12月は軽井沢でワクワクしよう!【軽井沢国際カーリング2024】チケット販売は11月4日から

チーム・協会

26年目大会は例年にも増して豪華な顔ぶれ。ハイレベルな戦いをお見逃しなく

1998年の長野オリンピック開催を記念し、その翌年からスタートした「軽井沢国際カーリング」。昨年25周年を迎えました。「Karuizawa International」の名はいま海外でも知られ、「トップチームは軽井沢の大会に出るべきだ」と名プレーヤーが語ってくれるほど認知度が上がっています。そして26年目の今年は、例年にも増して豪華なラインナップとなっています。要チェックの海外チームと、日本チームの顔ぶれを見ていきましょう。

スウェーデンの絶対王者Team Edin

スキップのニクラス・エディンがカーリングを始めたきっかけは、1998年長野冬季五輪でスウェーデン女子が銅メダルを獲得したのをテレビで見たことだそうです。早くから頭角を現した彼は、世界ジュニア選手権で優勝し、その後は7度も世界選手権で優勝。2年前の北京五輪では悲願のオリンピック金メダルを獲得しました。現在、世界カーリング連盟が発表する公式大会での選手メダル獲得数ランキングの上位にTeam Edin全員が入っています(オスカー・エリクソン33個、ニクラス・エディン33個、クリストファー・スングレン22個、ラスムス・ブラノー19個)。現在のメンバー編成となったのは2016年シーズンからで、カーリングツアー最高峰のグランドスラム*でも4度のタイトルを獲得。この布陣で2026年のオリンピック連覇を目指しています。軽井沢国際カーリングには2015年に初めて参加し、今年が4回目。まだ軽井沢では表彰台の頂に上がっていないため、今年どんな活躍を見せてくれるか非常に楽しみです。

*グランドスラム・オブ・カーリングはカナダで毎年開催されるランキング上位の限られたチームしか出場できないカーリングツアー。現在は「Tour Challenge」「Canadian Open」「National」「Masters」「Player's Championship」という男子・女子4人制の5大会がある

Team Edin (Sweden) 【軽井沢国際カーリング公式サイトより】

Edinとともにスウェーデンのカーリングを牽引するTeam Hasselborg

2018年平昌五輪の金メダリストTeam Hasselborgは現在の主要メンバーで10年目のシーズンを迎えます。国の代表チームとして7回も世界選手権に出場。グランドスラムでは7度のタイトルを獲得。現在のグランドスラムを構成する5つの大会と過去開催されていたElite 10を含め6つの大会ですべて優勝した女子はTeam Hasselborgしかいません。トレーニングに励みながら出産や子育てをしたり、リードのソフィア・マベリスはスウェーデンからカナダに拠点を移すなど、それぞれに変化もあるなかチームとして強くなり、さらに次の五輪へ向けて前進しています。軽井沢国際カーリングへの参加は7年ぶり。今回はサードのサラ・マクマナスが欠場となったためフィフスのジョアンナ・ヘルディンを加えた4人で臨みます。

Team Hasselborg (Sweden) 【軽井沢国際カーリング公式サイトより】

自国イタリアでの初の五輪金メダルを目指すTeam Retornaz

2026年に開催されるミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック。ここで誰よりも金メダルを欲している一人がイタリアのカーリング界を牽引するチームスキップのジョエル・リトルナズでしょう。生まれたスイスでカーリングを知った彼はのちにイタリア代表となり、世界選手権や五輪で活躍する姿を見せることで国内ではあまり知られていなかったカーリングを広めた競技普及の立役者です。長く振るわない時期がありましたが、30代後半で20代の現チームメイトを迎えてから力をつけ、世界選手権で2度の銅メダル、グランドスラムでも4度タイトルを獲得。今年は一時的に世界ランキング1位となりました(記事投稿時点は2位)。またサードのアモス・モサネルは2022年北京五輪でのミックスダブルスで金メダリストになっています。軽井沢国際カーリングにイタリアのチームが参加するのは初めてのこと。獅子奮迅のパフォーマンスに大きな期待が寄せられています。

Team Retornaz (Italy) 【軽井沢国際カーリング公式サイトより】

経験豊かなスキップと安定感抜群のフォース、スイスTeam Tirinzoni

スキップのシルヴァナ・ティリンツォーニとフォースのアリーナ・ペッツは、もとはライバルとしてそれぞれのチームを率いていました。事実、2017年の軽井沢国際にはその2チームが参戦。当時のTeam Tirinzoniが3位、Team Paetzは予選敗退で大会を終えています。翌年にこの経験豊かなスキップと、スタミナ切れを感じさせない安定的なショットを投げる二人がタッグを組んでから、チームの強さは各段とパワーアップします。世界選手権で4度の金メダル(2021年から2023年までは3連覇)、グランドスラムでも3度のタイトルを獲得しました(ティリンツォーニ自身は4度)。現メンバーであるキャロル・ホーバルトを2022年に、セリーナ・ウィッションケを2023年に迎え、2024年の世界選手権は惜しくも銀メダルでしたが、数々のツアー大会で優勝、ヨーロッパ選手権でも金メダルを獲得するなど快進撃は続いています。今季の目標は世界選手権の首位奪還と五輪に向けたステップアップに違いありません。大好きだという日本、軽井沢で、磨いてきたパフォーマンスを披露してくれることでしょう。

