静岡ブルーレヴズに33-35で惜敗するも、開幕に向け順調な仕上がりを示す
前半4トライでリードするも後半失速。しかし終盤にはあと一歩まで迫る
この試合の前日には、オーストラリアNSW Waratahs(以下、ワラターズ)と対戦。
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この試合のメンバーの注目は、今季初出場となるメンバー。
司令塔にバーナード・フォーリー選手、プロップにはウェリントン・ライオンズ(NZ)でのレンタル移籍を終えた紙森選手と加藤選手、No.8には浦安D-Rocksから移籍のタイラー・ポール選手が出場する。
ゲームキャプテンとしてチームを率いるのは、昨シーズンから個人としてもリーダーとしても成長著しい島田選手だ。
フォワード後ろ5人(4番~8番)の平均身長193㎝を超える大きなフォワード陣は、セットプレーで再三のモール攻撃、そしてフェイズアタックでは近場での突進で相手にプレッシャーをかける。この攻撃により相手の反則を誘い、イエローカードにより一人少ない状況を作り出した。その間にラインアウトモールから先制。トライを取ったのは試合開始からボールキャリアやディフェンスで奮闘していたチーム最長身のルアン・ボタ選手だった。
こうした重厚なセットプレーからトライを取れば、20分過ぎにはラインアウトから相手ディフェンスに準備をさせない早い仕掛けでトライを奪う。センターのリカス選手がラインアウトからラックを作ると、フォワードの近場を経由して逆サイドへ。最後はフォロー役として地道な働きを続けていたヴァンジーランド選手がインゴールに飛び込んで2トライ目を奪った。
両ロックのトライでリードしたスピアーズだったが、30分過ぎには相手に追いつかれ14対14。
風は強いが両チームのキッカーともにコンバージョンゴールを決め、拮抗した時間が続く。
残り5分となったところでは、自陣ディフェンスから反則を奪うとブリン・ホール選手が速攻を仕掛け、準備していたバックス陣のテアウパ選手⇒島田選手と繋ぎ勝ち越しに成功する。
その後もウィングの山﨑選手がトライし、前半終了間際に連続トライを決めて28対14で前半を折り返した。
またスクラムでも立て続けにペナルティを犯してしまい相手に流れを譲る結果に。
10分過ぎにはリザーブ選手を投入するが、15分にスクラムからのファーストフェイズでトライを許し同点に追いつかれてしまう。
その後は自陣で戦う苦しい時間が続き、試合時間残り10分を切ったところで反則から相手に速攻を仕掛けられ、右サイドを突破され勝ち越しを許す。
点差は7点。後半トライのないスピアーズはこの後の折り返しでついに取り返す。
リスタートキックでここまで堅実な働きを続けるリカス選手がボールを奪うと、スピアーズはオフロードパスを繋ぎながら着実に前にでる連続攻撃。ヴァンジーランド選手が抜け出したところで古賀選手に繋ぎ、前日のワラターズ戦でも出場した二村選手がボールを貰うとのまま左サイドに飛び込んだ。
その後のコンバージョンは決まらず2点を追う展開で残り5分。リズムに乗ってきたスピアーズはあと一歩まで迫る場面もあったが、トライには至らず33対35でノーサイドとなった。
今シーズン初出場となる主力選手たちがさすがの安定感を見せたことはもちろん、新入団となる選手たちが台頭する活躍を見せ存在感を示した。
この試合では、イジ―選手やヴァンジーランド選手の拓殖大学出身の若手2人がハードワークを見せ、タイラー選手やブリン・ホール選手といった移籍組のニューフェイスは要所で相手を苦しめた。
プレシーズンマッチは残り1戦。
この二日での学びを活かし、12月7日(土)の東京サントリーサンゴリアス戦に臨む。
そして開幕は12月22日(日)トヨタヴェルブリッツ戦。聖地初戦、最高峰が集結する舞台でだれが背番号を背負うのか。
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写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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