【セリーグ/ドラフト2024】(今年も)12球団のドラ1を本気で予想してみる。 

note
チーム・協会

【【セリーグ/ドラフト2024】(今年も)12球団のドラ1を本気で予想してみる。 】

【これはnoteに投稿されたふじさんによる記事です。】
⚠️筆者はロッテファンなので悪しからず。
↑ お時間あれば贔屓編、リーグ編もどうぞ。

1.初めに

とうとうドラフトまで1週間を切ってしまいました。
このぐらいの時期になると、ソワソワしてくるものです。
ではなぜソワソワするのか?
それは各球団が1位指名をどうするかが気になるからです。(まあ、それ以外にもあるけど、)

というわけで、今回はそのソワソワを自己解消するためにも各球団の1位指名を勝手に考察しようと思います。

なお、1位指名予想の詳細は以下の通りです ⇓
本命:1位の1回目入札をしそうな選手
対抗:本命ほどではないが、様々な事情により狙いそうな選手
大穴:指名可能性はあるが、上記2つよりは可能性が低い選手

2.各球団の指名考察

(1)中日

【ふじ】

チームはここ数年間ずっと打力不足だと言われ続けていましたが、実は若手選手の台頭が著しいのが中日です。
例を挙げれば、捕手では出場機会こそ多くないもののファームでops.800弱を記録している石橋二遊間には両リーグ通じてもトップレベルの守備力とコンタクト力を持ちあわせる村松ファームトップレベルのスピードを持ち合わせる津田、入団前から守備力が高く評価されていた田中・辻本UZR,OPSなどの各指標でファームトップクラスの数字を叩いている龍空と、そうそうたる顔ぶれです。
また、コーナーには守備改善が見られた将来の4番候補である石川(昂)や1軍レギュラーとして定着した福永が控えています。
福永二塁のオプションを復活させるらしい。
また、中堅には前半戦こそ絶不調に陥いったものの、なんだかんだ最終的には最低限レベルまで戻してきた岡林両翼にはリーグ5番目のOps本塁打数を記録した細川がレギュラーとして君臨しています。
そのため、現状どこか物足りないのは二塁(福永次第では三塁)左翼です。とはいえ、どちらも枚数自体は極端に少ないわけではないため、2位以下に回しても問題はないと言えるでしょう。

対して本当にまずそうなのは先発投手陣
今季1軍の先発マウンドに立った投手は全部で12人でしたが、そのうち松木平以外は全く顔ぶれが変わっておらず、さらには多くの投手がダウンイヤーとなってしまいました。
加えて、大野・松葉・涌井・福谷の4人は年齢も考慮するとフルシーズン完走というのは想定しづらく、小笠原・柳はFA,ポスティングが控えており(するかは分からない)、メヒア・梅津は1軍谷間レベルの先発投手です。
そのため、将来性という観点だけでみれば高橋(宏)・仲地・松木平・根尾の4枚のみです。(草加は怪我)
また、高橋も将来的にはMLB挑戦が現実味を帯びていることまで考慮すれば、今すぐに1軍先発陣に割って入るうえで、かつエースクラスの投球が期待できる投手を追加したいというところです。
また小笠原次第では、チーム内の支配下若手-中堅左腕福田・福島のみになるため、できれば左投手を狙いたいところでしょうか。
本命:金丸 夢斗(左投手/関西大学)
対抗:伊原 陵人(左投手/NTT西日本)
大穴:中村 優斗(右投手/愛知工業大学)

(2)ヤクルト

【ふじ】

こちらも圧倒的な投手課題と言っていいでしょう。
チームの先発防御率12球団ワーストの4.02リリーフ陣12球団中9位リーグ内ではワーストの3.04という不名誉な記録を残してしまいました。

特に先発投手陣は大崩壊の一途をたどっており、一定水準レベルでローテを回ったのは吉村・高橋の2人のみ。
シーズン中盤ごろからはようやく怪我明けの奥川が戦列に戻ってきましたが、中堅・ベテラン組小川・石川・高梨・サイスニードはそれぞれ大小はあるものの不振に陥ってしまいました。
※というか、なぜ小澤をリリーフに回したのかよく分からない。

