ボートレース住之江(ナイター)の「SG第39回グランプリ」(優勝賞金1億1000万円)が17日、いよいよ開幕する。初日11Rと12Rのトライアル1stには、11月24日の下関SGチャレンジカップ終了時点で賞金ランク7位～18位のレーサー12人が出場。2日目まで2走のトライアル1stを行い、そのうち得点率上位6人が3日目からのトライアル2ndへ進出できる。そこには賞金ランク1位～6位のレーサーたちが内枠を占めて待ち構えている。

　住之江のモーターは3月15日が初おろし。相場はほぼ確立されている。ただ、10月31日前検の高松宮記念から温水パイプが装着され、調子の上がり下がりがあり、あくまで現況の勢いをジャッジするのが大切になる。

　そのモーター抽選では、2連対率49.6%の62号機を池田浩二(愛知出身・愛知支部46歳)【冒頭の写真・中央】が引き当てた。6月のG1太閤賞で馬場貴也が優勝したモーターで、その後も伸び足を中心にパワフルだ。池田は11年ぶり3回目になる黄金のヘルメットへ、抽選時点で一気に抜き出た格好だ。

　62号機と並んでダブルエースの一角と評される56号機は馬場貴也(京都出身・滋賀支部40歳)【写真上・左から2人目】がゲットした。また、馬場とともにトライアル 2nd1枠の毒島誠(群馬出身・群馬支部40歳)【写真下】も、11月に茅原悠紀が高松宮記念を後半7連勝の準パーフェクトで優勝し、温水パイプ装着後も一段とパワフルになった32号機を引いた。

　初日から走るトライアル1st組では、11月下関チャレンジカップ、12月鳴門周年と2節連続で優勝し、最も勢いがある河合佑樹が良化必至を思わせる動き。相棒の38号機に「パワーは感じますが、まだ合っていませんね。プロペラをいつもの形にすれば大丈夫だと思います」と慌てた様子は一切ない。

　また特訓で軽快な伸び足を披露したのは、直前の福岡周年を優勝して乗り込んできた瓜生正義。前検タイムはトライアル1st組ではトップの6秒74をマークした。「ほかとの比較はともかく、自分自身の伸びは良さそう」と手応えをつかんでいた。

　初日と2日目は11月24日までの賞金7位～18位が11Rと12Rに出場。初日の1R～10Rはグランプリシリーズ(優勝賞金2000万円)のメンバー(賞金19位～60位)が走り、10Rにはグランプリシリーズ特別戦も組まれている。

＜住之江 初日11R トライアル1st＞
1枠 平本　真之（愛知・愛知）1億0294万円　
2枠 宮地　元輝（佐賀・佐賀）　 9670万円　
3枠 関　　浩哉（群馬・群馬） 　9575万円　
4枠 河合　佑樹（静岡・静岡）　 9944万円　
5枠 佐藤　　翼（埼玉・埼玉）　 8338万円　
6枠 瓜生　正義（福岡・福岡）　 9097万円
※()内は出身・支部の順。獲得賞金は最新額

　平本真之の気配がもう1つで波乱ムード。明らかに行き足が良かった関浩哉の強攻か。河合佑樹、佐藤翼、瓜生正義まで上位を争える。

＜住之江 初日12R トライアル1st＞
1枠 菊地　孝平（岩手・静岡）1億0385万円　
2枠 土屋　智則（群馬・群馬） 　9631万円　
3枠 定松　勇樹（福岡・佐賀）　 9743万円　
4枠 松井　　繁（大阪・大阪）　 8676万円　
5枠 西山　貴浩（福岡・福岡）　 8393万円　
6枠 上條　暢嵩（大阪・大阪）　 7732万円

　菊地孝平はすでに戦える気配。相手は動き及第点の松井繁。上條暢嵩も地元の大外を苦にせず、追い上げに注意。

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