〔Fancl Classic/2R〕「師匠は中嶋常幸さん」火曜日の予選会からチャンスを掴んだ男が、60歳以上の『グランドシニア賞』に王手
ーーー 第2ラウンド ーーー
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チューズデートーナメントとは大会同週の火曜日に行われる予選会のようなもの。レギュラーツアーでは月曜日に行われるため、マンデートーナメントと呼ばれている。加藤はシニアプロ104名が参加したチューズデートーナメントで、「68」をマークして7枠しかない本戦切符を初めて勝ち獲った。
「(シニアツアーの)QTランキングで入ったことはあるんですけど、毎年必ず挑戦しているチューズデートーナメントでは一度も通ったことがなかった。もう65歳になるし、これで最後にしようかなと思っていたんですけど、通ったのでまだできるなと思っています」。
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また、今年3月に行われた今季のシニアツアー出場権を争う「PGAシニアツアー予選会・最終予選」では、初日、2日目と「72」を重ねて出場圏内にいたが、最終日に「77」と崩れ、トータル5アンダーで出場圏外のQTランキング52位に終わった。「最終日に弱い。メンタル弱いのを自覚しています」。過去の失敗から学び、「体力的なものもあるので、今回は練習を早めに切り上げています」と、体力を温存して明日の最終日に備える。
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そんな加藤だが、今から35年前には千葉県成田市にある中嶋常幸が建てた若手養成所、『錬成館』で腕を磨いていた。「レギュラーツアーに出ているときに、たまたま中嶋さんにロッカーでお会いして、冬合宿に誘われたんです」。合宿に参加したのをきっかけに錬成館所属となり、「5~6年いました」。プロテストに合格したときは、会場の裾野カンツリー倶楽部にほど近い静岡県の東名カントリークラブの研修生で、登録上は東名CCのヘッドプロだった松尾茂年が師匠となるが、「実質的には中嶋さんが師匠です」と語る。
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「歳は5つしか離れていないんですけど、雲の上の存在ですね。技術的には遠すぎて参考になるというレベルではない。『勝ちたい』という貪欲さがすごくて、いくつになってもトレーニングやリハビリで頑張っている姿をずっと見てきました。僕はもう65歳になりますけど、そんなに試合に出ていないので傷んでない。まだまだ頑張れる」。
中嶋の戦う姿をずっとそばで見てきて、同じ試合でプレーしているのを思えば、歳を理由に弱気は吐けない。明日の最終日は、これまでの負の流れを払拭したいところだ。「今までの自分のパターンを忘れて、崩れるだろうとか、頑張ろうとかもなく、目の前の一打に集中してできたらいい。それだけです」。1つでも上のスコア、1つでも上の順位を目指し“貪欲に”戦う覚悟を決めた。
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