整してもらいながら)ああでもない、こうでもないを繰り返し、5秒、10秒と……速く滑れたらいいなという思いで改良しました。新しいスキーに合わせて座る位置を少し前に変えてみたりして、まだ何が正解はわかりませんが、僕もパラリンピックに出場したいのでいろいろやってみています」
2026年3月のミラノ・コルティナ大会では、キャリアが異なる44歳の2人がチームを支える柱になる。
text by Asuka Senaga
photo by Takamitsu Mifune
※本記事はパラサポWEBに2025年1月に掲載されたものです。
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