また、バックアップには山下・山野・松本(健)ぐらいしかおらず、その彼らも1軍レベルでは良い時と悪い時がはっきりする傾向にあるため、現状では良くて谷間レベルという評価を下さざるを得ません。

対する野手陣シーズン終盤まで首位打者争いを繰り広げたサンタナや、遊撃としてリーグトップのAveとOPSをマークした長岡(UZRは苦しいが…)、ダウンイヤーが続くものの”三冠王”の経験を持つ村上といったように、中軸候補の選手は整備が進んできました。
ただ村上来オフのMLB挑戦が目前に迫り、オスナは球場補正を加味すると打撃で物足りない&守備が苦しく塩見怪我がちで、成績低下の著しい山田といったように不安要素を上げればキリがありません。

そしてファームに目を当ててみると、昨年2桁本塁打を放った2023ドラフトルーキーの北村(恵)・澤井、1軍定着が期待される濱田などがファームでいまひとつの成績に終わり、唯一の希望はすくない打席でOPS.800を超えている中堅候補の岩田のみといった状況です。

とはいえ、先発陣の大崩壊に比べれば軽い傷程度である以上、とにかく最優先で狙うべきなのは先発投手のカテゴリーでしょう。
また、ヤクルトはとにかくNo1大社投手に入札する傾向が強いため、その点も頭に入れておきたいところです。
本命:金丸 夢斗(左投手/関西大学)
対抗:中村 優斗(右投手/愛知工業大学)
大穴:伊原 陵人(左投手/NTT西日本)

(3)広島

【ふじ】

続いての広島は、8月終了時点では2位であったにも関わらず、9月に入ると前代未聞の月間20敗という大人気ホテルもびっくりの対戦成績を記録してしまいました。
そんな広島は既にドラ1入札の選手公言しています。
そう、”宗山 塁(左内野/明治大学)”です。
現状の二遊間の選手を見てみると、二塁120試合程度スタメン出場している菊地遊撃にはレギュラー定着を果たした矢野が名を連ねています。
中でも遊撃矢野は成長が著しく、UZRは遊撃として12球団No1に達している上でAve.260、Ops.655とまずまずの打撃成績を記録しており、もはや遊撃レギュラーとして欠かせない存在になっていると言えるでしょう。
また今季から三塁へとコンバートとなった小園も、あくまでもチーム事情でコンバートとなっただけであって、遊撃守備でマイナスを記録しているわけでもないため、遊撃手として計算してよいでしょう。(というか、三塁守備の方が数字が悪い)
対して二塁を守る菊地は、年齢が35歳を迎えるベテランであり、かつ攻守ともにダウンイヤーが続いているのが現状です。

かといって、バックアップとして二塁オプションを持っている羽月・韮澤・二俣は成績が非常に苦しく、攻守で貢献できそうな二遊間矢野・小園だけになっているというのが現状です。
また、同時に内野コーナーレギュラー候補として期待されていた両外国人は全く機能せず、最終的には小園三塁に置かざるをえないという状況に追い込まれています。

そのため、二遊間をハイレベルに守ることが出来る”宗山”に入札を決めたのでしょう。
個人的には、1軍外野や1軍コーナーの方がマズイように思えますが、2巡目もそう遅くはないため、まずは1軍選手層の薄い二遊間の選手から狙いにいったということでしょうか。
1位公言:宗山 塁(左内野/明治大学)

(4)横浜

【ふじ】

横浜は打力のチームと言われますが、今季もその傾向は変わりませんでした。(PFKは落ちているが、)捕手山本一塁T.オースティン二塁三塁宮崎左翼佐野中堅桑原右翼梶原というラインナップは流石といったところでしょう。
ただ、遊撃に関しては彼らと比較すると物足りなさが残るシーズンでもあったように思えます。
もちろん、森・林・石上・京田といったような陣容を敷けていますが、なかなかレギュラー定着とまではいっていないのもまた事実です。

またファームの運用を見てみると、三塁を守る井上8本塁打,Ops.841捕手松尾3本塁打,Ops.816、主に右翼を守る度会2本塁打,Ops.865といった支配下野手陣に加えて、育成枠には高卒1年目高見澤2年目の蓮(鈴木)がおよそ100打席でOps.600を記録していますが、逆に言えばこれだけです。

