2024年の賞金ロードも正念場。11月24日に最終日を迎える下関チャレンジカップ終了時点でグランプリ出場メンバーが決まるが、それまでの記念戦線は以下のとおり過密である。

G1多摩川周年記念（10月31日～11月5日）
G1住之江高松宮記念（11月1日～6日）
G1丸亀周年記念（11月9日～14日）
G1尼崎ダイヤモンドカップ（11月10日～15日）
SG下関チャレンジカップ（11月19日～24日）

賞金上位に該当するすべてのレーサーがこの1カ月弱に心血を注ぐことになるが、近況のリズムそのままに圏外から這(は)い上がりたいのが佐藤翼(埼玉出身・埼玉支部36歳)【写真2枚】。今年の優勝は多摩川の正月レースのみだが、記念戦線で着実に賞金を積み重ね、現在ランキング19位(6248万円)につけている。
佐藤翼の今年のG1・SGの成績は次のとおりだ。

【G1レース】
1月　浜名湖周年/予選落ち
2月　平和島地区選/予選落ち
3月　尼崎周年/準優6着
3月　住之江周年/予選落ち
6月　蒲郡周年/準優4着
9月　びわこ周年/予選落ち
9月　若松周年/優出4着
10月　桐生周年/予選落ち

【SGレース】
5月　多摩川オールスター/予選落ち
6月　尼崎グランドチャンピオン/準優3着
7月　大村オーシャンカップ/予選落ち
8月　丸亀メモリアル/準優6着
10月　戸田ダービー/優出2着

特に10月27日に優勝戦が行われた戸田の第71回ボートレースダービーでは、ツケマイ(同体まくり)で峰竜太を沈めた桐生順平に続き、5コースから2着でゴール。地元埼玉支部のワンツーを果たし、「桐生さんに続くことができてうれしいです。思ったターンができましたが、優勝できなかったのは今の自分の実力…」と回顧。現実から目をそらさない率直な姿勢に魅力を感じさせた。

次の参戦は、あす11月1日開幕の住之江「G1第53回高松宮記念特別競走」。戸田ダービーで味わった高い緊張感で、電池が活性化しているかのような今、大注目である。