【これはnoteに投稿されたATF@ウェルネスリトリートさんによる記事です。】

"Against all odds"（すべての予想に反して）

確率が非常に低いにもかかわらず、何かが起こるという意味合いのこの言葉が私は好きだ。 

昨日、プロ野球のパ・CSファーストステージで北海道日本ハムファイターズがロッテを破って、8年ぶりのファイナルステージ進出を決めた。

私自身、野球に詳しいわけではないし、ファンというわけではないが、2022年に新庄剛志さんが監督に就任した時を思い出したら、この言葉が思い浮かんだ。

新庄監督には前から興味を持っていた。

ご自身でも確か「記録はイチロー君に任せて、記憶は僕に任せて」と言っていたように、記憶に残る選手だ。確か、そのパフォーマンスから「新庄劇場」とも呼ばれていたっけ。

見た目にこだわっているようで、美容整形したことやそのファッションセンスで話題になることも多かった。

バリ島にしばらく住んだ後、2019年には現役復帰を目指すことを公表するなど、やることがとにかく規格外だ。

その彼が2022年に日本ハムの監督に就任したときに、指導者としての経験がないことから、多くの人が新庄さんのことを人寄せパンダ的にみていたのではないか。

2019年からパ・リーグで5位、6位と最下位争いしているチームを本当に立て直せるのか、失礼ながら、私も懐疑的だった。 

ただ、新庄さんは、実は誰よりも努力家で個人のプレイも緻密に分析している、とどこかの記事で読んだことがある。派手なパフォーマンスの裏には、人知れず努力を重ねているのだろう。 

努力している姿を他人に一切見せないタイプのようだ。 

実は、新庄さんに関するエピソードが一つある。

20年以上前に私がアメリカに住んでいた時、新庄さんはニューヨーク・メッツに在籍していた。

友人を訪ねるため、ニューヨークの空港からタクシーを使ったのだが、運転手が、私が日本人と気づくと「Shinjoを知っているか？」と聞いてきた。
「もちろん！」というと、そのドライバーは自分はShinjoを乗せたことがある、という。

彼は、後部座席に座っている客が”I’m a baseball player. I’m Shinjo.“（私は野球選手で、新庄だ）と何度もアピールするから、本当？と疑っていたら、実際にIDをみせてくれた、と言っていた。

新庄さんはどこでもフレンドリーで人に好かれるタイプだな、とそのエピソードからも推察できる。

彼のいつも前向きな姿勢と努力が今回のAgainst all oddsという展開につながったのは間違いない。 

日本ハムファイターズ、ファイナルステージ進出おめでとう！ 

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