別にやり方を否定しているわけではありませんが、どうしても大社の選手をドラフトしているためファームの若手有望株が不足気味でもあります。
この点は現状の1軍選手が元気なうちに改善しておきたいポイントといえるでしょうか。

対する先発投手陣エース級の東をはじめとして、新加入のケイ・ジャクソン大貫といったローテ級の投手に加え、吉野・濱口・平良・石田(裕)といったローテ5ー6番手を担える投手も増えてきました。
石田(健)は怪我離脱
リリーフ陣は、22年にトレード加入をした守護神森原を筆頭に、勝ちパターンを担っている伊勢から、ビハロングを担当している佐々木(千)まで様々な役割の投手を一定以上の水準で整備できました。
ただ、リリーフ陣はまだしも先発陣の物理的な枚数不足が若干露呈していた部分もあるため、間違いなく追加はしておきたいです。

といったわけで、横浜に関しては先発投手野手プロスペクトを確保することが至上命題となるでしょう。
その中でどちらを優先するかというところですが、ファームの若手先発投手陣で好成績を残しているのが渡辺・庄司のみ(深沢・森下は怪我)という状況まで加味すると、今すぐに枚数を追加したいのは先発投手でしょうか。
野手入団1-2年目の中軸候補が数人いるだけに、若干指名順位を落としても問題はなさそうです。
本命:金丸 夢斗(左投手/関西大学)
対抗:中村 優斗(右投手/愛知工業大学)
大穴:石塚 裕惺(右内野/花咲徳栄)※三塁手として想定

(5)阪神

【ふじ】

昨季はリーグ優勝を達成しかつ悲願の日本一までも達成した阪神ですが、今季はとにかくコアレベルの打者の不振に悩まされ、最終的にはなんとか戻したものの2位に終わってしまいました。
特に、前半戦の大山・佐藤・森下といった長打を量産する野手の不振はチームにとっては痛く、その影響がそのまま順位に影響したと言っても過言ではないでしょう。
また二遊間を組んでいる中野ー木浪攻守でダウンイヤーとなり、捕手の坂本の離脱なども相まって、一時は野手陣が大崩壊となっていました。

当然、このような状況を想定していわゆる”サブ”的な選手は用意しておくわけですが、外野手こそバックアップが多かったものの、コーナーで唯一はまったのは渡邉のみといった惨状。
これこそが前半ー中盤の失速、ひいては最終的な順位に影響を与えたといってもいいでしょう。

その原因はファームを見れば単純で、外野手こそ1軍でOps.700を記録した前川2軍チーム最多本塁打を記録した井上Ops.750強を記録した豊田・野口といった陣容を敷けていますが、二遊間バックアップで1軍で実働できるのは高寺・小幡の2人程度、コーナー三塁に高卒二遊間の戸井・百崎が出場しているという有様。
はっきり言って2軍内野の編成”歪”と言っても過言ではありません。

ただ中軸を担う佐藤・森下はまだまだ年齢が若く、大山残留となれば向こう5年の長打力という部分に困ることがなさそうなのも実情。
となれば、バックアップ要因はドラフト中位~下位で追加するというプランを採るのが無難な選択となるでしょうか。(二遊間は話が違う)

対する投手陣は、昨年よりかは各種スタッツを落としたものの村上・大竹の左右エースの貢献度は高く、バウンスバックを果たした西(勇)や、大怪我から復帰した高橋(遥)、一気にエースに昇りつめた才木、なぜか谷間起用が多かったビーズリーといったように先発王国が築けています。(このほかにも、ダウンイヤーの伊藤・青柳もいる)
そしてリリーフ陣は大躍進を遂げ、遠山・葛西ほどはいかずともダブルストッパーとして起用された岩崎・ゲラ、とにかくよく見た桐敷・石井、また接戦時には岡留や富田など、多くの選手を戦力化できました。
その他、浜地・漆原・島本といった実績組もしっかりと稼働できています。

また、ファームの先発陣西(純)- 茨城 - 門別 - 及川といった若手4枚もしっかりとイニングを増やすことに成功しており、ここに怪我離脱(TJ)の下村まで加えれば相当なものになります。