Team Tirinzoni (Switzerland) 【軽井沢国際カーリング公式サイトより】

強豪国カナダで著しい成長をみせるTeam Sturmay

平均年齢26歳のTeam Sturmayは昨シーズンにカナダ国内のチームランキングで5位となるなど成長著しいチームです。スキップのセレーナ・スターメイは2019年、現メンバーのペイジ・パプリーとともに世界ジュニアで銀メダルを獲得しています。現在のメンバー編成は昨シーズンから。今年1月にはグランドスラムのCanadian Openに繰り上がりで出場。州大会の激戦を制して2月には初めてScotties Tournament of Hearts(カナダ代表を決める大会)に進出、しかも4位となり、存在感を示しました。昨年はグランドスラムTour ChallengeのTier 2(2部大会)からスタートでしたが、今年はTier 1からエントリー。カーリング強豪国カナダのトップの1チームとして注目されています。

Team Sturmay (Canada) 【軽井沢国際カーリング公式サイトより】

このほか、スイスから男子Team Brunner、ドイツ男子代表のTeam Muskatewitzがいずれも初出場、韓国の女子Team Parkも2年連続で出場します。

日本からは8チームが出場。日本選手権の前哨戦となる試合も見どころに

日本からは強化指定されている選手・チームが勢ぞろいしています。いずれも今シーズンスタートから好成績を上げている女子チームから見ていきましょう。
昨年の軽井沢大会覇者、中部電力は稚内みどりCHALLENGE CUPで優勝、アドヴィックスカップで準優勝しました。フォルティウスは昨シーズン休んでいた吉村紗也香が復帰し、稚内大会で準優勝、アドヴィックスで優勝。グランドスラムのTour Challenge Tier 2でも準優勝し、ブランクを感じさせないチームワークを見せています。北海道銀行もアルゴグラフィックスカップ、カナダツアーのSAVILLE SHOOTOUTでともに優勝、Tour Challenge Tier 2でも3位と躍進。これら3チームはランキング15位以内となって11月5日から始まるグランドスラムのCanadian Openにエントリーが決まりました。そして昨年の日本選手権の勝者SC軽井沢クラブは今季遠征初戦のMother Club Fall Curling Classicで優勝。10月27日からは日本代表としてパンコンチネンタル選手権に挑みます。

Team Kitazawa(中部電力)、Team Yoshimura(フォルティウス)、Team Tabata(北海道銀行)、Team Ueno(SC軽井沢クラブ) 【軽井沢国際カーリング公式サイトより】

一方の男子も好調です。TM軽井沢はAlberta curling Series Majorで3位となるなど、世界チームランキングで日本チームの中ではトップをキープしています。SC軽井沢クラブはアドヴィックスカップやKW Fall Classicで準優勝。昨年の日本選手権を制したコンサドーレは北海道ツアーの2大会で優勝しました。稚内大会で準優勝したLoco Dragoもカナダ遠征でランキングを上げています。

Team Abe(コンサドーレ)、Team Morozumi(TM軽井沢)、Team Maeda(Loco Drago)、Team Yanagisawa(SC軽井沢クラブ) 【軽井沢国際カーリング公式サイトより】

19日、日本選手権大会横浜2025強化委員会推薦チームが発表され、軽井沢国際カーリング2024に出場する日本チームはすべて来年2月、横浜アリーナで開催が予定されている日本選手権への出場が決まりました。次のオリンピック出場に向けてどのチームも気合が入っています。その前にライバルと試合をし、さらに海外の強豪と相対することは、参加チームにとって有益なチャンス。またそれらの試合を日本で観られるのは、軽井沢国際カーリングだからこそと言えるでしょう。

軽井沢国際カーリング2024参加チームのラインナップは公式サイトでご確認ください。

※リンク先は外部サイトの場合があります

会場で選手を、チームを応援!観戦には「FanFunチケット」をゲットしよう

カーリングの楽しさを知っていただくために、大会では一人でも多くの方に会場に来て、実際に目で見て、音を聞いて、迫力あるプレーや会場の熱気を味わっていただきたいと考えています。初めての方も楽しめるように、観戦ガイドも添えたページも用意しました。記事最後にある「軽井沢国際カーリング2024 FanFunチケット情報」を参考になさってください。
大会スケジュールについてはWCF世界チームランキングシステムWeek 13の情報を基に10月末の発表を予定しています。
会場にお越しいただくことは、参加チームへの大きな応援になります。会場で声援をかけていただくことはもちろん、観戦の売上の一部が大会賞金に反映されるしくみだからです。そこで大会では観戦チケットをFan(ファン)がFunして(楽しんで)Fundする(支援する)「FanFunチケット」という名称で販売します。

また今年初めて、例年大会前日に行っていた公式練習を大会初日13日(金)午前に実施し、無料で見学いただけるようにいたします(ただしチケットサイトからの発券が必要となります。任意参加のため予定されていてもチームが練習しない場合もあります)。試合前の風景もぜひご覧になってください。

「#軽国(カルコク)、ワクワク、カーリング」 ―12月は軽井沢でカーリングを観て、ハラハラ、ドキドキ、ワクワクしませんか。
皆さんのご来場をお待ちしています!

初めて観戦の方向けのガイド付き「FanFunチケット」情報はこちらから👇

※リンク先は外部サイトの場合があります

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

長野県軽井沢町で2004年より総合型地域スポーツクラブとして活動。「スポーツの輪、笑顔の輪~活き活きとした、人にやさしいまち、軽井沢へ~」を理念とし、各種教室、レッスン、イベントの実施や運動指導などを行い、地域に根ざしたさまざまなスポーツの機会を提供している。2018年には総合型地域スポーツクラブ初となる、毎日スポーツ人賞(文化賞)を受賞。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント