U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024 男子 大会レポート 酒井優と吉田晴秋「1試合1試合を大事に、悔いを残さないように」阪南大学(大阪府)

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【©U18日清食品リーグ】

今夏のインターハイでは初戦で仙台大学附属明成(宮城県)、2回戦で羽黒(山形県)と強豪相手に2勝を挙げた阪南大学。森本正ヘッドコーチは、「インターハイ終了後にチームを一回リセットして、また全員で切磋琢磨しています」と現在のチーム状況を語ります。各ポジションでチーム内競争を行い、新たな戦術も取り入れている最中に戦う「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024」は、「あらかじめ試合日程が決まっている中で、強豪チームを相手にいろんなことを試せるのがありがたい」とのこと。

開幕戦では光泉カトリック(滋賀県)を後半に突き放して75-61で勝利。翌日の洛南(京都府)戦では、選手の組み合わせや戦術を時間帯ごとに使い分けて試合を進めていきます。留学生プレーヤー、ンワンクォ チネドゥ ゴッツウィル選手の高さを生かしつつ、選手全員がルーズボールに食らいつく粘り強さを見せて、前半は30-35と緊迫したロースコアゲームとなりますが、後半は洛南のディフェンスをこじ開けることができずに58-81と大差で敗れました。

昨年の「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2023」では、4勝1敗で並びながら得失点差わずか1で京都精華学園(京都府)に優勝をさらわれ、「今年こそ」の思いが強い中で2戦目で黒星を喫するのはショックですが、森本ヘッドコーチは勝敗にかかわらず次があるリーグ戦のメリットを生かそうとしています。「試合の中で修正しようとする姿勢は見られましたが、修正できないまま負けました。選手たちは大事な気付きを得られたと思いますし、公式戦だからこそ『もっとやらなあかん!』と感じたはずです」

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キャプテンの酒井優選手、副キャプテンの吉田晴秋選手も「もっとやらなあかん!」を痛烈に感じていました。「攻撃のパターンを増やす必要があります。インサイドにボールを入れてそのまま攻めるのではなく、中と外を出し入れしながらアタックしたい」と酒井選手が語れば、吉田選手も「ポイントガードとして相手の強いプレッシャーを受ける中で、どう上手くボールをリリースするか。声をもっと出して味方を動かすことも含めて、もっと突き詰めていきたいです」と話し、自分たちがレベルアップしていく姿を具体的にイメージしていました。

森本コーチは酒井選手と吉田選手のことを「チームを作っていく上でとても重要な選手」と評価しています。「キャプテンの酒井は縁の下の力持ち的な存在。4番ポジションで奮闘していて、彼の活躍度合が試合に大きく影響します。吉田はプレータイムがそこまで多くありませんが、試合でも練習でも声を出してチームの雰囲気を作ってくれます」と信頼を寄せています。

そんな信頼があるからこそ、森本ヘッドコーチは選手たちの自主性を尊重しています。「私の考えを押しつけるのではなく、選手同士で話をさせて出てきたものをチーム作りの土台にしています。彼らの思いを尊重しながら強くなっていければと思います」

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酒井選手と吉田選手は「自分たちの代で結果を残したい」と口を揃えます。阪南大学初の留学生プレーヤーのゴッツウィル選手が3年生となり、酒井選手と吉田選手とは同学年。自分たちのポテンシャルと周囲の期待を感じるだけに、それに応えたい気持ちを強く持っています。

類まれなるパワーと運動能力を持つゴッツウィル選手をどう生かすかが阪南大学の生命線で、酒井選手は「キャプテンとして日々の練習から細かいことも伝えるようにしています」と言い、吉田選手も「ウィル(ゴッツウィル選手)は高さだけではなく身体能力があり、いろいろな武器があります。だからこそ僕たちがウィルの能力をもっと引き出してあげたい」と話します。

酒井選手と吉田選手は、「1試合1試合を大事に、悔いを残さないように、できることはすべてやりきりたい」と口を揃え、「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024」の残る試合でも完全燃焼するつもりです。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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