ただ彼ら以外に先発はおらず、1軍投手陣に万一の事があった場合の物理的な枚数不足には苦しめられそうでもあるのが不安要素でしょうか。
また、ここ数年の高橋(遥)の稼働率青柳の不調が長引いていること、西(勇)の年齢も上がってきていることを踏まえれば、早期から1軍登板が見込めて将来のエースともなりうる人材を確保したいところではあります。

というわけで阪神のドラフト上位指名枠でやるべきことは「先発デプスの増強」というところになるでしょうか。
この点に関しては「1位で高校生投手に枠を割いてそれ以降で大社投手を確保する」or「1位で大社投手に枠を割いてそれ以降で高卒投手を追加する」プランのどちらでもよいでしょう。
ただ来季ある程度投げることを想定しているため、できれば大社の選手ドラフト1位の枠を割きたいところです。
↑というか、こんなん出されたらもう金丸一択にしか見えないでしょ。
本命:金丸 夢斗(左投手/関西大学)
対抗:今朝丸 裕喜(右投手/報徳学園)
大穴:宗山 塁(左内野/明治大学)

(6)巨人

【ふじ】

今シーズンから就任した阿部監督の下で”4年ぶりのリーグ優勝”を果たした巨人ですが、編成は意外と苦しいように思われます。

というのも、今季バウンスバックを果たした菅野「数年越しのMLB挑戦」を表明し、またチームの主砲である岡本や、ノーヒッターを達成したエース戸郷などのMLB挑戦の可能性がある以上は、数年後の戦力ダウンというところにも今のうちにメスを入れておきたいところです。
※岡本・戸郷は2023年の記事(岡本は26年オフに海外FA権を手にする)

そんな中で先発投手陣戸郷・菅野を除くと、山崎(伊)・赤星・横川・松井・井上・堀田といますが、この中でも先発とリリーフを行ったり来たりしている投手も多く、先発として1軍定着を果たしたと言えるのは山崎、そして次点で井上といったところでしょうか。
また、2軍で圧倒的な成績を残している先発投手西舘・又木ぐらいしかいないため、将来的な投手不足に陥る可能性もあります。
現状はそこまで問題はないでしょうが、数年後のことまで見越すといまのうちに”エースクラス”になりうる先発投手を追加しておきたいところです。
なお、左腕先発候補がすくないため利き腕は重視したいところです。

対する野手陣では、坂本の成績低下が一番の計算外であったでしょうか。
昨季の門脇の台頭によって三塁へとコンバートされた坂本ですが、今季はレギュラー定着となった2年目以来となるOps.600台を記録するほどには苦しみました。
たしかにBABIP.272と若干不運な要素もありましたが、年齢面も考慮すれば後任への世代交代というところを見据えたい段階にまで来ています。

ファームには育成外国人であるティマ(20)三塁手としてチーム最多出場を果たし15本塁打を記録しましたが、およそ20%のK%守備力などまだまだ課題も多く、巨人外国人枠の競争も激しいためできれば日本人の長距離砲候補を追加しておきたいところです。
ただ、これは完全に岡本の去就次第でもあるうえ、来季からすぐに1軍で活躍しなければならないわけでもないため、そこまで重要視はされないような気もしますが…(それでも”必要”ではある)
本命:金丸 夢斗(左投手/関西大学)
対抗:伊原 陵人(左投手/NTT西日本)
大穴:渡部 聖弥(右内野・外野/大阪商業大学)

3.まとめ

【ふじ】

ということで、セ6球団の予想が終了しました。

セ球団ファンの皆さん、いかがでしょうか。
そこら辺のロッテファン本気予想をしました

果たしてどれだけ需要があるのでしょうか…?
できれば目に見える形で需要があることを教えていただければ幸いです。

とまぁ、当日になれば「○○球団がどこに行く」とか「競合を避けて」とかで波乱もあるでしょうけど、とりあえず楽しみです。

というわけで、今回はここまで。
次回は、パリーグ編を考察していきたいと思います。
お相手は【ふじ】でした、また次回。

Photos⇩

https://p.npb.jp/img/ogp/central.jpg
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

メディアプラットフォーム「note」に投稿されたスポーツに関する記事を配信しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント