【野球人リレーコラム】野球とは違うBaseball5の魅力

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第6回執筆者:高田和佳 (全日本野球協会理事)


「なんて選手がキラキラ輝いているんだろう!」

Baseball5を初めて観戦した時のワクワク感は今も忘れられません。 

2022年7月、東京・新宿の住友ビル三角広場で開催された日本代表決定戦でした。フラッと立ち寄った私は、その魅力のとりこになりました。

幼少期から、大学野球の審判員をしていた父と、野球好きの祖母による“英才教育”を受け、スポーツ新聞と週刊ベースボールを愛読しながら育ちました。テニスやバドミントンに打ち込んだ学生時代も、常に野球が身近にありました。 

2006年3月には休暇をとり、第1回ワールドベースボールクラシック(WBC)を現地で観戦しました。
ペトコ・パーク(米カリフォルニア州サンディエゴ)のスタンドでアメリカの人たちが日本チームを一緒に応援してくれた楽しさが忘れられず、英語を勉強して留学し、2009年の第2回大会には広報ボランティアとして参加しました。

現在勤務する会社で侍ジャパンとオフィシャルスーツパートナー契約を結ぶ仕事に携わったのがご縁で、全日本野球協会の理事を拝命したのが2021年でした。
その会議でBaseball5について耳にしていましたが、“野球狂”の私はピンときていなかったというのが正直なところでした。

陽気な音楽と軽快なDJトークが流れる空間で、選手たちは本当に輝いていました。
1つ1つのプレーがスピーディーで、テンポがいい。 

野球から派生したダイヤモンドスポーツですが、野球とは違う魅力をもつアーバンスポーツです。 

バットとグラブは使いません。ゴムボール1つで楽しめます。1チーム5人。男女2~3人ずつの混合チームで試合します。
男性がどんなに強く速い送球をしても、女性が捕球できなければ、走者をアウトにすることはできません。相手を思いやり、協調することが大切になります。個々の特性を活かして勝利を目指す。まさにダイバーシティー(多様性)にぴったりのスポーツなのです。

ホームランや盗塁はルールで禁止されています。
つまり、大谷翔平さんの50‐50もありません。だけど、Baseball5なら、大谷さんは奥さまや生まれてくるお子さんと一緒に楽しむことができます。そう考えると、ワクワクしませんか?
ご夫婦で、ご家族で、3世代で手軽にプレーできます。

そんなBaseball5を、ぜひ大学生に楽しんで欲しいです。男女一緒に楽しく、だけど真剣に取り組むのに最適なスポーツだと思います。

1月13日にはアリーナ立川立飛(東京)で、第2回Baseball5日本選手権が開催されます。スーパーバイザーに就任いただいた斎藤佑樹さんもいらっしゃる予定です。

百聞は一見に如かず。ぜひ会場で、Baseball5の魅力に触れていただきたいです。



たかだ・わか
千葉県出身。全日本野球協会理事。日本大学卒業後、大手物流会社、外資系ファッションブランドを経て、ブルックス ブラザーズ ジャパン勤務。第1回WBSCBaseball5ワールドカップ(2022年)、第2回(2024年)で準優勝した日本チームの選手団長を務めた。
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著者プロフィール

「Homebase」は、全日本野球協会(BFJ)唯一の公認メディアとして、アマチュア野球に携わる選手・指導者・審判員に焦点を当て、スポーツ科学や野球科学の最新トレンド、進化し続けるスポーツテックの動向、導入事例などを包括的に網羅。独自の取材を通じて各領域で活躍するトップランナーや知識豊富な専門家の声をお届けし、「野球界のアップデート」をタイムリーに提供していきます。さらに、未来の野球を形成する情報発信基地として、野球コミュニティに最新の知見と洞察を提供していきます。

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